6話 勇者の娘(上)
「何処までも広がる畑、そして遠くには大きな山。のどかですねぇ~」
もう五月も中旬、初夏の6月が来るまでにはクルヴェポートに着かなければ、
ヒョウズ村がある大陸へ向かう船に、今年は乗れなくなるらしい。
言葉とは裏腹に、実は、しっかり着けるかドキドキしていたのだった。
《俺様には同じ景色にしか見えないけどな。
もっとこう、海とか洞窟とか行こうぜ~》
ゴーストイーターさんの意見も、分からなくもなかった。
と、言うのも、始まりの村からずっと森か平原のどちらかだからだ。
(正直私も、ほかの景色が見たいと思っていますよ……)
「洞窟は暗くて危険なので嫌なのです。
それに、ガーンバ村が元々大陸の中央にあるから、今は中央から外側に向かって歩いているのです。
クルヴェポートに着けば見れますよ~」
ブツブツ文句を言うゴーストイーターさんを無視して、
あくびをしながら、そんなのどかな空気と共にのんびりと歩いている時だった。
「ん?煙ですかね」
《何処だよ》
「ほら、向こうの畑の方です。青い煙が上ってます」
《あ~ホントだ。野焼きにしては色が不自然だな。
行ってみるか?》
”私”は頷き、走り出した。
天に上る煙が徐々に太くなるにつれて、
聞こえてくる人の慌てた声が、”私”の不安な心を煽った。
(家が火事じゃなきゃ良いのですが)
ようやく煙の元に着き、
息切れで崩れ落ちそうになる足を踏ん張り、リュックの大杖を引きぬいて構える——
「へ?」
その光景に出た第一声は、詠唱ではなく気の抜けた音に近いものだった。
七人の小人は、ワーキャーと騒いでいるが、
煙の元にあったのは、燃え上がる炎——
ではなく。手のひらに収まる程度の草。
「なんだ~」
焦っていた自分を思い出し、笑いがこみ上げる”私”。
しかし、その七人は、そんな”私”に何かを伝えようとしていた。
「手を振ってくれてますよ、ゴーストイーターさん。やっ、やほ~」
《馬鹿野郎!逃げろって言ってんだよ!
早くこの場を離れるか地面に伏せるかしろ》
「ははは、またまたぁ」
その刹那——視界は激しい光に覆われる。
「にぇ?」
大地を揺らす爆発音と共に、飛び散る土と暴風が私を押し上げる。
全身はフワッと浮き上がり、そのまま地面に叩きつけられた。
「イタタタタ……あれはいったい何なんです?」
《ありゃチェネレ草だ。少量で良かった。
魔族と人族が大戦をしていた時代は、爆弾として使われてたんだ》
「はえ~」
(少量でこの爆発。"灰"という意味のチェネレを名前に使うだけあります。
無知とは怖いものですね……ホント。)
無傷の自分にホッと溜息を一つ。
二頭身のわりに足のでかい小人たちも、特に怪我は無かったようで、”私”の方に駆けよった。
「小さな花のお姫様、お怪我は無いかね!」
緑がかった灰色の髪を、後ろで結んだお爺ちゃんは、慌てた表情で手を差し伸べる。
「ありがとうございます。大丈夫です。
あ、私はティア・アイロラです……よろしくお願いします。貴方達は?」
”私”を引き上げる彼は、「これはご丁寧にどうも……」と一礼。
気のせいだろうか、お爺さんのその一言で空気が静かになった感じがした。
まるで何かが始まるような沈黙だ
ほかの六人は、顔を見合わせながら嫌な顔をしつつ立ち位置を整えた。
「あの——」
お爺ちゃんは、私の口を指先で押さえる。
杖が地面を叩き、トン、トン、と拍を刻む。
六人がそれに合わせて舌を鳴らし、口笛が鳴った。
「ワシがリーフ・ウッドグレイン!
木の精霊と語る森の親父!
森の声はぜんぶ聞こえる!
