心と心。
フローレンスの気持ちを汲んだルワンダの猛攻にさらされるアーレイ・・。
<<アダマン級戦艦・艦橋>>
ルドルフ親子の足取りが掴めないディスティア軍は、デルタが秘密裏に侵入したと想定して警戒レベルを上げ、支配地域内のありとあらゆる場所に哨戒船や観測艦を派遣し全力で行方を追っていた。
「アーレイ司令、支配地域を抜けるまでは単独で動けませんね」
「今までがうまくいき過ぎていたんだよ、だが今回はブルクに感謝だな(笑」
フローレンスとグラスを合わせた瞬間にこの船にも問い合わせが来たが、ブルクの件をそっとしておきたいラルク艦長が割って入り事なきを得ていた。しかし支配地域を出るまでベクスターでの移動はお預けになってしまう。
「予定が狂ったとはいえ、司令はつくづく強運の持ち主と思います」
「ラルクはあの話が敵に知れるのを嫌がったんだよ(笑」
臨検を免れた直後「代わりと言ってはなんだが、コントロールを奪われた事は内密にして頂きたい」とラルクが真面目な顔で連絡してくる。落ち着いているその様子からは不祥事隠しというより、機密保持を優先したように思えた。アーレイが実行する頃には対策されるだろうけど、重要情報となれば口止めは当然だろう。
「アーレイ様、ルワンダさんが御主人と話がしたいと申していましたよ」
「時間もあるし、子供達が起きたら連絡するか」
「声を聞くだけでも子供達は安心しますからね。よいことだと思います」
予定していたブラックホール群に哨戒艦が現れ、ベクスターを出せない状態になってしまう。支配地域を出るまで暇になってしまうが、トラブルが楽しいのかアーレイは口角を上げつつ、琥珀色の液体を喉に流し込むと、仮眠をとるため席を立つ。
<<数時間後・キッズルーム(仮>>
「ルワンダさん、これらが有耶無耶にされていた歴史になります」
ディスティアの都合の悪い史実は正確に記されていないので、子供達が起きてくる前に、クーンの歴史について当時の映像を見せながら学んで貰っている。獣人は野蛮では無く、平和を愛する人種と理解して貰うためだ。
「フォーレスト王国のカティーナ様の最後は居た堪れないです。胸が痛みます」
三百数十年前、星団戦争が今よりも激しかった時代、ディスティアの侵攻に日和った大臣の裏切りによって、戦力補強に奔走していたカティーナ女王は、エルフ族と言う理由だけで森の中で惨殺される。特殊レーザー兵器によって上半身をバラバラにされた亡骸を見たルワンダは、余りの惨状に心を痛めていた。
「そう言って頂ければ、彼女達もきっと浮かばれることでしょう」
「アデール様は私たちを本当に受け入れてくれるのでしょうか・・」
三百年ほど時は経っているものの、惨殺したのは紛れもなく自国の兵士だ。クーン王族の悲惨な歴史を知ったルワンダは恨まれて当然と思ったのか、悲しみと不安が混じる表情をアーレイに向けていた。
「心配は不要ですよ、逆に会えるのが楽しみと申してました」
「その言葉を聞いて少し安心しました。楽しみにしています」
クーンでの生活は何ら問題無いと説明を受けたが、心のどこかに不安があったのだろう。アーレイの言葉を聞くと強張っていた表情が少し和らぐ。
「アーレイ様、準備が整ったので子供達をお連れしました」
「ねぇママ、早く行こうよ」
「そうですね、パパとお話をしに行きましょう」
ちょうど良いタイミングでフローレンスと子供達が姿を現した。親父と話ができると聞いた二人はルワンダに駆け寄り、早く行こうと言わんばかりに手を引っ張り満面の笑みを向けてくれる。
私がしっかりしないと駄目よね。
ふたりの手を握ったルワンダは待ちきれない様子を見て、自分だけが不安になっている場合ではないと考え直し、覚悟を決めた目に変わりアーレイと向き合う。目まぐるしく変わる表情を見ていたフローレンスは笑みをこぼし「さあ参りましょう」と声をかけ、格納庫へと向かっていく。
ーー
<数時間前・アダマン級3番艦士官ダイニング>
アーレイ達が乗る戦艦を見送ったポコは、翌日ピンキーを従えシャトルに乗り込み、ルドルフのマンションと作業船の下調べを行う。あらかた目星がつき今は士官ダイニングで晩ごはんの最中だ。
「コロン様、お味の方はお口に合いましたでしょうか(汗」
「懐かしい味で美味しいナノ、ありがとナノ」
「コロン様、勿体ないお言葉です、ありがとうございます」
今、食しているのは、カルネの伝統食の野菜と肉が入ったポトフみたいな煮込みだ。緊張した面持ちで側に立つコック帽を被る猫族の調理人の女性は、お礼を言われるとホッと胸を撫で下ろす。それもその筈、ニコラに「第9艦隊のNo.2だから粗相がないように」と言われビビっていた。
