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第25話 ご機嫌とりをしようね



 研究所での用事が済んだので、家に帰る……のだが、なんかご機嫌ななめだったホノカをどうするか考えなければいけない。明日は一日休みだし、同じ家で生活してるし、放置してるわけにはいかない。さて、どうしたものか……………………。



 ……そもそも何でご機嫌ななめなんだ? それがわからないと根本的に機嫌を直す方法はわからない。


 んー、物で釣るしかないか。待てよ、そういや最近ケーキ食べてないよな? 王都の中心部にホノカが好きな店がある。前は週一くらいで行ってたけど、最近は全く言ってないな。……来たな、それにしよう。



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 窓からおしゃれなお店の中の様子を伺うと、なんか記憶のある若い女性の店員さんがいる。良かった。全く知らない人だと入りずらいからな。


「いらっしゃいませー。おや、ホノカちゃんの彼氏さんじゃないですか〜。お久しぶりです〜」

「お久しぶりです。付き合ってはないですよ」

「え? そうなんですか? あれでも同棲してるって……」

「なんか、そうですね、はい。同棲はしてますね」

「???? まあいいや。今日はいらっしゃらないんですか? ホノカさん」


「いやーなんか、ご機嫌ななめでして。何でかわからないんで、とりあえずケーキ買ってってあげようかなって」

「あー、そういうことでしたか。彼氏さん、完全無欠に見えるのに可愛いところあるんですねぇ。お姉さん、びっくりです。……それで、どちらになさいます?」


(そうだ、この人こういう人だ)

「んー、ホノカが好きなのはチョコケーキとショートケーキなんですけど、どうしましょうかね」

「もしよろしければ、こちらのモンブランなんてどうでしょう? この時期にぴったりだと思いますよ」

「おお、それはいいですね。それをお願いします」




「はい、モンブランです。もしよろしければ、今度恋バナ聞かせてくださいね? 誰もいないとき正直暇なんですよ」

「ははっ、ありがとうございます。恋バナの件は考えておきます」

「お願いしますね〜。ありがとうございました〜」


 こんなんでも王都中心部の超一流ケーキショップの店員だというのだから、恐ろしい……。


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「ほのかー、ただいまー」


 おや、返事がない。靴はあるのに。これはガチで機嫌ななめなやつだ。


「ホノカ、部屋、入るよ?」


 うーん、ベッドの隅っこで丸くなってるなぁ。やばいなぁ。


「ほーのーか、顔見せて」

「なに?」

「なんでご機嫌ななめなの?」

「……シズネが、れおと距離近かった。ずるい」


(え? そんなこと?)

「え? そんなこと? いや、あれはレオンさんに聞かれたらまずいからだから」

「本当に?」

「ほんとだよ。それに、ホノカの方がよっぽど俺と距離ちかいでしょ?」

「……たしかに…………。え、私なにで悩んでたの!?」

「さぁね。ほら、ほのかが好きなお店でモンブラン買ってきたから、食べよ?」


「ケーキ!? ちょっと、もっと早く言って! 食べる!」

「はいはい。わかったよ」




あとがき

8話でやっと一日という狂気。ちなみにストーリ中の季節は秋です。11月だし。

次のお話はお休みの日のお話です。


都会にお住まいの皆さんは田舎に行った方がいいですよ。

昨日、やること全てを投げ出して田舎に行ったらすごい癒されました。

よろしければぜひ

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