いきなりのラブホテルにご注意を
主人公『折原優』と
推定同い年お姉さんとの出会いの先にあるものとは
「ねぇ、今日いろんな大学合同で
飲み会あるんだけど君もこない?」
は?飲み会?
なぜに?なぜに俺を誘うんだ
揶揄われてる?
とにかくなにか、なにか話さないと
「あ、、いや。なんで自分を誘うんですか?
何も接点とか、、ない、、ですよね」
「なんで、、、か?理由とかはないけど、人が増えた方が楽しいし?」
埋め合わせってことか?
でも無理だよ。
いきなり人がたくさんいる飲み会なんて、、
無難に断るしか、、
「あ、えっと、、」
俺の声に被せるように
「とりあえず場所はここだから、暇だったら来て」
と紙を渡された
正直この人、声の抑揚がないし
表情もあんま動かないし何考えてるのか
わかんねー
———————————————
結局あれから何も話さず
別々のとこで講義受けたな
場所の紙渡されちゃったけど
どうしよう
飲み会ってどんな感じなんだろうか
新宿のど真ん中だし。そもそも行けんのか
人たくさんいるぞこの辺
まず誰かと話す。それが目標だったのに
k点飛び越えてないかこれ、、
狭いアパートで考えてもまともな答えは出ない
とりあえず行くにしても
行かないにしても時間あるし
ビジュを整えるか
ワックスとかつけちゃったりして
馬鹿にされないように、陰感でないように、、
美容室は怖くて行けないからセルフカットだし
どれだけ整えたって限界あるなこれ、、
てかなんでちょっと行こうとしてんだ俺は
きっと行っても碌なことないだろうし
今までずっと人と話さなかったんだ
飲み会、、なんて高望みすぎる、辞めとくか。
なんか急に馬鹿馬鹿しくなってベッドに寝転んで
Xを開いた
早速おすすめの一番上に嫌なポストが
(チー牛インキャだとできないことリスト)
みんなで旅行
飲み会
放課後スタバ
セックス
いいねが1万
こんなことに共感してる人が1万もいるって考えたら怖い。やっぱり人は怖い
SNSをみると碌なことないってわかってるのに
何もやることないと見てしまう、、
きっと自分が飲み会行ったらバカにされて
キモがられて最悪の思いするんだろうな、、
諦める理由を探す癖が抜けない
今に始まったことじゃない
昔からそうだったような気がする
その時
ふと小学生の頃を思い出した
俺には最上結衣と言う幼馴染がいた
その子は優しくて
でもどこかいつも寂しそうな子で
幼馴染なのに学校外で会えたのは数回程度
父子家庭で向こうの親が変に厳しく
不要不急な外出をほとんど許さないような
子供を束縛するいわゆる毒親というやつだった
そのおかげでその子にはあまり友達がいなかった。
中学のトラウマ出来事が起こるまでの俺は
わりと活発で、その子、、、結衣を何度も何度も
遊びに誘い、元気付けようとした
その甲斐あって一度公園のブランコに乗って
遊べたことがある。
「バレないように学校祭の準備だと初めて親に嘘ついちゃった!」
と嬉しそうに笑いながら言う結衣を見て、
この子が幸せになれない世界は全部嘘だ。
と子供ながらに思ったことを今も覚えている
そして結衣がブランコに乗りながら言った言葉、、
「いつか私が自由になったら、毎日外で遊んで夜までマリカとかゲームして!、、それが私の夢!」
そして俺は子供特有のデリカシー皆無の質問をした
「どうしてそんなに結衣は前向きに諦めないでいられるの?
俺ならきっと結衣の親なら辛いと思うし」
今思うと結衣の夢に出鼻を挫くような本当に不要な
質問だったと思う
だけど結衣は高らかにこう言った
「だって諦めたら、あの親に負けたことになるから!絶対に夢叶えて幸せにならなきゃ!
幸せになることが私の復讐なの」
この子は強い、、
いつだって前向きで頑張ってて
人の悪意に負けない女の子
俺は結衣を尊敬していた
そしていつも助けられていた
中学の時だって、、
いつも俺のことも諦めないでいてくれて
なのに俺はそれに応えられずに、、
中高一貫高だった高1のあの入学式の日
俺は結衣の諦めない手を離した
「もう話しかけないでもらえる?」
「な、なんで?、、」
悲しそうに結衣は言った
「俺と話してたら、仲良いって思われて
キモがられて結衣まで
色々言われるかもしれないから
そういうの見るのが俺は一番しんどい」
ずっと諦めないでいてくれた結衣の手を自ら離したんだ。
あの時と俺はなんも変わってねーな
傷つく勇気すらない
幸せになる覚悟すらない
諦める理由を探すだけの毎日
結衣の言葉がよぎる
(だって諦めたら、あの親に負けたことになるから絶対に夢叶えて幸せにならなきゃ!
幸せになることが私の復讐なの)
幸せになることが復讐か、、
中学の頃、俺を陥れたあいつらへの復讐、、
あいつらはきっと何も覚えてはないだろうけど
ここで燻ってたらあいつらの思う壺だ、、
動いてみるか、、
このクソみたいな日々から抜け出せるチャンスが
せっかく舞い込んできたんだから
(また結衣が知らないとこで結衣に助けられたな)
何があるかを先に想像するより
とりあえず動く!
