54話、葵と御一行は街を離れる
3人に突っ込まれた後はケーキを頂きながら、とりあえず目指す場所が海って話やら、その間にあるダンジョンの話、そして新しい従魔のノアの紹介なんかを話した。
スノーとノアちゃんにもケーキを頂きました。
侯爵様の予定もあるしそろそろお開きって頃に
「これからアオイ殿にとってもジルにとっても大冒険の始まりだな!ジル、お前が私の部下じゃなくとも、お前の活躍を期待しているよ。これまで良く仕えてくれた。ありがとう。私の名を使った報告でなくともたまには連絡をよこしなさい。」
ってすっごく優しい表情で言われるもんだから、私が泣いちゃった。やっちまった。
「なんでアオイが泣くの?俺泣いてないよ??」
ちょっとだけ寂しそうな笑いで突っ込まれた。
「はははっ!心配は要らんと思うが、道中気をつけてな。いつの日か遊びでもなんでもまたアティスに来てくれると嬉しいし、来づらいなら王都に来た時タウンハウスにでも寄ってくれると嬉しい!」
では、またな!って颯爽と去っていかれた。
「タウンハウス…?」
「社交シーズンは基本的にタウンハウスで過ごしてらっしゃるんだよ。ちなみにアティスから王都までは馬車で4週間、グリフォンで2週間くらいで着く。今回はアオイとスノーが現れたからシーズン中だけど帰ってきたみたい」
連絡用魔道具で知って飛んで来たって聞いたし。って
なんでもない風に教えてくれたけど
「私らのせいで社交中断してるぅー!?」
「侯爵夫人や御子息、ご令嬢は残ってるから大丈夫なんじゃない?因みに侯爵閣下の役職はは王宮騎士団団長ね!」
「社交どころかお仕事中断させてるぅー!?」
侯爵様に何も献上してないぜぇ?やばくなぁーい??
会うとは思ってなかったから忘れてたぜぇ??
「そのうち王都でお会いして何か献上します…」
「旅の間に何か見つければいいさっ!」
そーします。ええ。
その後はギルドにいってジルの登録をした。
「騎士団を辞めたぁ!?!?なんでまた、」
「まぁ俺的に色々思うところが出て来て…」
「んで、冒険者になってコイツらと旅してみよう!ってかぁ!!ロルフ達が聞いたらたまげるだろぉよ!」
「どっかで逢うまでここに来ても黙ってて下さい!」
「俺が黙ってても騎士団の奴が言うだろっ!」
「そん時はそん時なんすけどね。はは」
「はぁ。まぁお前昔は冒険者になる!って息巻いてたもんなぁ、いつの間にか騎士になってたけど」
「あー、騎士になったのはたまたま当時の団長にスカウトされたからなんすよね」
いつの間にか紙に書いてて、いつの間にかギルドカードを
ライラさんから受け取ってた。
「登録は出来たな。更新期間を忘れんなよぉ?オメェもだからな!」
「「はぁーい!」」
ジルと2人して返事した。
「まぁフェンリルにびっくりするだろうから他のギルドにも通達しといてやる。俺より先に死ぬんじゃねぇぞ!!」
なんとも先輩冒険者っぽい言葉でそのまま送り出されそうだったから慌ててプレゼントした。
「チッ!オメェの稼ぎがなくなんのかぁ」っていながら言いつつもらってくれたからよかった。
お昼をだいぶ過ぎたころ北門から海を目指して出発。
そこの門衛さんからは「今から出るんですか!?」って、ちょっとびっくりされたけど問題ない。
あっさりさようならして、スノーに乗って爆走開始。
まだ喋る余裕がある速さなだけマシだけど。
んで、アティスから離れて今更だけど初めて騎士団のこと説明してもらった。
東門は第三騎士団。北門は第二騎士団、南門は第一騎士団で守ってるそうな。そんでもって、第一と第二にはどっかの貴族の次男以下が行儀見習いよろしくやって来て、気取ってるらしい。第三は孤児院からのスカウトとか街出身の人だけだから舐められてる。けど、森からの魔物を対象にしてるから実力的には1番だろうって話。
それだけなのになんで私はアティスに居る時に全く聞かなかったんでしょう?
まぁ、いいんだけどさぁ。
2時間くらい走った所で、今日は終わりです。
次の街まではスノーくん曰く、4〜5日ほどで着くらしく
「わかっちゃ居たけど、早っ!!!」
ってジルは突っ込んでた。
トランクに全員入って晩御飯作りまーす。
その間にスノーとジルにはお風呂に入ってもらう。
移動中の土埃で汚れてるからね!
今日はアーマードリザードのお肉で、お肉たっぷりカレーライスにします。手の込んだ奴面倒とかは思ってない。思ってないったら思ってない。
お米を…の前にビーフジャーキーをオーブンで焼く。
2段式の北京ダック4個並びそうな大きさだったから、置けるだけ置いて焼く。
よし、お米を土鍋4つ準備して、2つずつ炊いていく。
カレーは水につけてる間に切った具材を大鍋…寸胴鍋ですね!に2つ分に入れて炒める。スーパーで買ったカレー粉を入れて混ぜる。しれっとお米も4つとも炊けたから準備はバッチリ!
お米だけアイテムボックスに入れて、入れ替わりで私とノアがお風呂に行った。
「はぁー。やっぱお風呂は気持ちいねぇ〜」