家族守って今日もナイスガイ!」
続いて、エプロンの女性が胸を張る。
「モス・ウッドグレイン!
胃袋担当よ!
スープも愛も煮込むのが流儀!
さぁ飲みなさい、元気出して!」
続いて赤毛の娘が、大きなハンマーを担いで前に出た。
「ティンク・ウッドグレイン!
鍛冶と情熱の姉貴!
叩け未来!迷いも鉄もカンカンカン!」
ふわりと光が舞い、歌うような声が重なる。
「ルミナ・ウッドグレイン……光の歌姫
暗い道には、わたしの灯を。――怖がらないで」
風がすっと抜け、少年が軽いステップで指を鳴らす。
「Yo!スピア・ウッドグレイン!
風担当のスピードスター!
迷ったら風に聞け!
姉ちゃん、森で迷うなYo!」
次に、刈り上げの少年が一歩だけ前へ。
低い声が落ちる。
「……ペブル・ウッドグレイン。地脈リーダー
沈黙がビート。重力がグルーヴ。……仲間だ」
最後に、千鳥足の白髪のお爺ちゃんが、寝袋を引きずって現れた。
「Zzz……グラン・ウッドグレイン……
夢の預言者……
正夢で見たんじゃよ。
――アイロラの娘が来るのを……Zzz」
最後に七人が、声を揃えて叫ぶ。
「ウッドグレイン、七人家族〜!
花の姫よ、ようこそ!
――Family Jam!」
ポーズを決めるウッドグレイン一家に拍手を送ると、
リーフさんと派手なことが好きそうな長男のスピア以外は、全員顔を赤くして背を向けていた。
特にルミナさんは「お嫁に行けないわ~♪」なんて蹲る始末だった。
「いつもこの挨拶をされているのですか?」
「カッカッカ!姫様、これは心から歓迎したい人にしかしませんよ。
我々はホビット族が故、元々コミュニケーションは苦手なんです」
「まあ俺たちは、社交的で勇敢なホビットだけどな!周りとは違う」
(はあ……)
「あのぉ。なんで私が花のお姫様なのですか?」
全員は顔を見合わせてドッと笑う。
(そんなにおかしなことを質問しただろうか……)
「一か月前の精霊祭の出来事が、精霊とホビット達の間で伝説になってね。
たった一人で、あの広い街を花で埋め尽くしたって」
その言葉に続いて、ルミナは興奮気味に「ですわ~♪魔王や勇者以来で、凄い事なんですの♪」と、
”私”の両手を握り、「会えて光栄ですわ!」とブンブン振る。
(そういう事だったのかぁ……
せっかく隠れてやり過ごせたと思ったのだが……)
「そうだわぁ~♪せっかく花のお姫様に会えたのよ、
パーティーを開いて祝わなきゃ~♪」
「名案だね、ティンクのせいで、危険な目にも遭わせてしまったし。
お詫びも兼ねてやろうじゃないか」
「えっ!?」
「ヨッシャ!ほら姫さんこっちこっち!」
「ふぇ?ちょ、ちょっと……」
「Yeah!その提案、マジ名案!」
「あらあら、お姫様。転ばないようにねぇ」
「……戸惑ってる……可愛い」
「おお……アイロラの子と……食事かぁ……Zzz」
私の声は、一家の勢いにかき消されて、山の方へ押されて案内されるのだった。
「ここが貴方たちのお家ですか?……可愛い」
森の中でも一番大きな大木に、丸い窓がいくつもある。
おとぎ話に出てきそうなお家だ。
初めは嫌だった”私”だったけど、流石にこんなメルヘンなお家を前にしたら、
部屋の中がどうなっているのか少し気になり、胸を躍らした。
「そうだYO!俺達ホビット族は、自然の精霊と共に生きるからNE。
こうして大木の中をくりぬいて家にするのさ!家具もくり抜く過程で作られた物だYO!」
「へー!凄いです!」
くり抜かれてもなお、木が腐らないのは、木の精霊の加護なのだとか。
「精霊さんって凄いんですねぇ」
「そうなのよぉ。ささ!皆で料理始めましょ~」
モスさんの掛け声に、全員片腕を上げてやる気のある足取りでキッチンへ。
どんな料理が出てくるのだろうか。なんて思っていた時だった。
「お姫様も一緒に。きっとお姫様の手で作られたスープは精霊たちも喜ぶわ」
と手招きされる。
