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34.新居

 三人は王座の隣にある外のバルコニーでお茶を飲んでいた。


「ギルタス様、知略とは何でしょうか」燕ちゃんが尋ねた。


「一言では現せないな、知略は戦況によって変わる」ギルタスはお茶を回した。


「例えば、カエルの戦士を倒すならば数を持ってそれに対処する」


「百人で足りなければ千人で倒す。千人で足りなければ万人を使う」ギルタスが話した。


「成程、人海戦術ですか」ししゃもが話した。


「お、中々に詳しいな」ギルタスは少し驚いた。


「私を倒すなら有効な手段です」ししゃもはお茶を飲んだ。


「他にも地形、兵糧、情報操作など色々とある」ギルタスが話した。


「成程」燕ちゃんは頷いた。


「相手が誰であれ、これらを用いて戦えば負ける事は無い」ギルタスが話した。


「ひよこ団は数の多さで色々とカバーをしてくるでしょう」ししゃもが話した。


「要所にお前たちの傭兵団を使う。後は任せろ」「まぁ、まだ先の話だがな」ギルタスはお茶を飲んだ。


「時期になれば密偵から連絡が来る。それまではゆっくり過ごすと良い」ギルタスが話した。


「しかし、お前たちの居た元の世界は強者ばかりなのか」ギルタスが尋ねた。


「弱い者の方が多いですよ」燕ちゃんが答えた。


 ししゃもはお茶を回しながら庭を眺めている。


「ひよこ団で私に匹敵するのはめいめいさんですね」ししゃもが話した。


「それはひよこ団のリーダーか」ギルタスが話した。


「そうです。彼女はとても強い相手です。共に腕を磨きました」ししゃもがお茶を飲んだ。


「こちら側に寝返る事は無いのか、知り合いなのだろう」ギルタスが話した。


「彼女の性格上、寝返る事は無いですね」ししゃもが話した。


「多分ですが、何か理由があって動いているのでしょう」ししゃもはお茶を飲み干した。


「一先ず、分かった。こちらも何か策を打つことにしよう」ギルタスがお茶を飲み干した。


「職務があるので王座に戻る。お前達はゆっくり庭でも眺めると良い」ギルタスはバルコニーから王座に戻った。


「綺麗な庭ですね」燕ちゃんがお茶を飲んだ。


「あぁ、綺麗だな」ししゃもは相づちを打った。


 使用人がお茶のお代わりを持って来た。温かいお茶がティーカップに注がれる。


「しかし、ひよこ団か」ししゃもは遠くを見つめていた。


「隊長、ついに本当の戦いが始まりますね。誰が死んでもおかしくないです」燕ちゃんはティーカップで両手を温めていた。


「ひよこ団も必死で向かって来るだろうな」


「勝てますか、隊長」


「必ず、勝つさ。俺たちはバトル・オブ・ザ・フロッグスだ」ししゃもはそう言いながら温かいお茶を口に運んだ。


「さて、俺たちも行こうか」ししゃもは席を立った。


「そうですね」燕ちゃんも席を立った。


 二人がバルコニーを出ると使用人が後ろを付いて来た。


「ギルタス様からの命令で屋敷までご案内致します」使用人が話した。


「そう言えば屋敷がどこにあるのか知らなかったな」ししゃもが話した。


「我々の大事な家ですよ」燕ちゃんが笑った。


「それでは付いて来て下さい」三人はオーハン城を出ると二十分くらい歩いた。


「こちらが屋敷になります」使用人が屋敷を指差した。


「おぉ、随分と立派な建物だな」ししゃもは目を丸くした。


「大きい建物ですね」燕ちゃんも驚いていた。


「これが屋敷の鍵です。使用人等は居ませんのでご自分で雇って下さい」使用人はそう告げると城に戻って行った。


「中に入るか」ししゃもが話した。


「そうですね」燕ちゃんが話した。


 二人は鍵を使って屋敷の中に入った。質素な作りだったがシンプルで品のある建物だった。


「これなら一人一部屋使えるな」ししゃもが話した。


「キッチンも大きいですね。緑川さんが喜びそう」燕ちゃんが話した。


「どれ、温泉はどうなっている」ししゃもは大浴場に向かった。


「宿屋の温泉よりデカくないか」ししゃもは喜んでいた。


「これ混浴になりませんか」


「時間制で男女別にするしか無いな」


「大広間もあるぞ。何かギルドルームって感じがする」ししゃもは大広間の椅子に座った。


「使用人はどうしますか、雇用するんですか」燕ちゃんが尋ねた。


「うん、五名ほど採用するつもりだ」


「ギルドマネーも潤っているし、当面は心配無いよ」ししゃもが答えた。


「では、宿屋に戻りましょう。みんなに色々と説明をします」燕ちゃんが話した。


「そうだな、一旦。宿屋に戻ろう」二人は宿屋に向かった。


 一方その頃、岳ちゃんとふみふみさんはカードショップに来ていた。


「岳さん。いらっしゃいませ」店員が話しかけた。


「デルさん。こんにちわ。今日は色々と尋ねたい事があって来た」岳ちゃんが話した。


「質問なら何でもどうぞ」店員が話した。


「スタミナ減のカードを一人に対して複数人で使用するのは可能か」岳ちゃんが尋ねた。


「無理ですね。一番初めに使ったカードが適用されます」


「バトルカードは一枚使うと十五分間のインターバルがあります。基本はそれに基づいていますね」店員が答えた。


「でも、裏技がありますよ。仲間が先にスタミナ減のカードを仲間に使用するとそれが適用されます。先出しと言う戦法ですね」


「成程な」岳ちゃんはメモ帳に書き込んだ。


「ナンバー系のカードもそうなのか」


「ナンバー系のカードも一番初めに使ったカードが適用されます」


「バフ系のカードはどうだ」


「バフ系のカードは自分にしか使えませんから問題外です」


「回復系も同じく自分にしか使えません」


「必中と絶対回避。どちらが有効になるんだ」


「カードランクでは絶対回避が上ですから必中は無効になります」


「成程、良く理解出来たよ。デルさん、ありがとう」岳ちゃんがお礼を述べた。


「岳さん、今日は買って行かないんですか」店員が話した。


「勿論、買って行くよ。二百枚貰おう」岳ちゃんが財布を取り出した。


「岳さんは金遣いが荒いですね」ふみふみさんが話した。


「金は稼げば良いさ、それがモットーだ」岳ちゃんは笑った。

◆登場人物


◆ししゃも 物語の主人公。【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のリーダー。


つばめ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のサブリーダー。


毒蛇どくへび【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のサブリーダー。


◆うすしお【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


たけ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


緑川みどりかわ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


◆ああああ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


◆とんかつ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


麦茶むぎちゃ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


小麦こむぎ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


◆とろろ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


森羅万象しんらばんしょう【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


七味しちみ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


◆こてぺそ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


阿修羅あしゅら【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


◆ふみふみ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


◆りこっち【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


◆ギルタス・グラム【水の都オーハン】の領主。


◇設定資料


◇【ひよこ団】めいめいが設立したギルド、総勢五百名。七つの領地を持つ大型ギルド。国内ギルドランキング第二位。世界ギルドランキング第六位。

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