スクールカースト最下位とか陰キャラとかって何だろう?
莉子の事を昼休みに他のみんなに紹介してみんな驚いた。
とくに会長と最上は莉子とは初対面だったためかなり緊張していた。
ヤッパリ有名女優が突然現れたら驚くのが普通なんのだろ、でも俺にとって莉子はただの幼なじみ芸能人には思えない。
いつか芸能人に会ったらあの2人のような反応をするんだろうな、なんて事考えていたら莉子が話しかけて来た放課後だし一緒に帰ろと言いに来たのだろ。
「稔一緒に帰ろ」
ほらな!
「あとちょっと2人で話したい事あるから、良いかな?」
そう言って俺の鞄を見る莉子、恐らくミルフィに席を外してくれって意味だろ、ミルフィをそれを察し鞄の中から手を出してOKサインを出した。
ミルフィを誰に預けるかだがユーリはもう居ない今日はバイトの日だから先に帰ってしまった、アンリもそうなのでセレーナに頼む事にした。
「じゃまた」
セレーナに連絡を取り莉子と別れた。
「高木君ちょっと良いかな?」
話し掛けて来たのはクラスの男子の1人のたしか近藤だったはず。
「何?すぐ終わる?」
「いいからトイレに来て!」
そう言うと近藤は俺をトイレに無理やり入れた、そこには新島が居ていきなり首を捕まれそのまま壁に叩き付けられ体重を乗せ喉仏を押さえつけられた。
「がが!」
喉を圧迫され呼吸は出来ないし変な声が出てしまう。
「テメェ何勝手にリコと話してるだ!誰もそんな許可出してねぇんだよ!」
訳の分からない事を言っているが呼吸を出来るように新島に腕を殴りどかした。
「ガハァ!ハァハァ!」
「イってぇな!アザになったらどうすんだ!」
「人の首締めて来たからだろ!喉仏ヤったら危ないんだぞ!」
「知るか!お前がどうなろうと誰も困んないだよ!」
メチャクチャな事を言って来る。
「チッ!まぁいいとりあえず何で莉子と話す事に許可が必要なんだ俺とアイツは幼なじみだよ!」
「だから知るか!そんで馴れ馴れしくリコなんて呼ぶなアイツもお前に付きまとわれて迷惑してるんだよ!」
ダメだコイツ会話が出来ない中学時代にもいたこんなヤツ、意味不明な事ばかり言って暴力的な事ばかりする。
「とにかくリコに近くな!」
新島は今朝の出来事を思い出す、廊下を歩いて曲がり角に差し掛かった時に女子と会った。
180半ばある俺とぶつかってその女子は倒れてしまいその女子のメガネが外れ俺は驚いた、何故ならその女子は人気女優の椿リコだったからだ。
慌ててメガネを拾い掛け直すとリコはそそくさとその場から居なくなったが間違いなくリコは俺に惚れてしまっていたと確信した。
転校初日で異性とぶつかるなんてラブコメみたいな展開だし俺みたいなイケメンとぶつかったんだ惚れても仕方ない。
だからこそリコに迷惑かけるコイツが許せない。
新島は再び体重を乗せ稔の喉仏を押そうとするが払いのけられバランスを崩しかける。
「何しやがるテメェ!」
手を叩かれ新島は稔を睨み付けた。
「お前がまた首締めようとしたからだろ」
「誰がお前だ!お前にお前呼ばわりされる覚えはない!」
「だったらお前呼ばわりされないような立派な人間になるんだな!」
どうしてこんなヤツは人をお前呼ばわりし自分がお前呼ばわりされたらキレるんだろ、どんだけ自己評価高いんだ。
「んだと!お前みたいなスクールカースト最下位の陰キャラが口答えするな!」
その言葉を聞いて稔は衝撃を受けた。
「うっわ!リアルで人にカースト最下位とか陰キャラとか言うヤツ初めて会った!もしかして中二病ってやつ?次は右目が疼くとかこの左手の封印がとか言ってよ、あれ?目の封印だっけ?手が疼くんだっけ?」
スマホを録画にして新島に構えてどっちがどっちだったかを稔は考える。
「…舐めてんのかテメェ」
新島は怒りで震えながら言ってくる。
「舐める訳無いだろお前汚いし」
その言葉で新島はキレた、元々キレていたが理性がぶっ飛んだ。
そして新島に稔に近づき全力で腹パンを食らわした、だが稔は腹筋に力を入れ耐えた。
「なにテメェ腹に力入れてんだ、オエ!!」
先ほど首を締められた事もあり気絶しない程度に稔は新島に腹パンを食らわした。
普段新島は自分より弱そうで反撃しなさそうで気に食わないヤツが居たら人数集めていたぶっていた。
今回は莉子の正体がバレないように1人で稔をいたぶろうとした、だから反撃されるなんて考えてもいなかったためモロに入り新島は膝をついた。
「はっ、あっ、はっ」
「こうなるから力入れたんだよ」
呼吸がまともに出来ず苦しむ新島に稔は冷たく言いはなった。
「とりあえずもう俺達に関わるな」
そう言って稔はトイレから出ようとする。
「あっそうだ、このやり取り録音してたから」
そう言って稔はポケットからレコーダーを出し新島に見せる。
「もし俺に暴力振るわれたって言ったらコレ持って警察行くから、今回の事は俺の正当防衛だからね」
そう言って稔はトイレを出って行った。
残った新島は苦しみながらも稔が出て行った扉を睨み続けた。
(許さね!ぜってに許さね!)
こうして新島は稔に強い逆恨みを持ってしまった。
新島のせいで遅くなった、セレーナにミルフィを預ける約束したの俺なのに急がないと。
「稔あの人ってカースト上位の人でしょ、大丈夫なの?」
ミルフィがカバンから顔を出して聞いて来た。
「別にいいよカーストなんて興味ないし」
スクールカーストなんて、アイツは自分より下アイツは自分より上そんな感じで勝手に人を評価してやるもの一種の自己催眠だし、カースト上位になったからってなに?履歴書のアピール欄にも書けないし、あんなヤツに気を使っていなきゃならないなんて真っ平ゴメンだ。
「そうなの?まぁあんなヤツらと仲良くしても意味ないもんね」
どうやらミルフィも納得してくれたようだ。
そして俺は急いで待たせているセレーナの元に向かった。




