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「ラブコメ」のご都合展開にご注意を  作者: やまだまだ
主人公『折原優』について
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1/8

推定同い年お姉さんにご注意を

対人恐怖症の主人公『折原優』が

様々なヒロインと共に人として成長していく物語

人生はほぼ運だと思う

見た目や生まれる場所は選べないし

誰のもとに生まれるか誰と出会って

誰と出会わないかそれすら選べない。

そんな運という理不尽と日々一人で戦って戦って

その挙句最後はみんな平等に寿命がきて死ぬ

それを人生とさらりと呼ぶらしい


俺の人生はいつだってその運がなかった

中学のとある抱えきれない出来事のトラウマで

対人関係に強い恐怖を抱き高校から引きこもりがちになり

学校にも行かなくなった

それでも一人部屋に篭り

ひたすら勉強して大学に進学した。


でもやっぱり結局人が怖くて大学に入ってから

誰一人にも、

話しかけられも

話しかけることも

できずにあっという間に1年経った


「あーなんのために頑張って勉強したんだろ」

ふと部屋で一人感傷に浸り

どうにもならないことを呟いてしまった


俺は人混みが苦手でパニックになって

動悸が止まらなくなり電車にすら乗れない

だから自転車で往復45kmの大学に毎日通っている

生活に支障が出てしまうくらい

人への強いトラウマが根付いている

本当は大学だって人がたくさんいるから行くだけで怖い


環境が変われば自然に何もかも大丈夫になると

思っていた

変えるべきなのは環境じゃない

自分が変わらないと周りは変わってくれない


いつまでも感傷に浸っていても

単位は待っちゃくれない

大学生は単位の奴隷なのだ

「はぁ大学行かなきゃ

なんのために行ってるかわからないけど、、、」


——————————————————-


「あ、ぺ、PayPayで」

今日1日

俺が人間とした会話は

食堂のおばちゃんの

この会話のみで終了


その後ろから大学生特有の嫌な会話が聞こえてくる


「3年の永野先輩とシーシャバーで1時間くらい話してたらさあっちがエロがってきて激アツだったわ」


「え、もうヤッた?」


「当たり前しょそのまま宅飲みして流れで」


「がちかよーー羨ましいわ。

あの先輩顔エロいし、で、付き合うの?」


「ないわ一旦セフかな永野先輩確かに顔いいけどめんどいでしょ性格。メンヘラで別れる時大変そう」


「ガチわかるわ。

もう俺は大学にいる女よりストナンの方が即れる気する。学内だと気まずいのだるいしさ」



異国の会話か何かか?

聞いてるだけで何かしらの劣等感や不快感が襲ってくる

今日も岡部の家でくだらない話がしたいなぁ

ボッチ全開の俺にも中3からの親友が一人いる

唯一なんでも話せる岡部というめっちゃいい奴が


——————————————————-


「ありえねーこんなことって

現実で起こるわけねーだろ!」

岡部が一人でラブコメを読んで怒っている

「こんな童貞主人公の癖に綺麗なおねいさんに

溺愛ゾッコンされて

都合がいいこと起きるはずないやろ!羨ましい!

てか俺の方がこの主人公よりこのヒロインのこと

大切にできる自信ありなんだが!なんだが!」 


ふと大学でのシーシャやら

セフレやらなんやらの会話を思い出し

今はなんだかすごく落ち着くなぁと思った


「ラブコメとか現実で起きないことを書いてると思うけどさぁ!

実際にイケメンとかは現実で似たようなこと

やれてんのがムカつくよなそうは思わないか親友」


俺は岡部に親友と呼ばれている。

俺の名前の折原優の優ともかかってるらしい

 

