39.復活
夜になると外には大勢のガイア教信者が集まっていた。それぞれが武装している。
「厳重な警備なんだな」ししゃもはダイアンに話しかけた。
「マリア教の邪魔が入るかも知れないからな」ダイアンが話した。
「そうなのか」ししゃもが話した。
「ガイア様を封印したのはマリアだ」ダイアンは遺物を磨いている。
「それで一体何が起こるんだ」ししゃもが尋ねた。
「これから解呪の儀を始めるが、何が起こるのかは分からない」ダイアンが答えた。
ししゃもは教会の外に出るとメンバーを探した。
「何が起きても対処が出来る様に」ししゃもが話した。
「了解です。隊長」とろろ君が話した。
「いよいよですね」森羅万象さんが話した。
「そうだな」ししゃもが頷いた。
ししゃもは再び教会の中に移動した。ダイアンが遺物を祭壇に並べている。
「始めるのか」ししゃもが話した。
「そうだ。儀式中の私語は厳禁だからな」ダイアンが話した。
「成程、黙っておくよ」ししゃもは口を閉じると儀式を待った。
ダイアンは祭壇の前に座ると祝詞を唱え始めた。遺物が震えている。ダイアンは声を更に大きくした。
遺物が白く光始める。ダイアンは声を枯らしながら祝詞を唱えている。部屋に白い光が満ちると教会が大きく揺れた。真っ白な光が祭壇を包み込むと大きな扉が現れた。
「行くぞ」ししゃもは大きな扉を開いた。
「よし、行こう」ダイアンが扉の中へ飛び込んだ。
白い世界が広がっていた。塩の結晶が地面にキラキラと光り輝いている。大きな十字架に男が鎖で捕らえられていた。
「誰だ」男は擦れた声で話した。
「私はガイア教の神官。ダイアンと申します」「ガイア様を助けに来ました」ダイアンは泣いている。
「そうか、やっとだな」男は閉じている目を開いた。
「ししゃもさん。久しぶりだね」男が話した。
「あぁ、久しぶりだな。するめいかさん」ししゃもが泣いていた。
「懐かしいな。とても、懐かしいな」するめいかさんも泣いている。だが、乾いている体に涙は流れなかった。
「何があったんだ」ししゃもが尋ねた。
「一言で言えば裏切られたんだよ」するめいかさんが答えた。
「こんな酷い事を」ししゃもは細くやせ細ったするめいかさんを見て震えていた。
「ししゃもさん。水を持っていないか。何千年ぶりに飲みたいんだ」するめいかさんが話した。
「あぁ、あるとも。水筒だ。ゆっくり飲めよ」ししゃもが水筒を渡した。
「美味しいな。水がこんなに美味しいとは思わなかったよ」するめいかさんが話した。
「一先ず、此処を出よう。ゆっくり休養した方が良い」ししゃもは大剣で鎖を断ち切った。
「ほら、肩に捕まれ」ししゃもはするめいかさんを肩で抱えて歩き始めた。
「貴方はガイア様の知り合いなのですか」ダイアンが尋ねた。
「そうだ、友達だ」ししゃもが答えた。
「ししゃも様、数々の無礼をお詫びします」ダイアンは深く頭を下げた。
「それより、外に出るぞ。扉が持たないかも知れない」ししゃもは急いで扉を抜けた。
大勢のガイア教信者がししゃもとするめいかさんを囲んでいる。
「ガイア様」「ガイア様が復活されたぞ」「この世界に終焉を」「ガイア様」様々な声が飛び交った。
「ガイア様は酷く衰弱されている。大人しくしろ」ダイアンが叫んだ。
「一旦、俺の屋敷に行こう。するめいかさんには治療が必要だ」ししゃもが話した。
「そうですね。ここでは収集が付きませんから」ダイアンが話した。
「ガイア様は無事に復活なされた。治療が必要なのでここを離れる」ダイアンが叫んだ。
「我々も行く」ガイア教信者が叫んだ。
「大勢では目立つ、ここは我慢しろ。後で必ず、詳細を伝えるから」ダイアンは信者を説得した。
「ししゃも様、それでは行きましょう」ダイアンが話した。
ししゃも達一行は静かに屋敷に戻った。
「ふかふかのベッドだな」するめいかさんが話した。
「これを飲むと良い。最高級の治療ポーションだ」ししゃもが話した。
「飯は食べられそうか」ししゃもが尋ねた。
「どうだろう。何千年ぶりだから食べる事を忘れているかも」するめいかさんが答えた。
「美味そうな物を幾つか作らせる。勿論、残して構わない」ししゃもが話した。
「何から何まで済まないな」するめいかさんが話した。
「俺達は友達だろう。そして、戦友だ。気にする事は無い」ししゃもが話した。
「ししゃも様、ガイア様のお世話は自分に任せて下さい」ダイアンが話した。
「それで良いか、するめいかさん」ししゃもが尋ねた。
「あぁ、構わない」するめいかさんが話した。
「所であの空間は一体何だ」ししゃもが尋ねた。
「あれは無限牢獄だ。封印の中でも最高クラスの術だな」するめいかさんが答えた。
「そんなスキルは初めて聞くな」ししゃもが話した。
「女神専用スキルだからな」するめいかさんが話した。
「女神専用スキルだと。ではジョブに女神が存在するのか」ししゃもが尋ねた。
「そうだ。俺は邪神のジョブを獲得した」するめいかさんが答えた。
「一体、どうやって」ししゃもが話した。
「ユニークアイテムだよ。アンダー・ザ・グラウンドには無いアイテムだ」するめいかさんが話した。
「ユニークアイテムだと、そんな物が存在するのか」ししゃもは顔をしかめた。
「この世界には存在するんだよ。勿論、極レアだがな」するめいかさんが話した。
「それより、少し疲れた。眠っても良いか」するめいかさんが目を閉じた。
「ゆっくり休むと良い」ししゃもが笑顔で話した。
「後は任せたぞ。ダイアン」ししゃもがダイアンに話しかけた。
「はい」ダイアンは気合を入れた。
ししゃもは大広間に移動した。
「燕ちゃん。大変な事が分かったぞ」ししゃもが話した。
「何ですか、大変な事って」燕ちゃんは本を読んでいる。
「女神はジョブで存在する。今、するめいかさんから聞いて来た」ししゃもが話した。
「何ですか、それ」燕ちゃんが目を丸くした。
「最高位のジョブだろうな」ししゃもが呟いた。
「神クラスのジョブですか、相当危険な相手ですよ」燕ちゃんが話した。
「何か手を打たないとな」ししゃもが話した。
「相手は女神ですからね。何か打つ手が欲しいですね」燕ちゃんが話した。
「ふぅ、一先ず。お茶を飲もう」ししゃもはお茶を取りにキッチンへと向かった。
◆登場人物
◆ししゃも 物語の主人公。【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のリーダー。
◆燕【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のサブリーダー。
◆毒蛇【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のサブリーダー。
◆うすしお【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆岳【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆緑川【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆ああああ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆とんかつ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆麦茶【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆小麦【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆とろろ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆森羅万象【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆七味【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆こてぺそ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆阿修羅【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆ふみふみ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆りこっち【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆するめいか【ザ・ダークネス】のリーダー。
◇設定資料
◇【ザ・ダークネス】するめいかが設立したギルド、総勢二百名。九つの領地を持つ中型ギルド。国内ギルドランキング第一位。世界ギルドランキング第二位。