モスさんの後ろを見ると、皆キラキラした目で、“私”を見ていた。
(うぅ……断りづらい)
“私”の料理を知っているゴーストイーターさんは、《今日が命日だな》なんて笑う。
「じゃあ……」
ホビットという種族は、臆病で相当なことがない限り、他人と関わらないのだ。
だから、人間とは違い、家族が一団となり、力を合わせて共に行動する。
キッチンが広いのも、全員で料理ができる様にという事らしい。
「あの、何を作られるのですか?」
「記念の日は、
郷土料理の薬膳スープって決まってるんだよ」
(なんだ。それなら簡単に作れそうだ)
だが、そう思えたのは一瞬の事だった――
「この棚の中……全て薬草ですか?」
「そうだYO!」
“私”は薬草がどれだけ奥深いものか、思い知らされるのだった。
(どれがどなたなのか……
正直言って見わけが付きません)
“私”は薬草を渡す係に任命され心底絶望していた。
「お姫様~♪ヴェレーノ草を取ってくれるかしら~♪」
「あ。え~と……」
(なんなのその薬草、聞いたことも見たこともない!)
普通の暮らしをしていると、
粉末か液状かペースト状に加工されている物しか見ないが故に、
ただの草を見て、まだこれが薬草だと、信じられなかった。
「もしかして……分からない……」
ぺブルさんの鋭い一言に、ビクリと背筋が伸びる。
「花を出せるお姫様に限ってそれは無いでしょ」
口々にいうそんな言葉に、聞きづらい雰囲気になり、
脳の片隅に居座るトラウマがここぞとばかりに出てきた。
あの時、ガーンバ村に来た旅人にかってに期待されて。
分からずに周りに聞いたら、「なーんだ。他の案内人を指名すればよかった」なんて舌打ちされたのだ。
(うぅっ……この雰囲気は、私が初めて村の案内人の仕事をした時に似ています)
だからだろう、口は勝手に動く。
「あ、いやっ、分かりますよ。
種類に感心してしまって。あはは、これですね」
さてさて、大変なことになりました。
運も無い癖に、神頼みにあれこれ渡した末路がこちらです——
「聞こえルゥ~~♪聞こえますわー♪月の歌が~」
「ファッーーーーーーー!!!!!!!
キタッ!キタキタキタアァァァァァァァア!!!!!!!
アタイ!地上最強の武器を思いついちまった!」
「YO!YO!YO!風が、俺の中の風が大暴れしてるYO!
世界回る!心躍る!」
「星が……宇宙が……見える」
「あらあら、料理が躍っているわ~。美味しそ~」
「さすが花のお姫様が触った薬草。効き目が抜群だぁ。
身体が軽くてフワフワして、まるで空を飛んでいるようだ。今なら跳べる気がする」
ルミナは歌いだし、
ティンクは大きなハンマーを振り回し、
スピアは走り回り、
ぺブルは涎を垂らし、何もない天井を見つめ、
モスはテーブルを齧り、
リーフは背の高い本棚をよじ登っては、そこから飛び降りていた。
「アヴァヴァヴァヴァヴァ……こっ、こりゃ大変だぁ」
《どうするんだ?花のお姫様》
ゴーストイーターさんは、この光景を大笑いしていた。流石は邪神。
ワタワタしていると、グランがテーブルの中央にお香を焚いてから「この煙で眠る……行こう……Zzz」そう手招きした。
「何処へ?」
「神経麻痺……幻覚……それらを落ち着かせる薬草……Zzz」
「探すんですね!」
だが――
「危ないですよ!」
寝袋を引きずって歩くグランさんと、薬草を見つけるのは大変だった。
ヨタヨタフラフラ。今にも転びそうなその足取りに、“私”は生きた心地がしなかった。
時には、白い泡を立てる激しい滝から落ちかけ、
かと思えば。小動物を食らう植物である巨大なウツボカズラに、入ってみたりと、
気が付けば、私の方がボロボロで薬草が必要になっていた。
「森には……いろんな顔がある……Zzz」
「はあ……そうですか」
太陽は眠りについて、空は暗くなる。
(はじめは知ってるのかと期待しましたが……
いや、そんな事を思ったら失礼です!)