「たくさん食べたナノ、幸せナノ〜」
久しぶりに故郷の味を堪能したポコはご機嫌だ。食事相手が誰もいないので楽しさは半減しているものの、お腹いっぱいになれば誰しも幸せにはなる。食後のコーヒーの余韻に浸っていると、着信を知らせるアイコンが開いた。
<色々あってもう一つ運ぶことになった。逆に安全に運べるようになったぞ>
「それは助かるナノナノ」
食事を終えまったりしているとアーレイから連絡が入る。カルネ軍の秘密回線なので盗聴される心配がないが用心して名前は明かさない。伝えた内容はブルクの部屋を運ぶついでに、ルドルフ宅もどさくさに紛れ運び出すということだ。
<と言う訳で、カルネの高速コンテナ船を使えるぞ>
「ラッキーナノ、早く会えるナノ」
星間連絡船を使うにはコンテナを偽装しなくてはならず面倒だったが、これなら廃棄ヤードに持ち込み、管理チップのすり替えだけで済む。何より秘密裏にカルネの輸送船に積むので、証拠が残らないという特典付きだ。
<こっちは遅れるから、あの島で落ち合えると思う>
「分かったナノ、座標確認したナノ」
<それじゃ宜しく>
位置情報と高速船の認識コードを知らせれば、ポコなら細かく指示しなくても大丈夫だろう。手短に通話を終えるのも余計な証拠を残さない為だ。
「ヤード付近の監視カメラのハッキング頼むナノ」
「ピンキーにお任せナノ」
郊外の廃棄ヤードなど大して監視などしていないが、ポコは完璧を期すため早々にピンキーに指示を出していた。
<<早朝・ディスティア官舎街>>
「ロック解除完了、ユニットを引き抜くナノ」
東の空が明るくなり始める頃、一隻の作業船がルドルフが住む超大型マンションに静かに忍び寄り、接岸を果たす。早速作業に入ると最初は微量だった振動は重量物を引き抜くことで、まるで地震が起きたような揺れを誘発する。
住人「な、何なんだ!何が起きた(大汗」
そりゃ夜が明ける前に床から重低音が響き、ガタガタと振動が伝われば飛び起きずにはいられないだろう。だが警報も鳴らず何度か経験した揺れに気がつくと、自然に落ち着きを取り戻していた。
「朝っぱらから引越しかよ、事前連絡くらいしろよ全くもう」
引き抜き作業はものの十数秒で終わり、いつものことだと思った住人の多くは、怒るより睡眠欲を欲したのか、外を確認する事なく再度眠りについた。
<<作業船・コックピット>>
「ナノナノ〜♪ピンキーよろしくーナノ」
「はいなー、阻害はすんでるなのー」
ノリノリの2人は廃棄ヤードに向け一直線に作業船を飛ばす。ユニットハウスにルドルフが取り残されていると思うが、監視対象になり本部に留め置かれ部屋には不在だ。まぁアーレイに運び出すと言われていたので、諜報部に嫌味を言われてもどこ吹く風で、これ幸いとおとなしく過ごしていたりする。
<ユニットハウス内>
「ウヒャ、何だなんだ部屋が浮かんでいるぞ」
諜報部は身辺調査を進めるために部員を部屋に送り込んでいた。任務は交代が来るまで訪問者のチェックと、付近を彷徨く不審者の洗い出しだったが途中寝入ってしまい、振動で目が覚めるものの時すでに遅しだった。
「やばい、開かない繋がらない誰か助けて〜」
盗難対策でシャッターは降ろされ、ピンキーの阻害でモジュールは繋がらず、叫ぼうが扉を叩こうが、その声が誰かの耳に届くことはなく、残念だけどカルネ到着まで、真っ暗な部屋で過ごさなければならない。
ーー
<<後部格納庫・ベクスター>>
機内は既にラウンジモードに展開され、ルワンダ親子の搭乗待ちなのだが・・。
「おお!ベクスターカッケー」
「もう、ジョアンあまり走り回らないで」
カッコ良すぎるベクスター見たジョアンは、衝動を抑えきれずワンコのように駆け回り、最後は首根っこを掴まれ強制的に機内に放り込まれていた。
「軍の秘密回線を経由して安全ですが、手短にお願いします」
「ありがとうございますアーレイさん」
久しぶりの父親との会話は親子水入らずで、と考えたアーレイは回線を繋げると静かにタラップを降りてゆく。
<<10分後・・>>
「お待たせして申し訳ないです」
話が終わったと連絡が入り機内へとはいると、子供達はルンルンでアーレイと入れ替わるようにタラップを降りて行く。一方のルワンダは反対に神妙な面持ちを浮かべていた。
「ここじゃなんですから、ダイニングでお話ししませんか」
「お気遣いありがとうございます」
表情から察するに間違いなく、旦那から良い事も悪いことも言われたのだろう。このまま機内に残り話しても良かったが、脳汁全開で格納庫を駆け回るふたりを放ってはおけず、ダイニングへと向かうことになる。
