第15話 追跡
「いたぞ! っ!? 待てっ!」
「どうしましt……っ!」
「おいおい……嘘だろ?」
先ほど逃げたモンスターたちを発見した……まではいいのだが、その背後に大量のモンスターが控えている。
数は……3074体、今までで一番多い。
「数は3074体だ。今までで一番多い、耐えろ」
「3000……近衛騎士団の連隊と同じ数じゃないか」
「……レオンさん、今なんと言いました?」
「近衛騎士団の第一連隊と同じ数だなと。連隊っていうのはいくつかの大隊を中心に構成されるものだ」
「それですよ! モンスターは軍隊と同じ動き方をしているのではないでしょうか? 先ほどの戦闘も先行していた一個大隊で、逃走したのは連絡係と将軍クラスと考えられます」
軍隊か。確かに、シズネの言った通りに考えると辻褄があう。ならば、これが本隊か。確かに、未確認らしきモンスターも複数おり、後方に控えている。
「のんびり話してる時間はないぞ! 攻撃する!」
「「わかった(りました)!」」
「【魔導の大加護】、【瑞剣の大加護】、【天恵の大加護】、【天恵の大加護】……」
「【治癒結界】」
「5、4、3、2、1、攻撃!」
「【灼熱息吹】!」
「【氷界】」
「【光槍】」
「向こうからも攻撃くるぞ! タケル、アイギス!」
「わかっているぞユリウス殿!」
今の攻撃で減らせたのは200体。上級や最上級の魔法を使ったため、ここまで倒すことができたが、そう何回も連発しているとMPが持たないだろう。この戦闘は、持久戦だ。
「はぁっ! ユリウス、一体一体は弱いが、数が多いから気をつけろ!」
「マイアお願いっ! 【炎弾】」
「【凍結】」
様々な場所で同時に攻撃が行われているから、状況把握が意外と難しい。
「【大爆発】!」
「【絶対零度】」
「【輝光】」
「【轟炎槍】! もうっ、数が多いっ!」
まだ300体しか倒せていない。MPの消費量に釣り合っていない。
このままでは魔法攻撃メンバーがMP切れで戦闘不能になってしまう。
「あっ、レオ! 確か私の魔法ちょっと使えるんだよね! 応戦して?」
「……わかった。 【炎龍】」
「!?!? アレオさん、【炎龍】使えるんですか!? アマミヤ家の人間しか使えないはずなのに」
「レオは私のものだもん。つまりアマミヤ家の人間ってこと☆」
「冗談を言うんじゃない。イリナが信じるだろ。こいつが枕元で使うから覚えただけだ。同じ状況になれば誰でもできる」
「誰でもって……、めちゃめちゃ緻密で普通は解析すらできませんよ。しかもなんで展開しながら記録もできるんですか。……アレオさんが常識的な人間だと思っていたのが間違いでしたか」
「話してないで戦闘に集中しろ! レオ! 今何体だ? は?炎龍?」
「残り2382体です!」
「【氷龍】」
「わ、なんかでかい。いいなぁ……そうだ! レオ、一緒にでっかい炎龍つくろ!」
「はいはい。3、2。1、「【炎龍】」」
「やっぱりおかしいですって!」




