おじさんの修行な日常
おじさんは森で過ごすと言う修行を終えた。作品を作り続け、絵を描き続け、材料や題材探しのついでに体力作りする日々だった。あと一日でも長く、この森で生活していたのならおじさんは野生化していた自信しかないのよ、残念ながらね?
久々におじさんの姿を見たシルフくんは、悲痛そうな顔をしたのよ。
姿鏡を見れば、風で吹き飛ばされるんじゃないかって思うほど、見た目だけは痩せていて。体重計に乗ってみれば、前図った時よりも体重が増えていた。きっと筋肉がついて、脂肪が減ったのね。どうりで最近、消化が早くなっているなって疑問に思ってたの。
至って健康体だねぇ〜、問題なしっ!
「明日から本格的に魔法の修行を開始するため、適合検査を今日はする」
と、ジークさんは相変わらずの必要最低限なことしか言わなかったため、すかさずシルフくんがフォローをし始めたけど、こちらも相変わらずの無表情だった。
でも、二人が良い人なのはわかりきっていることなので気にしてないけど。
「適合検査とはですね、クラトル様に合うような修行内容を組み立てるため、才能を調べる検査なのです。現代魔法、才能に関しては適合レベルの最大値は六です。検査で出るのはニ以上のレベルの才能のものだけです。適合レベルを調べる際、どう判断されているかと言いますと……。
まずは現代魔法の判断のされ方は……レベル一、平凡的なレベル。
レベルニは、なかなかの威力を短時間の間はキープ出来るぐらいのレベル。
レベル三は、なかなかの威力を長時間キープでき、尚且つ応用が出来る。
レベル四は、なかなかの威力を安定して使える実力を持ちつつ、尚且つ応用ができ、魔力量の燃費は悪いものの……強力な威力の魔法を発動出来るレベル。
レベル五は、魔力量の消費が激しくなく強力な威力の魔法を発動でき、自由自在に操れることの出来るレベル。
そしてレベル六は……」
と、そう言いかけて、シルフくんは言葉を詰まらせていたため、ジークさんが代わりにこう言った。
「レベル六は、最凶と呼ばれるようになる。このレベルを持つのはあまりいないし、適合しすぎても命の危険があるからな。最凶と言う称号を持ち、今生きているのはユリアール全体でも……、王族に把握出来ているのはニ十人もいない」
そんなジークさんの言葉におじさんは、思わず言葉を失ってしまう。
ジークさんはそんなおじさんの様子を知っていてもお構い無しに、続けて適合検査の説明をし始めた。
「次は才能の適合レベルについてだ。
レベル一は、魔法と同じく平凡的にこなせるくらいの実力。
レベルニは、平凡よりは才能がある。
レベル三は、なかなか才能があると評価されるくらいの実力を持つ。
レベル四は、群を抜くほどの才能があるとは言えないものの、レベル三以上に才能があると評価出来る実力。
レベル五は、一〜四とは比べ物にならないくらいの圧倒的な実力。
レベル六は超えられない壁の先の景色を見た者、とそう呼ばれるようになる」
と、そう淡々とした声でする説明を、おじさんは一生懸命聞いていた。
ジークさんはそんなおじさんを見て、内容を理解して話を聞いていると判断したのか、息継ぎをした後、直ぐにまた適合レベルについての説明へと戻る。
「古代魔法についてはレベル一から表示される。理由としては古代魔法のレベル一は、現代魔法のレベル三と同等の力と言える威力を持っているからだ。だから、古代魔法の最大適合レベルは四ってことだ」
と、そう言い終わった後、ジークさんは黙ってしまったので、説明をし終わったんだろうと思う。
古代魔法の適合レベル一が、現代魔法のレベル三と同等の力と言えるってことは、古代魔法の適合レベルニは……、現代魔法のレベル四と同等の力を持っていると言う解釈で良いってことだよねぇ〜。……古代魔法って凄いんだねっ!
と、が考えていると……無言のまま、ジークさんはおじさんの腕を取り、注射器を取り出していた。
――おぅ。ユリアールでも血液検査があるんだね、おじさん吃驚したよ。
と、そう内心で感想を言っている間に終わり、痛くなくて吃驚した。
適合検査の結果がどう出るのか、おじさんは凄く楽しみなの〜。