飲み会とやら行ってみるか、、
【苦い過去を振り返ることは辛いことだけれど
自分が成長できる糸口となることもある】
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ぐおーーーとりあえず店の前まで無事辿り着いた
電車は無理だからタクシーで。
お金かなりかかったぞ
緊張する。緊張する。見渡す限り人!人!人!
人がいない場所がないくらいだ、、
とりあえず中入んなきゃ!
てかどの卓だ、宴会的なのを想像してたけど、、
「あ、君きたんだ」
誘われた推定同い年お姉さんから声をかけられた
「こっちきて」
「は、はい」
言われるがままについて行く
「ここ」
「え、、」
待て待て
その光景は完全に予想外。
女5 男4で向かいあって座ってる光景だった
しかも男の方はみんな見たことある
おそらく同じ大学だ
飲み会じゃないじゃん!
合コンじゃん!純度100パーの合コンじゃん!
騙された?俺騙された?
「これで人数揃ったねー」
こういう場が慣れてそうな女が話し出す
その時俺が騙されたんだと確信付く言葉が一番右端の男から放たれる
「あ、ぼっちくん本当にきた笑」
「あ、いや、、、えっと」
言葉が出ない
頑張って動いてみようとした矢先これだ
心のダメージがデカすぎる
「か、やっぱり帰ります」
これ以上いたら大学すらいけなくなる
せっかく努力して入ったのに
親に仕送りもらってんのに
逃げなきゃ、、
「いやいや待て待てって」
手前の男から手を掴まれた
「お前いないと人数合わねーじゃんか」
拒否権はなく
無理矢理引っ張られて座らされた
俺は真っ先に一番奥に座ってる
俺を誘ってきた推定同い年お姉さんの方を見た
だが目を逸らされた
「てかここ4人はみんな同じ大学なんですか?」
あざとそうなたぬき顔の女の子が話し出した
「そうそう。
ちな右端の三嶋友希も同じ大学なのよ」
明らかにチャラそうなセンターパートの男
が率先して話し始める
「てか三嶋ちゃんめっちゃ顔整いなんだけど
やばくない?」
俺の前にすわってる一番手前の地雷系ぽい子も話し始めた
完全に蚊帳の外、、
俺は置き物
「しかも三嶋ってこんな美人なのに全く気取ってないの。この左で黙ってるいつもぼっちの子を誘ってあげたのも三嶋なのよ」
「三嶋にお礼しなボッチくん」
一番端のホストぽい男が言ってきた
ずっと置物だったらよかったのに、、
「あ、ありがとうございます」
言われるがままだ
たぬき顔の女が嘲笑しながら
「てかなんで敬語なん?うける」
センターパート男も嘲笑しながら
「それ!なんかきもいわ」
その言葉には何も返せず、、
完全にいじられ役、、利用された
名前も知らなかった推定同い年お姉さん
三嶋友紀もグルで騙されたんだ、、
しかもなぜかさっきからスマホ触っておとなしいし
(帰りたい帰って寝たい)
もう何を言われても話さないで苦笑いしとこう
何を言ったって無駄だから
これ以上傷つきたくない
きっとこの男たちが三嶋友希に俺を誘うように
言ったんだ
てかもうトイレ行くふりして帰ろう、、
「ト、トイレいきます」
「いや勝手にいけや笑小学校かよー」
「あははは、何この子おもしろー笑笑」
完全に下に見られてるな、、
そしてトイレについて一人になった瞬間
中学の頃の光景がフラッシュバックした
(うわ折原じゃんキモ)(よく学校これるな)
【マジで死ねばいいのに】
あ、なんか死にたい、いきなり絶望が心を蝕んだ
さっさと帰ろうもう勇気出すのはやめよう
碌なことがないから、、
そう心の中で誓いトイレを出たその瞬間、、
「あ、出てきた。君このまま帰るの?」
三嶋友希が話しかけてきた
ん、待ち伏せしてた?
「あ、、、はい」
騙されて怒りはあるけど今はそれより早く出たい
「じ、じゃあ」
「ねぇ君、二人でこのまま
抜け出さない?すんごくつまらないし」
は?抜け出す?意味わからん
つまらないってあんたが誘ったんじゃないか
「いや一人で帰ります」
「君。ちょっときて、、」
え、、
手を掴まれみんなのいるとこに連れてかれ、、
それにこの子、なんか凄い【覚悟】決めたような顔して、、、
三嶋友希は俺の手を強引に掴み、みんながいる
ところへ戻した
「私この子ともう帰るから」
え、、何言って、、
「え、三嶋、何いってんの
なんでそいつと帰んだよ」
センターパートの男が
ちょっと苛立ってる感じで言った
「だってつまらないから。つまらないんだもん
それだけ。あともうあんたらとは一切学内でも話さないから。じゃあね」
そう言い放った三嶋友希に対して
男たちは何も言うことはなく唖然としていた
「じゃあ君、行こっか」
は?なんなん?なんだよぉもう!
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店を出て数分
三嶋さんずっと無言なんだが、、
どこ行ってんだこれ
勇気出して聞いてみるか
「あの、、どこ行ってるんですか?これ」
「ん?ホテル」
めっちゃ真顔で三嶋さんはそう言った
「ホテル?」
そしてさらにやばい言葉を付け加えて
「ラブホテルだけど」
は?はぁぁぁぁ
その時、死にたくなったことはすっかり忘れて
驚きが絶望を超えていた
人生はいつだってジェットコースターである。
三嶋友希は善か悪かそれとも違う何かか
とりあえず
次回ラブホテルで、セックスしたらいいのにぁ(願望)




