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第34話 第98層地下一階①


 第98層で三回目となる遭遇戦は、縦にも横にもどちらにも広いドームのような場所で発生した。

 地上から地図を作成した際にはこんな特徴的なスペースは映っていなかった。レーダーが貫通できないオブジェクトが上にあったかもしれないが、だとしたら何もない空間が映っていたはず。

 

 ならば、レーダーの探知範囲外に来てしまった? だが、それも考えづらい。まだ第98層地下一階の入口から800mほどしか進んでいない。


 よくわからない。とにかく調査してみるしかない。

 そもそもとっくに前人未到の領域なのだ。調査する以外にこの階層を解き明かす方法は存在しないだろう。


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

<探索記録 大迷宮・調査隊 DUT 342年11月29日>

DUT 342.11.29 13:42:04.34

 第98層地下一階第三回遭遇戦終了。

 戦闘のあった広い空間の調査を開始。

DUT 342.11.29 13:45:13.81

 文字と見られるものを発見。

 少なくとも今現在存在している文字ではなく、調査隊の保有するシステムでは解析不可能。

 帰還後に王立研究所のシステムで解析をするため、写真を撮影。目印となる小型ビーコンを設置。

 他に似た人為的に作られたと考えられるものがないか捜索。

DUT 342.11.29 14:30:00.00

 少なくとも現在時点では確認できていない。

DUT 342.11.29 15:00:00.00

 転移魔法陣までの距離を考慮し、本日の探索を終了。

 帰還のため第98層地上転移魔法陣へ移動開始。

DUT 342.11.29 17:25:31.84

 転移魔法陣前仮拠点へ到着。

DUT 342.11.29 17:30:00.00

 第98層より帰還。


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「これは…………ちょっと、解析は難しそうですね」


 手持ちのシステムでは無理だと、とりあえず王立研究所に持ち込んでみたはいいものの、難しいとの一言。まあ確かに、調査隊の持つシステムは研究所のほぼ全データを利用しているから、それで無理なら無理だろうという気はしていた。うん。


「そうですか……。古代文明の文字と照らし合わせてもダメでしょうか?」

「いえ、字の書き方などが古代文明時代に使われていたとされる言語と似ています。ただ、如何せん古代文明は遺跡がほとんどなく、文字も数十種類しか確認されていないので、解析するだけのリソースがないんです」

「なるほど…………、わかりました。ありがとうございます」


「そういえば、センチネルの開発部門がなんか話したいことがあるとか。お時間大丈夫でしたら寄っていってください。そういえば魔法研究部門の人間がなぜかアレオさんの名前を連呼していたのですが、何をしたんですか? 呪いました?」

「人聞きが悪いですね。多分何もしてませんよ。開発部門に寄ってから帰りますね。ありがとうございました」









「あのー、お話があると聞いたんですが?」

「あぁ、アレオさん。お越しいただけましたか。ありがとうございます。よかったら座ってください」


 おや、何やらお茶と大量の紙を用意し始めたぞ。もしかしてめちゃめちゃ時間かかる?

 開発部門の人間の挙動に若干の違和感を覚えながら座る。


「えっとですね、アレオさん。大変言いづらいのですが…………。実は……、センチネルのコアが急速に摩耗していくんですよ」

「……コアが? コアは摩耗しないはずでは?」

「通常の魔導具などと同じように、私たちもそう考えていました。しかしですね、古代文明のコアはどんなもんかと、一応モニタリングのための機器を取り付けておいたんですよ。コアから放出される魔力の量や純度を計測するものなんですが…………そのデータがこちらになります」


「……量も純度も、急激に落ち始めていますね。……11月25日、第98層に潜り始めた日ですか」

「はい。広域探知システムに大量の魔力を流し込んだことが原因かと、一瞬考えたのですが、第98層に潜った直後から摩耗が始まっているんです。このありえない桁の魔力をどうやって流し込んだのか、一ヶ月ほど問い詰めたいところではあるのですが、それよりもはるかに重大な問題が一つ」






「このままの勢いで摩耗していきますと、|あと二日で【超電磁波砲】が、一週間でセンチネルの全システムが停止します《・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・》」




「二日でですか。二日ですか。二日…………」

「ええ。残念ながら、二日です。計測機器の異常という線を考え、先ほど完全に新しいものに交換しなおしたのですが、やはり変わりませんでした」




「なるほど……。摩耗を止める方法は?」


「それが……、現時点では見つかっていません。ただし、このコアが発掘された遺跡でコアに何かを補充しているような壁画も見つかっています。それさえ、それさえ見つけられたら、摩耗を止めることができるかもしれません」


「そうですか……………………。わかりました。明日の探索は中止、会議を行えるようにします。参加していただけますか」

「もちろんです」















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「あ! レオ、おk「ほのかぁ、つかれた。ぎゅーしよ」


「…………ふぇ?」



あとがき

昨日は僕の幼馴染のお誕生日だったんですよ。

あ、もちろんちゃんと実在してる現実の人間ですよ。


プレゼントの包装がなんか自動的に包装紙になったんですけど、買ったお店から持って帰る時にトートバック使ってたらぐしゃぐしゃに仕掛けたんですよね。

みなさんはプレゼントを持ち運ぶ際はリュックとかに入れましょう。

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