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星団最強なのに回りくどい奴の物語。だってすぐ終わっちゃうじゃん。(改稿中)  作者: 耀聖(ようせい)
最終章・皆の幸せの形。
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今までのあらすじ。

【剣と水着。】

 グレイスの地下研究所を訪れたアランは、サラに振り向いてもらうため、筋力を約1.3倍に高める訓練用マッスルスーツを借り受ける。追跡していたパルエッタが、研究所を出るアランを目撃。グレイスのつながりを突き止めていた。


 翌日、しつこく手合わせを迫るアランにうんざりしたサラは、エッタから証拠画像を見せられ、彼がグレイスの手先だと知る。これを機にアランと距離を置き、剣の鍛錬に加えて魔法の修練にも力を入れることを決意した。


 一方、デルタの繁華街では、ステイシーが仲間たちと買い物に出かけていた。偽装魔法を解いて本来の姿に戻ったものの、赤髪のサラとして過ごす日々にすっかり馴染んだ自分に、かえって違和感を覚える。成績次第では正体を明かさなければならず、成績不振のまま卒業すれば望まぬ結婚を強いられる可能性もあるのだ。


 そんな重い悩みを抱えるステイシーだったが、仲間たちに連れられて水着選びをすることに。ところが、筋肉質で引き締まった自分の体を気にする彼女は、露出の多いビキニに大慌て。仲間たちの猛攻に押し切られ、渋々フリル付きの白いビキニを選ぶのだった。



 ※※※※※※



【金欠とバカンス】

 グレイスの地下研究所を訪れたジュリアン男爵は、妹リリアを救うための研究に資金援助を申し出る。資金難に苦しむグレイスは、相手の真意を確かめることなく契約を結んでしまう。しかし、ジュリアンの目的は単なる投資ではなかった。資金と技術を餌にグレイスを支配し、やがてレイヴン・テクノロジーズそのものを乗っ取ろうと企んでいたのだ。


 一方、貴族学校では秋の剣術大会に向け、水上に浮かべた筏での練習試合が開催される。水着姿で戦うことになったサラは、露出の多い白いビキニを着る羽目になり、パーカーと短パンで肌を隠そうとする。対するヴァレリアは動きやすさを重視したビキニ姿で、サラに勝つため二刀流を身につけていた。


 試合が始まると、ヴァレリアは剣で水面を切り、水飛沫を浴びせてサラの動きを封じる。濡れた上着やパンツに動きを妨げられたサラは、ついに剣を弾かれ、初めてヴァレリアに敗北する。悔しさを胸に、さらなる剣技の向上を誓うサラ。


 その週末、ステイシーたちはジェフの計らいで王族専用のプライベートビーチを訪れる。人目を気にせず水着姿になれる楽園で、ステイシーはようやく安心して過ごし始める。しかし、鍛え抜かれた身体をセシリアに褒められると、恥ずかしさで真っ赤になってしまうのだった。



 ※※※※※※



【ハッキング。】

 デルタ宇宙艦隊の司令本部で、メインフレームへのウイルス侵入が発生する。防疫システムによって被害は防がれたものの、侵入経路は外部ではなく、司令本部の休憩室からだった。調査の結果、禁止されているディスティアの軍事技術に関するデータへアクセスされた痕跡が見つかり、内部に協力者がいる可能性が浮上する。


 一方、レイヴン・テクノロジーズの地下研究所では、リリアの復活を目指すグレイスのもとに、融資を行ったジュリアン男爵が頻繁に訪れていた。資金難に苦しむグレイスは、ジュリアンから追加の資金援助を受け、妹の難病治療にも寄付していると聞かされる。ジュリアンは善意の理解者を装い、グレイスの信頼を着実に得ていた。しかし、その正体は爵位を継ぐために男性と偽っている女性であり、真の目的はグレイスを支配し、レイヴン・テクノロジーズを乗っ取ることだった。


 事件の報告を受けたジェフ国王は、アーレイが以前から警戒していたブライン国の不穏な動きとの関連を疑う。調査によって雇い主がデルタ国内の人物である可能性が判明したと知らされる。狙われたのは、脳と機械を接続するディスティアの技術だった。大規模な軍事利用とは考えにくいことから、ジェフは個人的な目的や暗殺計画の可能性も視野に入れ、事件の背後に潜む陰謀を警戒するのだった。