マイペースなグランに、少し苛立ち始めていた自分に、
自分のせいでなったのだとカツを入れた時――
「Zzz……泡は月の光に……」
ヒントめいた言葉をポツリと漏らす。
が、詩的な言葉に、“私”には理解できなかった。
「泡……泡の薬草。いや、泡を出す薬草?」
聞こうと思ったが、信じていいのか。
不安でその一歩が踏み出せず、躊躇しているうちに、さっき来た滝に着いた。
「白い泡は、夜露の子……カエルと共に歌い……カエルと共に帰る……Zzz」
(駄目だ、分からにゃい)
「とにかく、カエルの声を探してみましょう」
確かにカエルの声は、微かに聞こえる。
それに石鹸のような独特な匂いも。
「あっちです!
心に宿る希望よ、
形となりて周囲を照らせ、
ホープライト!」
淡い光で足元を照らし、“私”はグランさんの手を握り進んだ。
カエルの声を、独特な匂いを、一個一個拾い上げて。
聴覚と嗅覚を研ぎ澄まし、必死に。
焦る心を押さえながら。
「ここ……でしょうか」
森が開けて、月明かりに照らされた泉に辿り着く。
虹色に輝く、雲のような泡が水面を覆い、
その上で、カエルが気持ちよさそうに、ピョンピョン跳ねて歌う。
「ここだ……Zzz」
グランさんは目を開けて、“私”を見た。
「え?寝ていたんじゃないんですか?」
「すまないの、ワシは夢の精霊との契約で、
日中は寝ているけれど月と共に起きるんじゃよ」
「そんな契約をされていたんですね」
グランさんの眼は、その精霊の契約でなのか、リーフさん達の眼とは違った。
満天の星空のように、真っ黒でありながら、キラキラした眼をしていたのだ。
泉を見ながら彼は「知らないのによく見つけられたね」と微笑む。
「グランさんのお陰です。
私は人に聞くのが苦手なので……ダメダメですよ」
(そう、雰囲気にのまれず、しっかり聞いていたら。
こんな事にはならなかったのだ。
花のお姫様って言われたのが嬉しかった。
だから。がっかりさせたくなかった)
「助けられてばかりです。いつも」
丸まる背中にグランさんは、そっと手を乗せた。
「やっぱりアイロラの子だ」
「あの、皆とは違い、グランさんは何で私の事をアイロラの子というのですか?」
「なんじゃ、ワシの事聞いとらんのか?」
彼は懐かしむように目を細めて、
「勇者一行の一人だったんじゃよ」そう静かに言う。
その衝撃の真実に、俯いていた私は、思わず目を見開いてグランさんを見た。
「へ?お母さんたちの仲間だったんですか?」
「そうさ、キミのお父さんとお母さんを良く面倒見たもんじゃよ」
(お父さん?何故お父さんがそこに?)
「ちょっと待ってください、
私のお父さんが何で勇者一行と一緒に居るんですか?
