↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星団最強なのに回りくどい奴の物語。だってすぐ終わっちゃうじゃん。(改稿中)  作者: 耀聖(ようせい)
最終章・皆の幸せの形。
558/619

回りくどいよね、けど大事。

フェリクスを追い込むための会議です。

 <<クーン城・客間>>


「ごきげんようフィリーサ、お久しぶりですね」

「ごきげんようアルテミシア、ほんとひさしぶりね」


 客間に入りフィリーサと挨拶を交わすアルテミシアは緊張しているのか表情がやや硬くなっていた。洋介はサックっと終わらせ本題に入る事になり3Dプロジェクターを起動すると机の上にはパラディス村の見取り図や関係資料が映し出される。


「早速ですがフェリクス追放作戦についての説明をします」


 洋介は趣旨説明から入り、冒頭、娼館の村パラディスを地方行政に例えるなら性産業を基軸とし労働力を誘拐する事で成り立つ「フェリクス性奴隷領」となり、それを監督するI・G・F王国に責任が及ぶのは必至で《《星団法》》を適用する前に早急に取り潰す(追放)ことが一番重要だと発言した。


「星団会議に嗅ぎつけられるのは確かに駄目だな」

「公になればアルテミシアに監督責任を求められ、ゲーム王国を維持するのが困難になります」


 王としての責務を果たさず王権を行使して処罰できないフェリクスを放置した場合、星団連合に加わるのが最低200年以上遅れるのは確実と述べ、追放できれば最短50年で目的が達成できると力説する。次に王権を無効にする方法を説明する事になり洋介はインテンス王国の法律書を開く。


「婚姻に関する法律は女王の権限では変更できませんが、性交同意年齢に関する罰則規定に関しては少年法に分類されるので変更が可能です。この部分を見てください」


 洋介は法律書に記載されている性交同意年齢に関する罰則規定に焦点をあて”王籍保持者も含む”の部分を指差した。


 「なるほど違反した場合の罰則に”王籍破棄”を付け加えればいいのか」

 「その通りです」


 離縁状を届けに行った際、フェリクスと小さな女の子と情事を目撃したオルガの話を聞き、洋介はもしやと思い法律書を調べ王籍破棄できる手口を思いついたのだ。これでフェリクスを追放できる事になり後はアルテミシアが書き換えれば良いだけだ。


「子供に手を出した罰だ。喜んで書き換えようではないか(オコ」

「罰則規定に関しては既に作成してあるから王印を押すだけでいいよ、それじゃ次に進みます(汗」


 アルテミシアが怒り始めたので証拠映像を流せないと判断した洋介は慌てて次に進み、アーレイはオルガが撮影したボディーカメラ映像の動画拡張子を見て気が付いたのかこれ以上の議論を避けてくれた。そして作戦内容に入り偵察と同時に証拠集めをしつつ村を潰し、女王の名で罰則規定を発令すれば問題ないと締めくくる。


「魔法部隊を使い証拠集めして娼館を潰し、フェリクスを合法的に追放する一石二鳥作戦なんだな」

「理解が早くて助かります」


 事前に作戦の詳細を送っていたのでアーレイの理解も早く、隙の無い作戦立案とインテンスの法律を精査した洋介の手腕は中々だと感心していた。


「洋介、ジェフの根回しは済んでる、間違いなく魔法部隊を”無料”で動かせるぞ(笑」

「手際の良さは相変わらずですね(笑」


 立ち上がったアーレイは既に初期段階に入りもう動き出しているぞ、と笑いながら洋介の肩を叩き説明が終りを迎え重ねてお願いしなければと、この時を待っていたアルテミシアが立ち上がる。


「獣人の支配者フィリーサ女王様、星団の英雄アーレイ陛下様、どうか私たちにお力添えの程、お願い申し上げる所存で御座います」

「え゛!喋り方も全然違うし雰囲気変わるし(大汗」


 雰囲気もさることながら聞いたことの無い丁寧な喋り方や、凛とした面持ちで頭を下げるその姿は周りを驚かせることに。


「うふふ、そうですか?そんなに変わりまして(笑」

「うわぁ〜アルテン貴女、変わり過ぎじゃないの〜(呆」


 アルテミシアはクスッと笑うと緊張が解けたのか更に表情が柔らかくなり、それは愛し合い交じり合った結果なのだろうか10歳は若返ったように見え、いつもイラつきしかめっ面が多かった以前に比べ言い方は悪いが美容整形をしたんじゃないのと言うくらい変わっていた。


「アーレイ陛下、インテンスの王になると決めました。なにとぞお力添えを頂ければ幸いでです」

「洋介、立場は違うにせよ俺はお前の父親だ、だからなんでも協力するぞ。それにあの作戦なら上手くいく」

「・・・(ジト目」


 締めに洋介が決意を述べるとアーレイは太鼓判を押し、信任を得たと感じたアルテミシアは安堵の表情を浮かべつつ、今よ!このタイミングよ!娶ると宣言しなきゃと目が訴えていた。


「ありがとうございます。成功した暁には《《僕の妻》》となるアルテミシアと共にI・F・G王国を盛り上げていく所存でございます」


 躊躇することなくアルテミシアを《《妻》》として娶ると明言した洋介は真剣な面持ちを構えアーレイと向き合い、もうその立ち姿は立派な王だ。


「よく言った、それでこそ俺の息子だ。頼んだぞ洋介」


 立場が違うにせよ血を分けた息子には変わり無く、その成長を感じたアーレイはご満悦だ。そして未来の《《妻》》と言われたあの人は満足し悦に入りニコニコするのが普通だよね・・・。


