憧れの幼馴染にご注意を
幼馴染、最上結衣の夢を見て
折原優は彼女の人生が今どうなっているかを考える
(だって諦めたら、あの親に負けたことになるから!絶対に夢叶えて幸せにならなきゃ!
幸せになることが私の復讐なの)
ハッ!?
あぁ、、、夢か
てかまだ3時じゃん!
最上結衣。俺の幼馴染の忘れられない言葉が
夢に出てきた。
気づけば3年ほど会っていない
まともに話さなくなってからは5年
あの日、、
(もう話しかけないでもらえる?)
俺が結衣の手を離したあの日、、
結衣は今幸せになれているんだろうか
【あの親】から逃げ出せたんだろうか。
人の人生を心配出来るほどに
俺は変わったのかもしれない、、
変わり始めた自分の人生に思い馳せながら
窓から夜の空を見上げた
完璧な満月と雲の隙間から
何かに見透かされたような気がした
「もう寝れそうにないな」
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「先輩みっけ!」
後ろからいきなり声をかけられた
え、、びっくりした、、
「先輩昨日はすみません!勝手に帰っちゃって」
「あ、いやいいよサンドイッチ美味しかったし」
結局この子が夏祭りのあの子なのかは
わからないまま
何故この子が同じキーホルダーを持ってるかも
わからないままだ
隠したい何かがあるみたいだし
グイグイ聞くのも違うよな、、
「優くん、、」
あ、三嶋さんだ
「あ、三嶋さん!」
「優くん、次は松前教授の同じだよね?」
「そうだね一緒に行こっか」
「うん」
俺の手をいきなり掴み
「ちょいちょいちょい!先輩!私と今話してたじゃないですかーー!」
後輩の彼女がほっぺを膨らまして言ってきた
「あーごめん、、何の話だったかな?」
「あーもういいですよ!」
どんどん足音を立てながら去っていた
「優くんあの子は?」
「あー昨日初めて会って。なんか俺もよくわからないんだよね」
「そうなんだ」
相変わらず表情変化のない三嶋さん
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なんだ?この沈黙
「彼女かと思った」
またもや予想外の言葉!
「いやいや違うよ!」
「そっか、、、」
「ん?」
なんだ?なんか、、、、
「もう行こっか。講義始まっちゃう」
「あぁ、、うんそうだね」
やっぱりまだ色々読めない!
だがそれでいい!
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だいぶあの人と親しそうだったな、、優くん
そうだよねやっぱりモテるよね、、
【あーあ、もう叶わないのかもしれないな】
巫みゆは電車に揺られながら
切なそうな顔で優への気持ちを想い馳せていた
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「最近、調子はいかがですか?」
「調子は、、変わらないです、、」
「で、でも、、友達ができました、、大学の」
俺は高校の頃から心理カウンセング(精神科)に通っている
「そうですか!よかったですね!」
「あ、ありがとうございます」
「そ、そうですね、、、最近は少し楽しいです色々」
通い出して初めての前向きな俺の言葉に先生は
少しハッとしていて、でも嬉しいそうな顔していた
「あ、でも電車とかはまだ乗れないですし、人混みとかは全然慣れないですが、、」
『嫌な物事の忘れ方は、時が風化することもありますが、、
大切な物や大切な人がそれを忘れさせてくれる事もあります。』
「大学で友達ができた事は
その第一歩です。
一歩ずつです。ゆっくりいきましょう」
「は、はい」
俺は自分の気持ちが少し前向きになれたという事を
人に話せてやっとわかった
人に話すことは大切だ。
「次、田中真奈実さんどうぞ」
待合室、終始下を向いて
サングラスにフードにマスク
精神科にはこういう人ばかりで(悪い意味ではない)
ここに来ると、『みんな【何か】を抱えて生きている』そう強く実感する
【みんながみんなの弱さを理解し合えたらきっと世は幸せになるはずだ】
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家に帰ってきてふと考えることは、、
やっぱりあの後輩のことがちょっと気になる。
あの巫みゆって子やっぱり何か隠してるよな、、
夏祭りの子があの子だとしたら、、
ずいぶん明るくなったな
だってあの時は、、
その時
ピンポーン、チャイムが鳴った
「俺の家でチャイム?珍しいな」
だっていつも物も食べ物も置き配だし、、
宗教とか何かしらの勧誘か?
「は、はい」
「あ、私開けて」
その声はすぐにわかる聞き馴染みのある声だった
ガチャ
俺はすぐにドアを開けた
「久しぶりだね優」
「ひ、久しぶり、、結衣」
約3年ぶりに再会し、5年程まともに会話していない
幼馴染の最上結衣だった
後ろめたさから俺は目を合わせられない、
でも無視をせず、
すぐに玄関を開けたのはきっと俺は、、、
俺が、、、
その時絶対に予測できるわけない言葉が飛び出してきた。
「優さ、、しばらくの間泊めて欲しいかも、、」
ちょっとだけ言いずらそうに結衣は言った
え、俺はその言葉に驚いて思わず目を合わせた
「え、、泊めてって、、どこに?」
「ここに!優しか頼める人いないの、、お願い!」
必死に俺に頼ってくる結衣の顔を見て
事情も聞かず、、、
「よくわからないけど、、わかった」
断れなかった。
だって、、、
だって、、、
君には数えきれない程の【恩】があったから。
幼馴染とかありがち
負けヒロインにありがち