「恋愛とかはきっと一生無縁だからわからないわ」

実際に生まれてこの方女子とまともに話す機会すらなかった


「いや親友は色々あったし話すのが苦手なだけでそこ乗り越えたらモテちゃいそうなんだよー焦るわ。

普通に顔イケメンだし身長175センチだし羨ましいーー」

「それに俺の好きだった

結衣ちゃんにやたら好かれてたし」


「俺は岡部が羨ましいよ、、

大学にたくさん友達がいて普通にうまく人と話せて俺は友達一人もいないしさ、

そういうのすごいって思う」

俺は真っ直ぐな本心で

でも少し俯きながら岡部をほめた


「え、今、目の前にいる俺は友達じゃないのかぁ」


「いや岡部は親友だから、昔からの」


「いやそう言うのをスッと言えるってやっぱりお前モテんだろ!ちょい照れたわ」


「いやモテとか、、そんなわけないよ。まともに学内の人と誰一人話したことすらないんだから、本当最近このままで何のために生きてるんだろって思うよ」

明らかに落ち込んだ感じで気を遣わせる感じで岡部にネガティブをぶつけてしまった


少し間が空いて

「マジで親友はさ、いい奴だから絶対もう誰にも嫌われたりしないと思う。

あの時のは誤解なんだしもう関係ないんだよ

親友が【中学の頃のあいつら】のくだらない悪意をずっと引きずってるのは勿体無いしなんか悲しいよ」


明らかに元気がない俺を察して

さっきとは打って変わって

真剣な表情で岡部が俺を励ましてくれた

やっぱりめっちゃいい奴だ


せっかく励ましてくれてんのに

これ以上鬱決め込めないし

それに、そろそろ変わりたい!

そう言ってくれてる岡部のためにも

自分のためにも、、


「岡部と話すと

俺もまた立ち上がって頑張ってみようって

思えるよ本当ありがとう」

なんだかその時の岡部の言葉は

スッと受け入れられて

これをきっかけに前向きになろうと思えた。

そんな日だった


【人が変わるきっかけはいつだって不意で突然だ】


——————————————-


このままじゃきっとダメだ

岡部だってもうあの時とは違うって言ってくれた

生活費を親に送って貰って

6畳1間のアパートでずっと一人のままで生きることを許容して全てを諦めるにはまだ若すぎる。

いずれ自分で奨学金も返さないといけないし

人と関わらなきゃお金だって稼げない

諦めるのはもう少し後でいい。

成長したい。成長したい。

人と普通に接して

普通に話したいこと話せて行きたいとこに行ける。そんな〔ハードルの高い普通の人生〕が送りたい。


明日誰か一人に話しかける!ゆっくりでいい!

まずはそこから!そしてゆくゆくは1人でも友達を作る!


と意気込んだはいいものの

誰かに話しかける話題もきっかけもない!

ぐおーーもう2年だし仲良い人はもう固まってるし

一人で講義受けてる人すらあんまいないのだが!

今日は機会がなかっただけ仕方な、、


諦めかけたその瞬間左後ろから声がした


「あの隣いいかな?」


その声は優しくそっと耳に触れるような

なんだか落ち着く声だった


驚いて振り向いて相手を確認した

綺麗なとても同い年とは思えない

風貌の茶髪ロングのお姉さんだった

すかさず下を向いて

「え、あ、、、はい」

今日初めて出した情けない声。


目を合わせられない

まさか大学で初めて話しかけられるのが女子だとは

イレギュラーだぞ。

てか他も空いてる、、よな?え、なんで!なんで!なんでここなんだ

いやたまたまかも気まぐれかも深い意味は、、


「ねぇ君。いつもずっと一人で講義受けてるし、

平気なの?」


は?え!、いきなり初対面でデリカシーのない

質問が飛んできた


「あ、いやその、。いや大丈夫です」

そして絶妙に答えになってないような気がする返答


「そう?君ずっとキョロキョロしてた。

まるで誰かとすんごく話したそうに」


み、見られてたぁ!バレてるし!

いや見てたとしても言わないでよ!

なんて言ったらいいんだよ

丁度一人は嫌だったから友達になってって?

こんな住む世界が違うような綺麗な人に?

無理。無理に決まってんだろ

正直俺は見た目で判断してるよ

これがもっと自分と

同じようなタイプの消極的な男子だったら

きっとそんな言葉も言えただろう

しかもこんな質問平気でできる人だぞ

きっと傷ついた経験がないんだ


そして俺は席をたつ


ダメだ無視して逃げよう••••

はぁでもいつもこうだ

何か理由つけて逃げて

何も知らないのにこの人のこと決めつけて

はぁつくづく情け無いな


その時

(親友が【中学の頃のあいつら】のくだらない悪意をずっと引きずってるのは勿体無いしなんか悲しいよ)

岡部の言葉がよぎる


そうだ、そうだよ。変わるってそう決意したんだ

まず誰かに話しかけるってこの絶好チャンス逃したらきっと俺は一生無理だ、、きっと今!今なんだ!


立ち止まり、(勇気を出すのはこの時ではないか?)

と漠然とそう思い振り返って

やっぱりさっきの人に

何かを話そうと決意したその瞬間

その推定同い年お姉さんに手を掴まれた


「ねぇ、今日いろんな大学合同で

飲み会あるんだけど君もこない?」


は?


思えばこの日だ

この都合が良すぎる推定同い年お姉さんとの

出会いから俺の人生は大きく変わったんだ

























































誰と出会うか出会わないか

人生において一番大事なことはそこだと思っています


主人公『折原優』のこの出会いは

吉と出るか凶と出るか

見守っていただけると嬉しいです。

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