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多世界転生物語〜偽りの姫の居場所〜  作者: 星実月 希蝶
4章 シェフィ編 再会
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番外 エレ隊員祭りへ着く。そして


 にゃんにゃん。エレエレ隊員のエレなのです。デートも楽しんだエレは、シェフィ達に会いに行くの。一度エクリシェに帰ろうかなとも思ったんだけど、説明するのが面倒と感じた。だから、そのまま行く事にしたの。フォルが一緒にいるから、場所ならわかる。


 たぶん


 今は神殿の祭事をお手伝いしている。フォルはそう言っているの。お手伝いじゃなくて、遊んでいるの気もしなくもないけど。


 お仕事ならお邪魔しちゃだめかなってちょっと思うけど……


 一緒におてて繋いで楽しく本殿ある場所に転移したんだ。


 それで、シェフィ探してたはずなのに、なぜかフィルとオルだった。


「澱み……エレにお任せなの」


 事情聞いたら、澱みの浄化に手間取っていたみたい。かなり強力な術じゃないと、これはむずかしそう。エレは、浄化得意だから。


 エレ博士に任せておけばいいのでしゅ。えっへん。


 エレ博士は、収納魔法から魔法杖を取り出した。エレ博士は浄化術を使った。エレ博士の浄化術。白い光が黒い塊に直撃。黒い塊は白くなった。

 エレ博士は、博士ポイントを三手に入れた。


 とっても胸を張っていいと思うようになった。


 えっへん


「……調子乗ってるエレも可愛いよね」


「わかる」


 そこの緑のお二人、エレの活躍をちゃんと見ていなさいなの。お話じゃなくて、エレの活躍見なさいなの。


「……ねぇ……フォル……あのね……あのね……エレ……お祭りで遊びたいです! 」


 じゃないの。思ってたけど、違う。エレは、浄化できたよって報告しようとしたのに。報告は大事って言うから。


 フォルがエレにぎゅぅってする。なんか勘違いされている気がする。


「オル兄上、ついでだから報告書」


「ようやく直接渡すを覚えたか」


「オレの仕事は主に外ですから。わざわざ本家にもどんの面倒で転送してんですよ」


 へぇ、ギューはいつも転送派なんだ。本家の兄弟。役割が分かれているの。フォルやギューは禁止指定魔法の取り締まりとか。でもオルあたりは、書類仕事が主なの。

 だから、面倒はわかる気がする。フォルも何度も転送しているから。行く気がしないとかで。


 エレは知っているのです。


「それより、エレはお祭りを楽しみたいの。お仕事も大事だと思うの。でもでも、お祭りも大事だから」


「て言うけど、一応君も聖女だから、神官に見つかったらまずくない? 」


「エレを知っている人はいないから大丈夫だよ。フォル、デート第二弾なの」


 せっかくだから、もっとデートを楽しみたい。フォルの右手を握って、走ろうとした。でも、そもそもエレはここにほとんどきた事ない。創世姫としての記憶の一部があるけど、知らない。創世姫……


 ああああああああぁぁ⁉︎


 そうだ⁉︎ エレはここいたらやばいじゃん⁉︎ 聖女だどうだとか、そんな問題じゃないよ! 聖女以前にエレは創世姫なんて呼ばれていたんじゃん⁉︎


「どうしよう……」


「……エレ、君の今の姿を見て誰も君を創世姫とは思わないから安心して。シェフィに感謝しな」


 ……そうだった。心配する必要がなかったのかも。それなら、堂々とデートできる。えっへん。さすがはエレ博士でしゅな。


「デートすっならオレは」


「ギューも一緒だけど? エレもいいって言うから」


 うん。エレはギューなら大歓迎だよ。エレをとってもよく知ってくれているから。なんなら、フォルよりもエレを知っているかもしれないくらいだから。


「デートって」


「別にいいじゃん。エレなんてデートの意味ちゃんと理解すらしてないんだよ。それに、この前は近くに来たのに会えなかったから。会える時くらい僕の頼みを聞いてくれてもいいでしょ? 」


 ふにゅ?


