第41話 調査をしましょう
「れお〜、どこ調査するの〜?」
「どうしよっか。…………あそうだレオンさん。いたの忘れてましたよ。どこ調査します?」
「一瞬存在感が薄いとディスられた気がするのだが……そうだな。調査され尽くされているとは思うが、とりあえずこの部屋を見てみるのはどうだ?」
「そうですね」
この遺跡はやけに劣化が少ない。一体なんの素材なんだろうか?
触ってみた感じは至って普通の石材といった感じだ。やはり、素材ではなく、結界などの魔法が関係しているのか? 魔法式がどこかにないか調べてみよう。
……三十分ほどこの部屋の隅から隅まで調べてみたものの、修復の魔法式は見当たらず、あったのはドアを開閉するための魔法式だけだった。
「ねーれおー。この部屋飽きた。面白いとこないの?」
「面白いものねぇ。とりあえずメインの通路に戻ってみようか」
部屋の外に出て、少し歩いてみる。
「レオ、なんか開いてない部屋多くない? 開けられないの?」
「確かに。言われてみればそうだね。聞いてみようか」
というわけで調査の人に聞いてみたのだが、元から開いておらず、開ける方法もわからないため無理だそうだ。ちょうど今は開ける方法を模索しているらしい。そりゃそうだよな。開かなかったら入れないし。
「ね、昔の人はどうやって開けてたと思う?」
「んーーーー。そうだなぁ、さすがにこれだけ大規模な施設だったら手動じゃなくて自動で、かつ一箇所で集中して操作できるようにするんじゃないかなぁ。いちいちその場所に行かないと開け閉めできないの面倒だし」
「制御室があるかもってこと? 探してみようよ、絶対楽しい」
制御室……、制御室か。もしあるとするなら、どこだろうか?
……それはもちろん、外からも入れる場所。そうでなければ何も開けられず、詰むだけだから。だがしかし、セキュリティは高くなければならない。制御室を掌握されるというのは、施設自体を掌握されるのと同義だから。
「入口ってここだけなのかな、レオ」
「? どういうこと?」
「だってさ。乗り物があったってことは人間が出入りしてたんでしょ? でも、この通路は多分両側から乗り物が出てきて、部屋の扉どうしの間隔も狭いよね? 大きな乗り物ならまだしも、ここを大量の乗り物が行き来してる中で歩くって無理じゃない?」
「……確かに。ホノカ、一回外に出てみようか。探知魔法を使おう」
別の入口がある可能性は考えていなかった。言われてみればこんなところを歩けるとは思わない。あまりにも危険すぎる。それに、認識阻害の結界はこの入口の周辺だけでなく、山肌の地下五メートルに、この山全体に張られていたらしい。他の入口も隠していた可能性がある。
「ホノカ、どう?」
「この山全体でしょ? そんな範囲を調べられる探知魔法の魔法式なんて知らない。やって」
「うーん、しょうがないなぁ。ホノカがやったってことにしておいてね?」
「ん」
探知魔法か。護身のために小規模なものは常時発動しているのだが、ここまで大規模なものはやったことがないかもしれない。
…………魔法式はこんなものかな? 探知魔法はあんまり作ろうとしていないからわからない。まあ、事故ってもなんとかなるだろう。
「じゃあホノカ、発動するね?」