「よ、洋介!つ、つま、妻は我で良いのだな!嗚呼最高の言質を頂いて嬉しいぞ!」

「こら、アルテンいきなり興奮するなちゅーの!」


 散々娶ると話していたにも関わらず《《妻》》の言葉を聞いた途端アルテミシアは嬉しさのあまり身を捩りイヤンイヤンしながら喜びを体現している。その様子を見てジト目に変わるアーレイはそっと”言葉責め”が好きなのかと洋介に耳打ちをすると、フッと苦笑いをする。


「取り乱してすみません、ですがこれで洋介と晴れて結婚できる(蕩」


 まだ作戦は始まったばかりだけど既に結婚後を夢見ているのか勝手に悦に入っていたよ。


「アルテミシア喜ぶのはまだ早いぞ、色々とインテンスの法律を変えなきゃならん、ガルーダを参考にしてくれたまえ」

「畏まりましたアーレイ陛下様!(キリ」


 あれだけ蕩けていたくせにアーレイに言われた途端、背筋を伸ばしシャッキリとした真面目な顔に切り替わるアルテミシアはマジでイケメンに弱い事が分かり、フィリーサも苦笑いをしながら情緒感が豊かで本当に面白い人だと思わずにはいらなかった。


 ーー


 <<数時間前デルタ王国・ジェフの執務室>>


 デルタ王国ジェフ国王の元にI・F・G王国において誘拐並びに性奴隷が一部地域で公然と行われ、星団法違反の疑いがあるという報告が上がると同時に、同盟国であるクーン精霊王国より緊急応援要請が入る事になる。もちろんこれらはタイラーと一緒に考えた策だ。


「あああ!相変わらず上手く立ち回るなアーレイは、仕方ない魔法部隊の出撃を許可する!」


 アーレイは応援要請を出すにあたって冒頭「マーシー嬢の件では大変お世話に成りました。ラインスラストの《《内政は安定》》したようですね」と軽いジャブを放ち「クーンとしてはカラミティ星団外での軍事行動を控えなければならず、是非ともご協力の程宜しくお願いします」と言い放ち、言葉には出さないが”あの時の借りを返せゴラァ”とお願いしてきたのだ。


 秘書「ジェフ陛下、確かクーン宇宙軍は惑星インテンスを完全包囲したはずですが」

 ジェフ「あれは自国民(アーレイら)を守るためだと星団会議に届けていたんだよ、全く抜かりのやつめ!」


 準中立国の規範として星団法に定められている「自国民が危険に晒された場合、星団外であっても保護を目的とする軍事行動は可能」という一文を盾に、インテンスを完全包囲しただけだとジェフは悔しそうに語る。


「相変わらずの遣り手ですね」

「知っとるわ!」


 アーレイの予想通り古ダヌキジェフはすんごく悔しそうな表情を浮かべ、笑える展開になったとさ。


 ーー


 <<デルタ魔法部隊・司令本部講堂>>


 ジェフの勅命が下りパラディス村内偵作戦が始まりを迎えタイラー司令官は志願者を募る為に精鋭部隊を講堂に集め作戦内容を伝える事になる。


「内偵終了後はフェリクス一味を逮捕するため強襲を行う。なのでそれなりに危険を伴うので志願者は良く考えて挙手するように」


 今回は潜伏し証拠を掴み被害者と接触するスパイのような任務と、認否が明らかになりしだい強制逮捕を行うのでそれなりに危険を伴う。なので普段より真剣な眼差しを送り志願者を募るが、皆一様に目が爛々と輝きどうも様子がおかしい・・。


 298名「はーいはーい!いっきまーす」

「えっマジですか?」


 タイラーとしては隠密行動が多く活躍する場が少ないので精々20人も手を挙げれば良いかなっと思っていた。しかし現実には全員が諸手を挙げ、やる気に満ちた表情を伺うと絶対裏があると思い頭を抱えてしまう。因みに2人欠けているのは妊娠休暇中です!


「たいちょー出発準備しますね~、インテンスでひと山当てたいで~す」

「そっちか!」


 作戦は割と長期になると考え、空いている時間にモンスターでも狩って小銭を稼ぐ気満々なのだ。なのでタイラーは補充の2人を使い速攻で終わらせてやると心の中で決めていた・・。


「たいちょ補充要員が来ましたー」

「待ってたよフリーザとウラン」


 補充要員として現れたのは狐族の中でも抜群の探査能力を持つフリーザとウランのコンビだ。彼女達は攻撃魔法が使えず第2部隊所属だけど今回の任務には最適と判断され加わる事になる。しかし志願した精鋭部隊からは悲観する声が囁かれる・・。


「あちゃ〜男のパンツの中までくっきり映像化されちゃうわ」

「いや〜ん、速攻で終わっちゃう〜」


 失礼な言い様だが彼女達の能力を知る者は村の探索など速攻で終わらせると知っているので諦めのご様子だ。それで辞退したくなったのかタイラーを凝視すると首を横に振られ肩を落とす。


「出発は48時間後よ、皆で準備するように!」

「じゃ旅行だね」

「うんうん」


 モンハンができなくなり速攻で旅行気分に切り替えてしまう図々しさは、流石タイラーを師匠とする部下だけの事はある・・。

宜しければブクマ評価感想などお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。