<<士官ダイニング>>
「あなたは敵なのになぜここまでしてくれるの、本当になんてお礼を言って良いのやら、もう」
一口お茶を飲み目線を合わせると、戸惑いと感謝の表情をコロコロと変えつつ、お礼を言い終えると最後に深々と頭を下げる。察するに「俺は大丈夫だ。敵将だが彼に任せていれば問題ない」とか、なんとか言われたのだろう。
「ルドルフは失いたくない有能な逸材ですからね。助けが必要なら応えるだけです」
「それよそれあなた敵なのよ、本当にわからなくなってきちゃうじゃない」
そりゃ敵将に自分の家族を任せても大丈夫とか言われれば当然の反応だし、アーレイはルドルフの事を旧知の友のような口ぶりで話すので尚のことだ。
「その気持ちはわかります。実は先ほどディスティアの機関士をリクルートしたんですよ(笑」
「何それ、聞いていないわよ。説明お願いします」
余計な不安を煽りたくなかったのでブルクのことは黙っていた。不安を取り除くのと、アーレイをもっと知ってもらいたい想いがあって、フローレンスは態と口を滑らせたのだろう。口角を上げる表情を見れば聞かずしても分かり、文句を言わずに説明を始める。
「就寝前にちょっとトラブルがありまして・・」
一連の流れを話すと聞けば聞くほどルワンダは呆れるばかりだ。同時に規格外な懐の深さを再認識したのか、説明を終える頃には怪訝な顔をしてジッと見つめられてしまう。
「アーレイさんは間違いなく、主人を引き入れようとしていますよね」
「彼は頑固なので、素直に首を縦に振るとは思えませんけどね(笑」
「どこかの誰さんと一緒ですわね(笑」
旦那の話をしているのにルワンダは急にしたり顔になり、意味深な物言いをしつつ、口角を上げながら話題を変えてきた。もう誰のことを指しているのか嫌でも分かったアーレイはジト目でフローレンスを見る。すると「子供たちの様子を見に行きますので、奥様はごゆっくりして下さい(笑」と言い放ち早々に立ち去ってしまう。
「よろしくお願いしますフローレンス様。さてアーレイさんお話しの続きを所望します(笑」
「・・・」
応援団と化しているルワンダが今から何を言うか想像がつき、この場から離れたくなるが、強い目力が席を立つなと語り動けなくなる。
「子供の相手が上手で、良い奥様になりますよ、将来の夢だと仰っていました」
「やっぱり推しだよ、あいつ何を言いふらしてやがる」
「アーレイさん、フローレンス様は真剣ですよ」
「知っています、ですが敢えて相手にしていません」
予想通りの展開で速攻で拒否すると、織り込み済みなのか笑顔を絶やさず余裕の表情を浮かべている。強面のルドルフの手綱を握る恐妻には迂闊なことを言えない。従ってアーレイの言葉選びが慎重になっていたよ。
「あの美貌と性格、スタイルも申し分無いですよね!何がご不満なの?」
「別に不満はないですが、詳しくはお話しできません」
凄く推しが強く、万が一流されて「善処します」などと言ったら最後、嬉々として喜ぶのは間違いない。とはいえアーレイとしては好みの女性なので心中は複雑だったりする。
「想いに応えるのはアーレイさんのお心次第という事ですね(笑」
「・・・(汗」
想像するに異星人とは言わず、追い込まれている彼女の現状と、血を残してくれと頼み込むジェフの話しをしたのだろう。おまけに心情を見透かされているので迂闊な事を語れないアーレイは口を一文字に結ぶ。
「うふふこの辺りでやめますね(笑」
「そうして貰えると助かります(汗」
困惑の表情を見せると流石に引いてくれた。まぁ今回は小手調べといったところだろう。やり取りの間、寂しそうに語っていたフローレンスを思い出していたアーレイは、なんとも言えない気分になりつつ静かに席を立つ。
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<<数時間後・ベクスター内>>
夕食を終えた一行は各自の部屋に戻ることとなるが、姫様が酒瓶を持って乱入してくると考え、アーレイはこっそりベクスターに乗り込んでいた。
「やっとこれでゆっくり羽が伸ばせるぞ、さてさてどれを選ぼうかな(笑」
ベクスターの操作権限を持つのはアーレイだけなので、勝手に入ってくることはないと考えている。なので安心して選りすぐりのコレクションの中から、甘口で芳醇な香りが立つ琥珀色を選び、それを片手にベッドに腰掛け安らぎを得ていた。
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「ここに逃げ場はありませんよ〜」
