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星団最強なのに回りくどい奴の物語。だってすぐ終わっちゃうじゃん。(改稿中)  作者: 耀聖(ようせい)
最終章・皆の幸せの形。
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作戦発動したよ。

作戦が始まりパラディスは・・。

 <<翌日、AM03:01時・娼館の村パラディス上空>>


 太陽が登る前の薄暗い時間、娼館の村パラディスの上空を無音で強襲艇が旋回をしている。機内にはデルタ魔法部隊の隊長クラス数名とフリーザとウランが乗船して精密探査を行いつつ作戦発動の時を待っていた。


「早く踏み込んでこいつらを逮捕したい・・」


 熱感知センサーから送られて来る映像には事務所の中にあるベッドの上で、小さな人形(ひとがた)に重なり合うフェリクスであろう大人の影が映し出され、営業終了後にあの子どもとお楽しみ中だと嫌でも分かってしまいタイラーの表情は険しさを増すばかりだ。


 フリーザ「要救助者はフェリクスの館に21人、手下の店を合計すると75名確認できます」

 ウラン「既にトレースした情報はモジュールに送っていますので、マーカーの取り付けは容易です」


 デルタ魔法部隊はフリーザとウランに精密探査を任せ強制的に働かされている人々やフェリクスの手下の特定を急ぎ、程なくして作戦発動の時間を迎える事になるだろう・・。


 <<AM03:30時・惑星インテンス静止軌道上>>


 Ai「惑星インテンス静止軌道上に到着」


 タイラー達が乗ってきた強襲艦が停泊している静止軌道上付近に突如、大型支援艦「翠雨」が姿を現す。程なくして後方部のドッグが開くと艦内ドッグに収納されていた暴虐Ⅱがゆっくりと射出され漆黒の勇姿が現れる。


「タイラー指令、翠雨の配置完了ナノ。いつでも転送出来るナノ!」

 <ポコ艦長、協力感謝します。作戦発動後、強制転送を願います>


 作戦が発動されれば30分も待たずしてパラディスの娼館で働かされていた人たちが送り込まれて来るだろう。もちろんそれに対応する為に今回は格納庫に臨時の医務室を設け、数十名の医療スタッフが待機し傍らには医療用カプセルが所狭しと並んでいた。


「ポコちゃん、それじゃ〜魔法部隊の野営地に転送してもらっていいかな」


 何故か暴虐Ⅱの艦橋には、当分の間クーンには戻らないことを決めた”あの人”が乗っていた。


「ナノナノ、アデール様楽しんできてナノ」


 インテンスに戻るためにハミングバードに乗ったのは良いが、いつものエンジンがいつものようにご機嫌斜めなり、出撃前だった翠雨に急遽乗船することになってしまう。艦長のポコから旅の道中に作戦内容を聞いたアデールはこれは面白すぎると言い出し、転送ポイントを変更して魔法部隊の野営地に向かいお手伝いするつもりらしい。


「それでは転送します」


 ワクワクして仕方ないのかアデールは、うふふと口角を上げ笑いながら光の粒子になって消えて行くのだった・・。


 <<娼館の村パラディス・上空>>


 フリーザとウランが行った精密探索で得た情報を元に、救出作戦が間も無く始まりを迎えようとしている。時計を見るタイラーの表情が段々と険しくなりつつあった。


 <<AM03:59:59時>>


「マルヨンマルマル時、作戦発動!これより被害者に接触、違法行為確認後、マーカーを取り付け翠雨の医務室に強制転送を行う」

 <了解しましたタイラー指令!>


 この作戦の第2段階は発動後にステルス化した魔法部隊が建屋に侵入し、自供魔法を使い強制的に働かされている人々から証言を頂き、マーカーを取り付け上空で待機している翠雨に転送を行うだけだ。地上に待機していた約100名の隊員は指定された店にゆっくりと接近していく・・。


 <<娼館・パラディス>>


「あー、楽勝楽勝!」


 数分後、ステルス状態でフェリクスの店に潜入した精鋭部隊20名は何ら障害を受けること無く店内へと入り、今は待合室付近にて安全確認の最中だ。


「お客様、いい加減におやめください」

「もう嫌〜やめて〜もう限界なの〜これ以上は無理〜」


 何やら客とトラブルを起こしているのか、手下の男が個室のドアを開くと女性の嫌がる声が聞こえる。想像するとクマ族の性豪にでも長時間蹂躙されているのだろうか、危険と判断した魔法部隊は魔法の杖を構え接近していく。


「うへへ、俺のは太くて美味しくて最高だろ〜」


 何やら卑猥な会話が飛び交うベッドの上ではやはり半裸のクマ族の男がデンと胡座をかき、その上にやせ細った下着姿の女の子を横抱きにしていた。


「熊ちゃんの奴は凄く太くて美味しいけどもう無理、壊れちゃうよ」


 筋骨隆々とした腕の先には黒く太い肉棒の棒の様な物が握りしめられ、もしかしてコイツは玩具プレイが好きな変態なのかと想像しつつ部屋の中に侵入する。しかし女の子をよく見ればモグモグと幸せそうに咀嚼していたよ。


