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53話、葵と御一行はまだ出れない。




「あの、まぁ、ここで待ってて下さい!」

って言い残して走り去ってった部下さん。

あれ?想像してた騎士団となんか違う気がしてきたぞ??

「……大丈夫なのか、この騎士団は?」

「ははは。あの人が特別なだけかもよ??」

「しかし、唯一話した部下があれでは心配になるだろう?」

「あー、今回イレギュラーすぎて変になっただけかも!」

「イレギュラーとはなんだ?」

「えっと、不測の事態的な??」

「若造が居るのが不測の事態と言えばそうだろうが…なぁ?」

「なぁ?って聞かないで?本当に隠しててって指示だったかもだし!」

どんな指示の視線だったのかわかんないけども、待つ。

待ってる間にスノーもノアも寝た。私も寝た。

待ち長かったんだもん。スノーの結界がまさかの防音機能付き?付けれて静かに寝れた。


「…ちゃん!……アオイちゃんってば!」

「はいっ!」おっきい声にびっくりして飛び起きた。

目の前には隊長じゃなくて

「ジル、おはようございます!」

「はい。おはよう!じゃなくてよくこんなとこで寝れたね」

って言われて周りを見る。どこ?

「たくっ。時間ずらすように伝えてこいって合図したつもりだったのに、倉庫に隠れてもらってますって聞いて驚いて、急いで来たのに寝ててびっくりだわ!」

そう言いながら手を引っ張って起こしてくれた。

より掛からせてくれたスノーは欠伸してのっそり立ち上がった。スノーの背中から落ちそうになったノアはまだ寝てるから抱っこする。

「ふんっ。やはり彼奴の間違いではないか!我らは待ちくたびれたぞ!」

「ごめんごめん。「冒険者になるとはなんだ!!」「もう決めたので!」みたいなやり取りを3時間ほど繰り返してね…やっと行ったんだよ、詰所に。ちかれたー!」

「ご愁傷様でした。…ん?さっきちゃん付けしてました?」

「気のせいでしょ!」

「気のせいではなかろう」

「ちょっとスノーなんで言うんだよ!」

「よし、ジルの罰ゲーム決定!お肉をミンサーで挽肉にしてもらいます!」

「罰ゲーム!?なにそれ、なんかよくわかんないけど、しんどそうなの!!」

「ふぁ〜。ねむっ!それは後で良いのでさっさと荷物入れて出発しましょう!」

「えぇ〜!?」って言いながら案内してもらって部屋のものをトランクの中に入れていく。

「部屋は何度か寝てたところ使ってくださぁい!」

「ベッドがあるーっ!!」

てテンション上がってるところをさっさと運ばせる。私も手伝おうとしたらそんなに多くないから大丈夫だよ!って

断られたけど早く離れるに越した事はないから手伝う。

小説の写し?みたいな本ではないけど冊子があって、それを運んだんだけど全部冒険章だった。

がっつり冒険者に憧れてるやん!!


ふぅ〜。全部入れ終わったぜぇ〜!!

トランクをアイテムボックスに入れて

「んじゃ東門じゃない門に行きましょう!」

って振り向いて言ったら、

「その前に南側のカフェで侯爵閣下が待ってるから、最後の挨拶しようね!それに俺の冒険者登録もあるよ!」

って引きずられて馬車に押し込まれた。なんかデジャブ!

…使い方合ってる??

スノーは並走だけど、馬車に揺られてついたのは

ちょっとお高そうな店構えのお店。

「カフェあったなんて知らなかった…」

「ここは領主館でスイーツ担当だった人がやってるちょっと裕福な人の為のカフェなんだよ。個室だから商談にももってこいらしい。」

へぇー。店内に入ったら、身なりのいい人に案内されて1つの個室へ。

ジルがノックして中から「どうぞ」って聞こえて入ったら

ドラゴンの件以来のナイスミドル、侯爵様が居た。その後ろには私よりいくつか年上そうな紳士。

「やっと来たな!あぁ、後ろに居るのは私の従僕エルダーだ。初めてがこの街最後とはなんだか変だが」

従僕ってなんだっけ?男性の使用人だっけ?

「まぁ、それはいい。遅かった理由はなんだ?」

「団長が私の邪魔をしまして、予定が大幅にズレました」

「よし!減俸しよう!」

減俸の決定が早い!!理由的に大丈夫なのかな?

「この国は約束事は貴族優先。そして、私はあいつが仕える主人だ。主人を待たせて減俸で済むだけマシだろう!」

「閣下と約束があると言っても聞かなかったので、クビになってもおかしくありませんよ!」

「アレックスが冒険者に対してあれ否定的だとは思わなかったなぁ。そつなく対応していた様に思えたんだが…」

「そうですね。ずっと部下だった私も思っていませんでしたし、気づきもしませんでした」

「街の危機を二度も救ってもらっておきながら、アオイ殿、スノー殿には迷惑をかけて申し訳ない!」

おっふ!!ガバリッ!って侯爵様に頭下げられた!?

「頭上げて下さい!本当に!頭上げて下さい!」

マジで勘弁してぇ!?後が怖くなるから!?

「この先、私の力が及ぶ限り、アオイ殿とスノー殿が大変な状況の時は力になる!いつでも私の名前を出してくれ!」

ありがたいお言葉ですが、

「あまりお貴族様と関わらない方向で行きたいんですが」

「無理でしょ」まずジルに突っ込まれ、

「無理だろう」侯爵様にも突っ込まれ、

「フェンリルがいる時点で無理だと思います」エルダーさんにも突っ込まれた!





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