「いると分かっていても入れないしょ」
「だと良いですねー(棒」
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一息ついたところで、視界の隅でじっとしていたフェアリーがしゃしゃり出てきた。その言い振りから何か秘密を知っているように思える。敢えて聞かないようにしていたが、急に胸騒ぎが起きてしまう。
Ai「王族の認証確認、ハッチ強制開錠」
「えっ、マジすか」
嫌な予感ほどよく当たる。プシュっと気圧が抜ける音と共に後部ハッチが開いてしまった。間違いなく姫様だろう。
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「だから〜王族専用モジュールの前には無力なんですよ〜」
「こいつ知ってて黙っていたな、ポンコツAiはリセットしてやる」
「きゃー人でなし〜Ai権侵害だ!」
「知らんがな〜」
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「隠れても無駄ですよ〜ささ酒盛りを始めましょう(笑」
「そうですねー(棒」
フェアリーと阿呆なやり取りをしている数秒の間に、酒瓶片手のフローレンスが現れた。こうなったら贖ってもしかたないので好きにさせる。
「そろそろひとりになりたい頃だと考え、お邪魔しましたのよ」
横にフローレンスが腰掛けてくるのだが、いつでも寝れるようにベッドモードにしていたので、これ幸いと隣りにピッタリと寄り添ってきた。
完全に俺の行動を読んでいるし、敢えてこの距離感には参ったな。
夜更けのベッドの脇でグラスを傾けながら密着するなら、それはGOサインと思って間違いない。というかそれを望んでいるのが丸わかりだ。けど自制しているアーレイは決して手を出すことはないものの、内心では心がぐらつき始めていた・・。
「うふふ、将来の奥様ですのでこれくらいは読んで当然でしょ」
「もう決定事項ですか?」
「はい、既にスケジュールに入っていますのよ」
相変わらずの推しの強さでグイグイと迫って来られると、ルワンダの言葉が脳裏を過り「もう諦めた方がいいのかな・・」と、心の中で声にならない呟きをしてしまう。
「今諦めようと考えましたよね!顔に出ていますよ、これでまた一歩前進ですね」
「やっぱ王族は心情を読むのが上手いな。だがそうはいかんぞ」
表情を読み即座に反応したフローレンスの目は輝いていたが、彼女の想いに応える訳にはいかないアーレイはグッと気持ちを抑え拒絶する。けど距離が詰まったことが嬉しい姫様は座り直すと双丘を微妙に押し付けてきた。
「あのね、私を交わしても次が控えがいますわよ」
「マジですか、アニー王女だよね、ところで距離近くないですか」
「時を迎えれば交代ですわよ、アーレイ様のことは一生忘れませんからね」
真剣だけど寂しげな上目使いで双丘の返しを無視してアーレイを見つめ、破壊力抜群な表情は「私を救うのは貴方しかいないよ」と訴えていた。
アーレイに俺の意識を残せたら解決するのにな、まぁ所詮無理な話だ。
寂しい言い振りに心に影を落とすアーレイは地球に戻る際、クローンの意識を古木に移す事になる。当然残された身体の頭は空っぽになり役目を果たせない。そのことを思うと更にやるせない気持ちになっていた。
「最後は帰るので無責任なことはしたく無いし、君の気持ちを弄ぶのが嫌なんだ」
「お心遣いありがとう存じます。さあ飲みましょ(笑」
本心では彼女の想いに応えたいアーレイだったが、やはり日本に残した家族のことを考えると、どうしても踏み出せないでいた。それを分かっているフローレンスはこれ以上迫ろうとはせず、ゆっくりとグラスを口に運ぶ。
<<数十分後・・>>
「zzzz・・」
グラスを重ねながら他愛のない話で時を刻んでいると、ふとした会話の途切れの間に、フローレンスはアーレイの肩に凭れ掛かるように寝落ちしてしまう。ここ数日緊張を強いられることが多く、心許せる相手とリラックスしたことで気が抜けてしまったようだ。
「手を出さないからといって無防備過ぎるよ。けど寝顔も可愛いな」
普段のフローレンスなら寝落ちなど醜態を晒すことはないが、よほど疲れていたのか抱きかかえても起きるどころか、気持ちよさそうにスースーと寝息をたてていた。とりあえず同じベッドで寝る訳にもいかず毛布をかけたアーレイは椅子に座り、残っていた琥珀色の液体を流し込むとゆっくりと目を瞑る。
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