これぞ友人キャラの日常
とりあえず今回でファミレスでのお喋りはおしまいです。
突然初めて会った七瀬さんに僕は手を引かれファミレスから今は近くの公園に来た。
「突然ごめんなさい!二人きりで話しがしたくて」
七瀬さんは手を放しそう教えてくれる、話しって何だろう?今日初めて会ったのに。
「まず最初に、あの時は助けてくれてありがとうございます!」
七瀬さんは深々と頭を下げて来た。
助けた?僕が七瀬さんを?そんな記憶全く無いこれだけの美少女を一目見たら記憶に残るだろし、ましてや助けたとなれば絶対記憶に残っているだろ。
「頭を上げて下さい!きっと他の人と間違えていますよ!」
「そんな事無いですよ、あなたです!」
七瀬さんは頭を上げハッキリと言って来る、でも本当に記憶に無い。
「ほんの少し前ですよ、GWの時にカラオケのお店ですよ」
「…あっ!」
そう言われて思い出す、そうだあの時の5人係でナンパに会って困っていた女の子だと、メガネしてないしあの時の髪型が違うから気付かなかった。
「七瀬さんだっんだねあの時の子」
「このみで良いですよ、私の事助けてくれた恩人ですから」
「そう、だったら僕も広司って呼んでよ」
お互いに名前呼びする事にし2人はまた話し始めた。
「あの人達しつこい上に人数もいたので私怖くて怖くて、そこを広司君が駆け付けて守ってくれて、そしてあの人達の仲間の1人がやって来て仲間割れした隙に逃がしてくれて本当にありがとうございます!」
「いえいえ!当然の事をしただけだよ!」
このみは感謝し広司は謙遜しあい何だか可笑しくなり2人は一緒に笑い出した。
そんなやり取りを稔·ユーリ·千樹·小春の4人は2人の死角になる場所で見ていた。
「大型連休終わった後だいぶ変わったなって思ったけどそう言う事ね」
小春は納得した様子だ。
確かにここからだと遠いけど良く見るとカラオケでナンパされてた女の子に良く似てる、メガネ外したら美少女って本当に有るんだなと思った。
「あの人まるで広司1人で自分を助けてたみたいに言ってるんだけど俺もちゃんと助けに入ったのに」
確かに千樹も居たなダウンしてたけど、そして仲間割れした隙にって七瀬って人俺の事あのナンパ達の仲間だと思っているな。
そんでもって広司、何で仲間割れしたんじゃなくて俺が助太刀に入ったって言わないんだ?まぁ別に良いんですけどね、英里をあんな容姿だから良く絡まれる一緒に助けても何故か広司だけが感謝されてるし。
広司と七瀬は連絡先を交換しあった。
「しっかりお礼したかったんだけど私これから塾あるからまた今度させてね、それじゃ広司君またね!連絡するから!」
七瀬は塾の時間になったので名残惜しそうにしたが連絡先を交換出来たので今日は良しとして行ってしまった。
見た感じと言うか間違いなく七瀬って人は広司に惚れているだろ、そして広司はいつものように気付いてはいないのだろ。
「さてどうしものだろ」
俺達がここに来たのは広司の分の会計を払って貰うため、決して気になったから来た訳ではない。
今出て行ったら2人の話しを聞いていた事がバレてしまう、あの七瀬さんは聞かれたくないから広司をここまで連れて来た以上、聞いていた事が知られるのは失礼なものだ。
「じゃあ私も塾あるからこれで」
小春はマイペースに別れを告げる、まぁ七瀬って人も急いでいた感じだったしな。
「気をつけてね」
俺達は小春と別れを告げて俺達は次はどうするかを話し始めた。
広司は何処かへ行ってしまったので広司に請求するのは明日にでも良いだろ。
「3人になっちまったけど、この後どうする?」
「なんかあの光景見てムシャクシャしたから俺はカラオケ行って発散したい」
あの七瀬って人の広司だけが助けてくれたみたいな感じに腹が立った。
同じように助けに入った千樹は無視して俺はあのナンパ達の仲間にするしで何か思い切り叫びたい気分になったので俺はカラオケを提案した。
「そうだね!行こ!ボクも歌のレパートリー増やしたから聞いててね!」
意気込むユーリ、そして今からカラオケに行こうとしたら。
「あ、あの!ユーリ君偶然だね今からバイト行くとこ?」
1人の女の子が話し掛けて来たかなりの美少女だ見た感じ同い年くらいだろ、そしてその女の子は間違いなくユーリに恋しているだって俺達2人の事なんて目に入ってないんだもん。
「先輩、あっ!そうだったバイトあった」
先輩と言ってバイトと言った恐らくバイト先の先輩なのだろ、そう言えば奥山達にも言ってたな断るための口実かと思ってた。
「ゴメン2人ともボク行かなくっちゃ!」
「折角会ったんだし一緒に行こ!」
「そうですね」
そしてユーリはバイト先の先輩と並んで行ってしまった。
「「………」」
こうしてこの場には俺と千樹の2人だけになった。
「「ちくしょー!!!」」
俺達は叫んだ!この現実の残酷さ理不尽さに!俺達だって人助けしたりするし、そこそこイケメンだと思う、なのに俺達に好意を向けてくれる女の子がいない!この現実に耐えられず叫んだ。
そして俺達はカラオケ屋まで走って向かった。
「グリングリン!!まぶたには涙が浮かび~!!」
俺達は歌っているのか叫んでいるのか分からない歌を熱唱した。
それなりに歌い冷静になり稔はまた落ち込んだ。
「千樹、男2人男2人のWデートの後に男2人だけでカラオケのコンボはキツいよ」
ユーリと広司があんな思いしてるのに俺達は何してるんだ?コレがいわゆる青春格差なのか?今の自分達の青春を思い返すと本当に惨めだ。
「何してるんだ稔!次はデュエットで中学時代作った曲、愛するマテリアルせんべいを歌うぞ!!」
何かどっかでか聞いた事のあるリズムの歌を歌い、俺達はこの後も男2人きりのカラオケボックスに明け暮れた。
ちなみに七瀬このみは2章の『だからこそ』の回で助けた女の子です。