 ※※※※※※



【先に進む者。】

 中間試験を終え、夏休みを迎えたステイシーたちはクーン城へ帰還する。成績を心配していたステイシーだったが、父アーレイから努力を認められ、夏休みは自分の判断で過ごす許可を得る。実地訓練で助けられたガルーダの騎士たちに礼を伝えたいと申し出るものの、本当の目的は彼らの優れた剣技を学ぶことだった。アーレイもその向上心を見抜き、騎士たちとの交流を後押しする。ステイシーは公務に励みながら、剣と魔法の鍛錬に打ち込む夏を計画する。


 一方、レイヴン・テクノロジーズの地下研究所では、グレイスが深刻な資金難に陥っていた。妹リリアの復活実験は、視神経の接続に成功し、意識を機械とつなぐ最終段階に近づいていたが、必要なソフトウェアと接続アダプターが入手できず、研究は停滞していた。そんな中、頼みの綱であるジュリアン男爵が久しぶりに姿を現す。


 個室でジュリアンに抱きしめられたグレイスは、彼女が女性だったことを知り、驚きを隠せない。ジュリアンは男爵の地位を継ぐために男装していたこと、ディスティアの技術を得るため裏組織に接触し、危険な橋を渡っていることを明かす。リリアを救うために尽力してくれるジュリアンに、グレイスは深い感謝を抱く。さらに、苦しいときに彼の顔を思い浮かべて頑張れたという言葉を聞き、彼女を守りたいという気持ちが芽生え始める。二人の距離が縮まる一方、リリア復活に必要な技術の入手と研究の行方は、ジュリアンの働きに大きく左右されることになる。




 ※※※※※※



【夏休みは鍛錬よ。】

 夏休み中のステイシーは、剣技を磨くため、元近衛騎士のファビオとファマスが暮らす森の一軒家を訪れる。ところが、サラとしての振る舞いが抜けず、王女らしからぬ気安い態度でヴァレリアに接してしまう。さらにファマスまで彼女をサラと呼んだことで、ヴァレリアはついに二人の正体に疑いを抱く。ステイシーは、自分こそがサラであり、学校ではアイラがステイシーに変装していると打ち明ける。親友が王女だったと知って戸惑うヴァレリアだが、ステイシーは身分に関係なく友達でいたいと伝える。ヴァレリアも剣の稽古を引き受け、二人の友情は新たな一歩を踏み出す。


 一方、レイヴン・テクノロジーズの地下研究所では、ジュリアンが脳神経と機械を接続する重要な部品をグレイスに届ける。リリア復活計画は大きく前進し、部品を脳神経に取り付けて融着処理を行った後、ついに会話実験が始まる。音声インターフェイスを通じてスピーカーから響いたのは、懐かしい「おにいちゃん」というリリアの声だった。妹の意識が戻ったことに歓喜するグレイスは、研究を支えてくれたジュリアンと喜びを分かち合う。互いへの感謝と愛情を深めた二人は、ついに唇を重ねるのだった。



 ※※※※※※



【繋がり。】

 ステイシーは剣術の師匠になってもらうため、元近衛騎士ファマスに頼み込む。しかし、王女は慎ましく女性らしくあるべきだと考えるファマスは、危険な剣術など教えないと頑なに拒絶する。娘のフィリーサを大切に育ててきた彼の考えを理解しつつも、ステイシーは諦めず、再び訪ねることを告げて家を後にする。


 一方、レイヴン・テクノロジーズの地下研究所では、リリアの脳と機械をつなぐ実験が進展し、ついに妹の声を聞くことに成功していた。しかし、リリアは兄の名前や「ここはどこ」といった言葉を発するものの、研究者たちの問いかけには反応せず、意思疎通は成立しなかった。原因は脳と機械を接続するコネクトの不足にあり、グレイスは違法な部品の次回入荷を待つことになる。妹の復活に希望を抱いただけに、現実を突きつけられたグレイスは落胆するが、ジュリアンは彼を優しく励まし、気分転換に特別なレストランへと誘う。


 デルタの夜景を一望できる隠れ家的な高級レストランで、二人は上質な料理と酒を楽しみながら、少しずつ距離を縮めていく。翌朝、ジュリアンと一夜を共にしたグレイスは、彼女と過ごすことで心の不安が和らぎ、これまで知らなかった安らぎと熱い想いを感じていた。その後、必要な部品が届くと、リリアとの会話は徐々に鮮明になっていくのだった。

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