おじさんの修行な日常
適合検査をする時は適合検査紙を用意し、検査する予定の子の血を、適合検査紙へと垂らす。それから五分が過ぎれば不思議と結果がわかるのだと言う。
まあ、結果がどうであれ、トチ狂ったように努力をするだけなのだけどさ……、検査結果が気にならないと言えば嘘になる。この結果次第で、おじさんの修行内容が変わるとなるとドキドキと、緊張してきちゃうよねぇ。
そう考えているうちに、あっと言う間に五分と言う時間は過ぎてしまう。
あまりに意味深な表情をジークさんは浮かべるもんだから、余計に緊張して冷や汗を掻いている。
恐る恐る適合検査の結果を見てみれば、おじさんは表情を引き締める。
【魔法分野】
影魔法、植物魔法、土魔法、水魔法の四つはレベル三の実力である。
ただし造形、回復の分野の魔法ならばレベル四の実力と言える。
【才能】
怪力、体力、集中力、魔法の的確性、拳銃の扱い方の五つはレベル三の実力。
聴力、声、推理力、変装、美術、情報収集……の六つはレベル四の実力。
【体質】
天性的な体質……竜に好かれやすい体質。
後天的な体質……毒を受けつけづらい体質、人魚に近い体質。
――ねぇ、人魚に近い体質ってなんだろうねー。あっ、あれか。水の形を変化出来たり、水の流れが分かる体質とか? うーんおじさんには分からないわ。
と、そう考えていれば、ジークさんは静かに淡々とこう言った。
「まあ、この結果なら努力次第でなかなか強いと認められるくらいには、強くはなれると断言出来る」
そう言われた次の日、言葉にしたくないほど厳しい修行を受けることになったの……。言葉にしろって言わないでお願いだから、おじさん早速トラウマになってるの! 今ね、どんな顔をしてるかと言うとね、魂が抜けたような顔をしているんだぁ……。
魔物のいる世界で生き抜くためには、厳しすぎる修行にも耐え続けなければいけないよね。おじさん、頑張る!
◇◆◇◆◇◆
厳しすぎる修行に耐え続け、四年が過ぎた頃、おじさんは七歳になった。
おじさんは七歳になった今日、ジークさんからなかなか強くなったと認めてもらうことが出来ました!
おじさん、今までもメンタル強かったけど、更にパワーアップしたのよ!
ジークさんとの実戦でね、メンタル強化されたの。あの人の殺気、絶対に本気だったわぁ。最初の方は腰抜けちゃってねぇ、動けなかったもの。……まあ、上には上がいるとは思うけど……、ジークさんになかなか強いって認められたことで、おじさんも強くなったんだなぁって少しだけ自信がついたのも、また事実なんだけど。
そう考えていることに、集中しているおじさんに対して、ジークさんは申し訳なさそうにこう言った。
「二年前からとっくに、お前はなかなか強いって認めてたが……、応用力があるからその面の実力を伸ばそうと、このことを言うのを二年先伸ばしにしてしまっていた。すまない」
と、ジークさんにそう言われた瞬間、おじさんは気絶しかけたよ……。
この四年間の間、背筋が凍るほどに厳しかった修行に良く耐えたよ……と、内心で自画自賛しても良いくらいだよね、おじさんはそう考えていたのだった。




