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15話、葵と従魔の初依頼



案内された部屋は窓が一つとベッド、ちょっとした作業ができそうな机と椅子だけのシンプルな部屋だった。

歩き疲れて今すぐにでもベッドに転がりたいところだけど

転がったら最後、起きたくなくなりそう。

椅子に座っても一緒でしょう。

「いっぱい歩いてお腹も空いてるし、スノーのところ行こ」


従魔小屋は結構大きめのなんだけど、スノーがいると小さく見える。中の一角にトランクを出して

「街の酒屋って手もあるんだけどスノーが入れるか分からないし、今日はもう歩きたくない。ミノタウロスのお肉も手に入ったからトランクの中で食べよう」

連れ立ってトランクの中に降りて、スノーはダイニングスペースでごろり。私はキッチンで調理道具の前で悩む。

「凝ったものを作る気力もレシピもない。……牛肉っぽいからステーキにしよう」

アイテムボックスから戻してもらったミノタウロスのお肉をまな板の上にとりだしてっと

よいしょ………よいしょ…こんな大きいブロック切ったことないから切りにくいっ!!

不揃いだけど許してください。スノーくん。

やっと切り終えて、フライパンで焼いていく。焼きながら

スキル【大型ショッピングモール】

・ステーキソース 大根おろしのやつとニンニク×4

・アメリカンハーブソルト 

・お酒 甘めの酎ハイ×3

・レタス ×2

・食パン ×10

・マヨネーズ ×1

・焼肉のタレ ×1

あ、あれあるかな?あったあった!

・ペット用シャンプー ×5

   合計 小金貨1枚、大銀貨7枚、銅貨4枚

結構飛んでったけど、全然大丈夫。購入を押してっと。

来た来た。ステーキソース、ハーブソルト、お酒は今使うからここに置いておいて、あとは今はアイテムボックスへ収納っと。

最初と選びながら焼いてたのは塩胡椒にしたけど、次からハーブソルトにして焼けたー!!ソースを掛けて

「スノー出来たよー!」

いい匂いが、って思いながら振り返ったらおすわりしてキラキラした目のスノーが居た。

「主、美味そうな匂いがする!」

って尻尾ブンブン振ってるけどキッチンに入ってこなかったのなんか偉いね!

「どうぞっ!」

出したら速攻でがっついてた。

「美味い!このかかってるのは何だ?」

「ステーキソースって言うやつだよ。作らずとも手に入るこのスキルを付けさせてくれた創造神様に感謝だね!」

「ほぉーっいやこれは美味い!美味い!」

スノーは爆速完食してくれました。

本当このスキルと日本の技術に感謝。

私は追加を焼いたり自分も食べたりしながらお酒飲んで

このまま寝たーい。でもお風呂も入りたいし…まずは

「明日のお昼の準備しよぉ!」

「ん?明日は何をするか決めてるのか?」

ぺろぺろ顔を洗いながらスノーが聞いてきたから

私はキッチンに向かいながら

「せっかく冒険者登録したからこの街に居る間に1つはランクを上げようと思って。だから明日は初めての依頼を受けてみようかなって」

時間があれば雑貨屋とか家具屋探しても良いよねー。

トランクの中の家はまだ空っぽのままだし、テーブル欲しい!

「なるほどな。更新まで6ヶ月、ポイントとやらを貯めるのにそれがどの程度の猶予なのかわからんからな」

「そう言うこと!だから明日からの依頼付き合ってね?スノーには退屈かも知れないけど」

「構わん。退屈過ぎたら狩りでもしに行くだけだ」

え?私1人にされるの?怖っ!

会話しながら準備に取り掛かって、肉の薄切りに四苦八苦しながら挑戦して。

諦めてネットスーパーで買いました。

大容量パック売っててよかった!

出来たものはアイテムボックスにしまって。

テキトーに作ったからどうかわかんないけど、多分大丈夫。

その日はスノーのシャンプーも諦めて私だけお風呂に入って宿の部屋に戻って寝た。



翌朝。

こっちに来てからずっとスノーと寝てたから寂しくて寝付けずごろごろしてるうちに眠ってた。

けど明け方くらいに目が覚めて、二度寝も出来そうになくて仕方なく起き出した。

小屋に回って起きてきたスノーに朝食は何が良いか聞いたら

やっぱりお肉がいいらしい。

夕飯と一緒のステーキにしたわ。レパートリーないの、私。

宿の朝食は硬いパンにホーンラビットのお肉と野菜を使った具沢山スープ。味付けは塩だけみたい。

スノーが要らないって言ってたから美味しくないのかと思ってたけど普通に食べれたよ。

と言うより鶏肉みたいな感じで食べやすかった。

今度狩れたら自分用に取っとこうか…。


朝食後は昨日の約束通りスノーに乗せてもらってギルドへ。

大通りに出る手前で降ろしてもらったけど、楽だぁ。

ギルドについて入り口扉を普通に開いて掲示板に直行。

そーっと開いても一緒だったから開き直って普通に開けた。

どれどれ。

「Fランクの依頼は薬草採取がメインなんだね。ホーンラビットもある。駆け出し冒険者って言ったらイメージ的にこっちだから薬草採取にしよう!」

1枚の依頼書を手に取って受付を見て、ライラさんがいるのを確認。ライラさんのところに並んで待ってたら

コソコソと「フェンリルか戦ってみてぇー」「辞めとけって。テイマーの方なら行けるだろうけど」って…。

そういう絡みはご遠慮します。

スノーくん並んじゃだめよ。絡まれるから。

早く受付してギルドから出よう!ガクブルしてたら

「お待たせしました。」

って天使の声がっ!ライラさん!

「今日はどうしましたか?」

笑顔で聞いてくれたからホッとしながら

「この依頼を受けたいんですけど…」

って取ってきた依頼書を出してみた。

「期限が今日までのキュア草10本と魔力草5本の採取ですね。採取後今日の夕方4つの鐘がなるまでに戻って来る事が依頼達成の条件となります」

手元の羊皮紙に私の名前と依頼内容を控えながら笑顔で説明をしてくれた。

「わかりました。では行ってきます!」

「はい。行ってらっしゃい!」

そのままの流れで視線をまるっと無視してギルドを出た。





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