王国の騎士をやっているんですよ?」
その質問に、グランさんは不思議そうな顔をして首をかしげる。
が、訳をだいたい想像できたのか。
少し悲しそうな表情になり、私から視線を外した。
「時にティアちゃん、何故旅をしているんじゃ?」
「私は、綺麗な景色を巡りながら、
人として立派になる為に旅をしています」
「人として立派に……か」そう呟くグランさんは、決心をした顔で私を見る。
「なら、真実と向き合う必要もあるじゃろう。
今夜、夕食がすんだらある所に行こう」
「ある所?」
「君のお父さんに関わる事じゃよ」
グランさんは、「だから早く薬草を摘んで帰ろう。家族の皆が心配じゃ」と躊躇なく、
泡をかき分けて泉へ入っていった。
真実を知る。お父さんに関わること。
(私も精霊祭の時から疑問がありました)
ゴーストイーターさんは何か知っているようだったから、聞こうとも思った。
けれど、怖くて聞けずにいたのだった。
薬草を両手に持ち、私達は家に着く。
「おやおや、皆、目を覚めたようじゃな。
ボーっとしとるわい」
「ですね……副作用ですか?」
「だな。さて、どうするかね?」
グランさんはニコリと微笑む。
待っているのだ。彼はあの言葉を。
「あっ、あの。この薬草の煎じ方を教えて……くれませんか?」
勇気を振り絞った、風が吹けば簡単に吹き飛ばされてしまいそうな声に、
「もちろんじゃ。ようやく言えたの」なんて笑い、手取り足取り指導してくれた。
(聞くのは怖いですけど、正直に聞くのは心が楽になって、良いですね)
「生き物は、独りでも、学ぶことができる。
けれど、人に聞けば更に学んで、知らない世界を知ることができる。
文明は進化して、今じゃ本でたくさん知れるけれど、
やっぱり視野を広げたいのなら、他人と関わることが肝心なのじゃよ」
「そう……ですね」
過去の、殻に閉じこもっていた自分を振り返り、
その言葉の重みを、“私”は感じた。
「勇者もそうだったけれど、やはり"知らない"を言える人が、一番強いんだ」
お玉で鍋のスープをすくい、“私”に渡す。
「美味しい……」
「それはよかった、早く飲ませるとしようか」
早速テーブルに6人を集めてスープを呑ませる。
すると、皆の虚ろな瞳には光が戻り、笑顔が零れた。
「美味しい!」
「美味ですわ~♪」
「そうねぇ美味しいわ、このスープ」
「良い味が出てるね。木の妖精たちも匂いに喜んでいる」
「YO!これは花の姫さんが作ったのかい?」
皆の視線に、私はグッとこぶしを握り締める。
(もう昔とは違います。私は進まなきゃいけない。だから——)
「このスープは、グランさんに教わって作ったんです。
さっきは、分からないのに知っているふりをしてしまいました。ごめんなさい」
深く頭を下げる。
グランさんは優しく頭を撫でて、
「ワシは教えただけじゃ。作ったのはティアちゃんじゃよ」と説明した。
皆は本当に私が草花に詳しかったと思っていたのだろう、
一瞬時が止まったように皆が顔を見合わせたまま固まるが、すぐにいつもの和やかなムードに戻った。
「いいわよぉ、こっちこそごめんなさいね。
次会った時は、一緒に山菜でも取りに行けたら良いわね。
教えてあげるわ、いろいろ」
「にしても、グラン爺ちゃんが他人と関わってるYO!驚いたぜ」
「警戒深いのに……花のお姫様……流石」
皆は顔を見合わせては、こんなこともあるのだと頷きあった。
「あの、もし良ければ。良ければですが……
薬草に関する本を読ませていただけないでしょうか?」
「カッカッカ!ここで全部読むのは大変だ。持っていきなさい。
スピアは本が嫌いでね。読まずに置物にしてるのが沢山ある」
スピアさんは「喜んであげるZE!なんせ読め読めってうるさいからな」と、
走って取りに行ってくれた。
こうしてドタバタのパーティーは終わり。
皆が眠りについた後、“私”はグランさんに連れられて家の屋上へ——




