おじさんの修行な日常〜湖編〜1
湖生活三日目。午前中のうちに貝やワカメを確保。それからはムラサキさんと共に、魚を捕まえようとするが……捕らえられず。
それから一週間、ワカメと貝が主食だったの。おじさん、食にはこだわりはないから飽きないけどね。
湖生活十一日にして、やっと魚を捕らえたのではなく若さ故の激痛な筋肉痛。あれれ、こんなに筋肉痛って痛かったかなぁ?
まあ、寝惚けたコタくんにされた手刀よりは痛くないけど、今日はボートの上でぷかぷかと浮いていた一日だった。
湖生活十二日目。昨日、感じていた筋肉痛がまるでなかったことのように、症状がなくなった。おじさんは嬉々として、ムラサキさんと一緒に魚捕りに挑むことにする。今日は不思議と湖の動きが分かり、自分が湖の一部になったかのようだだった。
だけど、やっぱり長くは息が続かなく今日も魚は捕らえられず。
うーん、前よりは身体に疲れを感じなくなった。少しだけは進歩したのね。
湖生活十三、十四日目。なんか頭が痛いし、全身が刃物で抉られるような痛みが走る。そんなおじさんを心配そんな眼差しで見つめるムラサキさん。
ムラサキさんには申し訳ないけど、この二日間はずっと眠り続けていた。
湖生活十五日目の朝。
昨日の不調が嘘のようにおじさんはすっきりとした目覚めだった。
おじさんは昨日の不調について違和感を感じつつ、ぷよぷよとした不安定なボートの上で軽く運動し、湖の中へと飛び込み、水中の中で流れを静かに感じながら午前中の間、ずっとそうして過ごしていた。勿論、苦しくなったら空気を吸いに行ったけどね。
昼間、今日こそは魚を捕まえるぞと意気込んでいれば、一ヶ月後にくるはずの賢者様が現れる。あれ、何かあったのかしら……とおじさんは心配になったが、そうではないらしいの〜。調味料の追加しに来たみたいなだけだった。
「……まあ、その調子で頑張れよ。十六日後に迎えに来てやるからな」
と、そう言い残し、去って行った。
十五日目の午後は魚捕りを頑張る。あと一歩のところまで追い込むが、魚を掴めばスルリと逃げられる。だけど、おじさんは負けない。諦めない!
なかなか湖生活は楽しくなってきた今日この頃。いっそのこと湖でこのまま暮らしちゃおうかしら? でも、父上に怒られそうなのでやめておこう。
湖生活十七日目。ついにその時はやってくる。……ついについに、おじさんの念願の魚の捕獲に成功しましたぁ! 今日の成果は魚三匹、ワカメ、貝の三種類。……自分で捕獲した魚は凄く美味しかったの。幸せのおすそわけに、ムラサキさんに魚一匹をプレゼントした。