「会えなかった? 会わなかっただろ」


 うん。そうだと思う。あの時だよね? ロスト襲撃の噂。あれは、フォルが心配されたくないとか言って会わなかっただけじゃん。笑顔で言ってるから、一瞬本当に会えなかったと思っちゃった。


 エレは違うと思うんだけど、フォルは「変わんないじゃん。」って言ってる。

 フィルと目が合うと、エレから離れた。

 フィルとぎゅぅしてる。


 そういえば、フィルは知っているのかな。フォルの役割。「ごめん。」そう言っているのが聞こえた。互いに。二人も、本当は一緒にいたいんだと思う。


 二人を見ていると、お胸がぎゅっとなって、おめめがじーんってなる。


「何かあれば連絡して。僕らも協力させてもらうから。できれば、エレとギューとデート楽しみたいから自分達でどうにかして欲しいと思うけど」


「ふにゅふにゅ。ギュー、フォルから直々ご指名なんだから一緒なの」


「……そういう事らしいんで、また連絡します。それと、エレと合流する前までの仕事は全部終わっているんで」


 何か言われる前に先手を打っているの。すばらしいの。


「みゃ⁉︎ エルグにぃが、フォルがやっていないお仕事手伝ってって言ってたんだった⁉︎ ……ギュー、あのね、匿名希望なんだけど、お仕事少し手伝ってほしいんだって」


 エルグにぃには言うなって言われているから。ちゃんと誰って言わない。えらい。


 エルグにぃってばれないように、きらきらお目々で言うの。その方が、ギューも快く引き受けてくれると思ったから。なのにね、なぜか笑いを堪えている感じがする。


 フォルも。


「そーか。誰かがエレに、仕事を少し手伝ってほしいと伝えてくれって頼んだんだな」


「うん。そうなの」


「全部引き受けんのはできそーにねぇが、多少なら引き受けてやっていい……って誰かに伝えといてくれっか? 」


「うん」


 ちゃんと事伝言えたの。許可もらえた。エルグにぃ、全部じゃないけど、お仕事減らす事に成功したよ。


 にゃっはん。


「……そっか。僕が抜ければ、他に回しても追いつかないほど仕事が回るのか」


 他に回しても追いつかないほどのお仕事が一人にきていた時点でおかしいと思うの。フォルもギューも、お仕事が早い分、多く分担されているのかな。


 万年人手不足だとか言っているのに回っている理由、ちょっぴり理解できた気がするの。

 フォルは、エレにお仕事を頼もうとしているみたいだけど、エレはそんなにいっぱいお仕事できないの。管理者のお仕事はフォルが九割やっているみたいだけど……

 エレに何を期待してるんだろう。


「フォル……デートにそんな事持ち込み禁止なの。せっかくのお祭り、楽しま……ふぇ……ふぇ……」


 気のせいって思う事は簡単なの。遠くにいたから。でも、でも、気のせいには思えない。え、え、エレ、エレにそっくりな子が、エレにそっくりな子が、シェフィのお隣歩いていた。ティアも一緒にいた。

 楽しそうだった。

 エレにそっくりな人と……


 ……


 ふぇ


「……エレ? 」


 フォルは見ていなかったのかな。


「……ギュー、ギューは見たよね? さっき、さっき」


「好きな相手に意識してもらうために、まずは好きな人になりきるかぁ。よく考えてんなぁ」


「ふぇ? どういう事なの? すきな人になりきるって? エレの真似している人がいるの? シェフィととっても仲良しで」


 わけわかんないの。もしそんな人いても、仲良しはわかんないの。シェフィはエレの姿してたら誰でもいいのかな……


「……エレ、あれはエルのいたずら……エルだから」


 ふぇ?

「にしても、仮にも大神官様が何やってんだか。エレまで不安にさせて」


「ふぇ? ……エル? ……ふぇ⁉︎ そ、そんな事ないよ。エルがそんな悪質ないたずらしないの! 」


 シェフィじゃないんだから。シェフィならしそうだけど。


 ……でも、エルってシェフィの事だいすきなんだよね? もし、もしのだよ……エルがシェフィに意識してもらおうとしていたら……

 エレの格好するのもあるかもしれないの。


「……なんかもやもや。そんな理由で、エレをびっくりさせたなんて……フォル、仕返ししに行くの」


「了解。お付き合いいたしますよ。神聖姫様♡ 」


「オレも付き合わせていただけますか? 姫様」


「うん。ふっふっふ。二人も協力者がいるの。エレのびっくりを与えてやるの」


 待っていろなの……って、エレ会いに行くって言ったのになんで逃げたの? 転移魔法あるからすぐってわかるじゃん。というか、エレ達の居場所わかるでしょ。

 問いたださないと。

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