37.黄金の玉
数日後。
「ドッグ、馬小屋はどうだ。急いで作らせたから簡素な物だが」ししゃもが話した。
「ししゃも殿、我々は野生の馬なので雨風を凌げれば何処だって大丈夫です」ドッグが話した。
「鞍も買ったし、干し草は毎日届けるそうだから不便な事があれば言ってくれ」ししゃもが話した。
「ししゃも殿、戦争で活躍した際にはスイカを頂けますか」ドッグが話した。
「好物なのか」ししゃもが尋ねた。
「我々、馬に取ってはご馳走になりますね」ドッグが答えた。
「そうなのか、ではスイカを準備させよう」ししゃもが話した。
「しかし、ししゃも殿と燕殿しか馬語を理解していないんですね」ドッグが話した。
「俺はビーストテイマーで燕ちゃんは学者だからな。言葉を理解するスキルがあるんだ」ししゃもが話した。
「成程、では何かあったらししゃも殿と燕殿に話をします」ドッグが頷いた。
「二人とも悪だくみですか」燕ちゃんが話した。
「燕ちゃん、スイカを用意してくれないか」ししゃもが話した。
「スイカですか」燕ちゃんが目を丸くした。
「ししゃも殿、良いんですか」ドッグが嬉しそうにしている。
「前祝いと行こうじゃないか、庭でバーベキューでもしよう」ししゃもはそう言いながら屋敷のキッチンに向かった。
「緑川さんは居るか」ししゃもが話した。
「はい、隊長。何用ですか」緑川さんが話した。
「バーベキューの準備を頼む。中庭でやるつもりだ」ししゃもが話した。
「分かりました。今から準備をします」緑川さんが支度を始めた。
「うすしお君ととろろ君はどこに居るんだ」ししゃもが尋ねた。
「今日は私達が留守番なので部屋に居るかと思います」緑川さんが答えた。
「二人を手伝いに来させるから」ししゃもはそう言うととろろ君の部屋に向かった。
「隊長、何か用ですか」とろろ君が部屋から出て来た。
「中庭でバーベキューをやるから緑川さんを手伝ってくれ。うすしお君も」ししゃもが話した。
「了解しました。うすしお君には俺から声を掛けておきますね」とろろ君が話した。
「後はスイカだな。八百屋に売っているか」ししゃもは燕ちゃんと共に外へ出かけた。
「八百屋はどこにあるんだろう」ししゃもが話した。
「市場の中にあるんじゃないですか」燕ちゃんが話した。
二人は都の西部にある自由市場へと向かった。
「へい、いらっしゃいませ」八百屋の主人が話しかけて来た。
「スイカはあるか、大量に欲しんだが」ししゃもが話した。
「スイカなら沢山ありますよ」八百屋の主人が話した。
「屋敷に届けて貰う事も出来るか」ししゃもが尋ねた。
「はい、旦那。お届けも可能ですよ」八百屋の主人が答えた。
「なら、交渉成立だ」ししゃもは八百屋の主人にピクスを手渡した。
「旦那、ありがとうございます」八百屋の主人が頭を下げた。
二人は市場を見て回っていた。すると市場の端で何やら揉め事が起きていた。
「これは我が家に伝わる家宝だ。誰にも渡さない」小柄な男が叫んだ。
「手荒な真似はしたくない。大人しく渡せ」数人の男が小柄な男を取り囲んでいる。
「誰が渡すものか」小柄な男は逃げようとしたが別の男に捕まった。
「あれは」ししゃもは何かを思い出している。
「放せ、死んでも渡さない」小柄な男は再び叫んだ。
「命あっての物種だ。金を幾らか渡すからそれを渡せ」男達のリーダーが話した。
「たしか、ガイア教の連中だな。と言う事はあれは遺物か」ししゃもが呟いた。
「黄金の丸い球か、もし純金なら相当価値があるな」ししゃもはその場へと近づいた。
「お、お前はあの時のカエル野郎」男達が驚いている。
「また邪魔をする気か」男達のリーダーが話した。
「それもガイアの遺物なのか」ししゃもが尋ねた。
「お前に教える事は何も無い。消え失せろ」男達のリーダーが話した。
「まぁ、そう言うなよ。お前達も命あっての物種だ」ししゃもが話した。
「くっ、お前ら行くぞ」ガイア教の男達はその場から消えた。
「た、助かりました」小柄な男が話しかけて来た。
「それを持っている限り、一生狙われるぞ」ししゃもが話した。
「ですが、我が家の家宝なんです」小柄な男が話した。
「もし、良ければ俺が高値で買い取ろう。その大きさだと五万ピクスが妥当だな」ししゃもが話した。
「ご、五万ピクスですか、そんなにするんですか」小柄な男は驚いている。
「適正価格だな。狙われるか金にするか選ぶと良い」ししゃもが話した。
「そうですね、命あっての物種ですよね。売ります」小柄な男が話した。
「商談成立だな」ししゃもは五万ピクスを小柄な男に手渡した。
「ではこちらをどうぞ」小柄な男は黄金の玉をししゃもに渡した。
ししゃもは黄金の玉を手に取ると脳裏に様々な情報が流れこんだ。
様々な風景。
色んな思い出。
これらは一体何だろう。
俺は多分、この人物を知っている。
これは○○○○の記憶だ。
「隊長、大丈夫ですか」燕ちゃんが目の前に立って居た。
「うーん。頭が痛い」ししゃもは頭を撫でた。
「突然、ボーっとしてましたよ」燕ちゃんが話した。
「何が何やら分からない。でも、ガイアは多分知り合いだ」ししゃもが呟いた。
「なら、遺物を七個集めますか」燕ちゃんが話した。
「何が起きるんだろう。誰がガイアなんだろう。少し休憩しよう」ししゃもはその場に崩れた。
「隊長、本当に大丈夫ですか」燕ちゃんが心配そうな顔をしている。
「少し休めば問題は無い」ししゃもは頭を押さえている。
「冷たい水でも飲みますか」燕ちゃんが話した。
「あぁ、冷たい水が欲しいよ。乗り物酔いになったみたいだ」ししゃもが話した。
「市場で買って来ます」燕ちゃんは飲み物を買いに向かった。
「しかし、あの映像は一体何なんだ」ししゃもは何かを考えていた。
「隊長、冷たいお水です」十分程で燕ちゃんが戻って来た。
「美味いな。何でこんなに美味いんだ。まるで砂漠にいるみたいな感じだ」ししゃもが話した。
「遺物と何か関係があるのかも知れませんね」燕ちゃんが話した。
「あの映像、どこかで見た事がある」ししゃもは頭を押さえながら冷水を飲み込んだ。
◆登場人物
◆ししゃも 物語の主人公。【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のリーダー。
◆燕【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のサブリーダー。
◆毒蛇【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のサブリーダー。
◆うすしお【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆岳【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆緑川【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆ああああ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆とんかつ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆麦茶【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆小麦【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆とろろ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆森羅万象【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆七味【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆こてぺそ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆阿修羅【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆ふみふみ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆りこっち【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。