 「これはな血を固めた旨味たっぷりのソーセージだぞ(笑」

 「もうお腹いっぱいよ、ほらこんなに膨れちゃった(喜」


 女の子をよく見れば食べかすやソースが口の周りに付いているし、たらふく食べたのかお腹がポッコリと膨らんでいた。


隊員A「はっ?餌付け中なの?」

手下「うわぁメイドだ」

隊員B「とりま寝てなスリープ!」

 手下「・・・ZZZ(寝」


 ステルスを解除して姿を現した魔法部隊は手下の意識を速攻で飛ばし、ここに来た理由を2人に説明する事に。するとクマ族の男は慌てもせずウンウンと頷き理解を示していた。


「やったー熊ちゃん!」


 女の子も助けが来たとわかり表情が和らぐと同時に熊ちゃんにベッタリと甘えていたよ。。


「オレはな、やせ細ったこの子がいつも腹をすかせているから、お礼とは別に腹いっぱい食べさせたかったんだ」

「あーね〜」

「とは言え、一度健康診断を受けさせないと」


 凄くレアケースだと思われ判断に迷いが出そうになるが、取り敢えずマーカーを取り付け翠雨に送り、残る熊ちゃんの詳しい事情聴取に入る。


「結局あんたは客としてあの娘を抱いていたんでしょ」

「そう言われればそうだが、ここから連れ出すことが出来ないし、俺はあの子が好きなんだ!」


 肌を重ねた娼婦に情が移る事はままあることだ。更に話を聞くと職業は食肉加工会社の社長で食べ物には困らないと豪語するし、彼女は抜け出せたら一緒に働きたいと漏らしていたそうだ。念の為に意識を覗くと矢張り純情で素朴で悪い奴じゃないとわかり、判断はタイラーに委ねることになる。


「斯々然々(かくかくしかじか)というわけです」

 <あれれ〜それじゃ退歩(たいほ)になっちゃうね>

「えー仲が良い2人ですよ〜」

 <だから退歩するでしょ>

「タイラー司令酷くないですか(オコ」

 <なんでよ、特例を認めると作戦が退歩するんだよ>

「へっ?もしかして悪人を《《逮捕》》じゃなくて進歩の逆の《《退歩》》の方ですか?」

 <あんたアホだね(呆>

「無線じゃ紛らわしいわ!(オコ」


 アホなやり取りが続いたけど、無事に熊ちゃんも翠雨に送られら身元引受人第一号になったとさ。


 ーー


 <<AM04:40時・パラディス村上空>>


「全く、身元引受人になってくれる優しい熊ちゃんを逮捕するわけ無いし(オコ」

「司令、強制転送は全て終了しました」


 上空で指示を出していたタイラーは先程のことをまだ根に持ってプンスカと怒っていたが、作戦はドンドン進み次のフェーズに入ろうとしていた。


「それじゃ別働隊はパラディス包囲網を完成させてね」

 <了解しました>


 村を取り囲む様に物陰に潜んでいた精鋭部隊100名が姿を現し、一斉に魔法の杖を翳し詠唱を始めると思いきや・・。


「じゃ押して!」

「はい!」


 すでに設置されているシールド装置のボタンをポチッと押す。数秒後、虹色に輝く透明な膜が村全体を包み込む。


 <シールド展開終了!これで村人だけが出入り不可能になりました!>


 分かっているとは思いますけど、モジュール装着している魔法部隊や洋介は自由に出入りできる。ということはフェリクスらは一歩も村外にでれないことだ。


「じゃ、私は村に下りるね〜フェリクスに仕返ししよっと(笑」


 地上に降りてフェリクスを逮捕する前に仕返しをしたいのか、地上に転送されたタイラーはパラディスに向かってスキップしながら向かうのだった。


ーー


 <<娼館・お好きなだけ逝って>>


「誰もいない、何処に行った!」


 フェリクスはあの少女を抱きしめて寝ていたが魔法部隊によって転送されてしまい、気配が消えた事で目が覚め姿を探し回っている間に娼館の中にいる筈の商品(性奴隷)が全て消えた事に気が付いて今に至る。


「変なメイドが現れた後に皆いなくなりました」


 速攻で意識を飛ばされた手下の男は、落ちる寸前の記憶が焼き付いていたのだろう。断片的とはいえ20人ものメイド服姿が目に入れば嫌でもそうなる筈だ。そして誰もいなくなった娼館の中をウロウロと彷徨いそのまま出口へと向かう。


「なん・だと」


 目に飛び込んできたのは村全体を包み込む透明な虹色の幕だ。試しに触っては見るものの弾かれてしまい閉じ込められている事に気が付く。フェリクスは異常事態だと考え手下を呼ぶために思念を放つ。


「フェリクス様これは何ですか!」

「これはあのメイド達の仕業だろう」


バラバラと数十名の男たちが建物から飛び出し姿を現すが、この異常事態に茫然となり立ちすくんでしまう。


「あっ!あれはそれですよね」


 混乱を極める中、手下の1人が指差す先に透明な膜を通りこしてメイド服姿のエルフが姿を現した・・。


「ざまぁ無いねフェリちゃん一歩も外に出れないでしょ、プークスクス」

「お前だなメイドのお前たちがなにかやらかしたんだな(オコ」


 現れたタイラーはフェリクスを見て腹を抱えて笑い、最後は肩をすくめ馬鹿にした表情を浮かべていた。


「この女が商品を連れっ去ったのですね兄貴」

「ああそうだ、捕まえろ!」


 タイラーは捕まえてと言わんばかりに棒立ちで、フェリクスに命令された手下達は早速取り囲み始める。


「きゃー襲われる〜♡」


 そしてタイラーを取り囲み人質にでもするつもりなのだろう一斉に飛びかかり捕まえられてしまう。とりま数人の男は捕まえるフリをして尻や胸を触っていた鬼畜野郎です!


「さて、皆さんたっぷりとお楽しみくださいね(笑」


 少し離れたところから応援に来たアデールがタイラーを連れ去る様子を見てほそく笑むのだった・・。

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