第27話 新しい魔法を作ろうね2
「えーっと…………、えいっ! あ! できた!」
「は? まだ一回目だぞ。いくら魔法式みながら、俺がサポートしながらとはいえ、なんでできるんだよ」
「んー、こんな感じかなって適当にやったらできた」
「ふぇー、意味がわからない」
「えへへ」
何がえへへだよ可愛いなおい。そんなことよりもさっき書いた魔法を1回目で成功させてしまった。は?
…………これが才能かぁ。才能ってすげー。
そういやこいつ一応アマミヤだっけ? 全然そんな感じしないから忘れてた、まあいっか。家とかどうでもいいわ。こいつはこいつだし。
「ねー、次は魔法式みないでやってみる」
「ん。やばいとこが欠けてて暴走しそうになったら勝手に付け足すね」
「はーい」
おー、綺麗に書けとる。本当に覚えたんか。やべー、さっき言っちゃったからな。覚えてないといいんだけど。
「できたー! ね! すごくない!」
「はいはいすごいすごい」
「もー、もっと褒めてくれてもいいんだよ!? 頭撫でるとか頭撫でるとか」
「……」
「なにその目ぞわっとするっ! 食べ物みるみたいな目! ふぇぇ……」
「ごめんごめん。ま、とりあえずあと何回かやってみな」
「よっ、まず一回、…………二回…………「ホノカ、今日の夜ご飯なに?」
「んー? 夜ご飯? まだ決めてない。」
「じゃあ外食でもする?」
「いいよっ! あれっ、忘れちゃったじゃん、どうしてくれんの! もうっ!」
うん。やっぱり話しかけると忘れてくれたな。セーフ。
あ、でも途中まではかけてるな。でも威力を調整する部分が欠けている。まさかこのまま発動しないよな?
「んー? こんな感じだっけ? まあ、発動すればわかるよねっ!」
「っ! おっと、セーフ」
「え、欠けてた?」
「うん、温度と硬度を調整する部分がちょうど」
「わー、よくわかるね。全部覚えてんの? てか、レオってこれもう無力化できんの?」
「もちろん」
っ!? あっぶね、いきなりこっちに向かって発動すんなよ。
おや、地面にぺたってしちゃった。やりすぎたか?
「あーっ、止められちゃった。なんかいつもと違うやり方した? なんか吸われてく感じがすると思ったら力入んないんだけど」
「こんなこともあろうかと、魔力をこっちが吸えるバックドア仕掛けといた。安心して? 普通だったら魔力欠乏で倒れるけど、普通に生活できるようにこっちからある程度の魔力あげ続けてるから」
「なんかよくわかんないけど、すごいのはわかった。これって敵にも使われたりはしないの?」
「俺とホノカの魔力じゃないと使えないように五重でカギみたいなんつけてるから、大丈夫だと思うけど」
「大丈夫ならいいや。ところで、そろそろ返してくれてもいいんじゃない? ずっとこの体勢なの、ちょっと……恥ずかしい」
「ふふっ、首輪でもつけたらペットみたいになるね。今度やってみよっか」
「っ〜〜〜〜〜〜〜、もうっ! へんたいっ! あ、魔力帰ってきた。ありがと。ちなみに今のって単体でいつでも使えちゃったりすんの?」
「うん、ほら」
「ぁ……。っ、やんなくていいってば。この力抜けてく感じクセになりそうで怖い」
「ほんと可愛いこと言うね。じゃあ、クセになるまでやってあげるね? がんばろーね、ほのかちゃん?」
「ぅう…………、ちょっと楽しみにしちゃってる自分がやだ」
おや、あの制服はギルド職員。そうだここパーティーハウスじゃん。しかもなんかこっちくるな。邪魔やなぁ。急ぎの用事だろうから仕方ないか。
「ギルドの人来ちゃったからおあずけね。ほら、魔力返してあげるから身だしなみ整えよっか?」
「ぅぅ……、ありがと」
そんな睨むような目つきもかわいいね?
「アレオ様、ギルド長と研究所所長がお呼びです。どうせ一緒にいるだろうからホノカ様も一緒に、と」
「わかりました。すぐ行きます。ありがとうございます」
「だってさホノカ、お叱りじゃないといいね」




