七瀬このみ
3人で色々話しているウチに稔と広司が席に戻って来た。
「すまん混んで遅くなった!」
「あれ?遠藤さんがいる久しぶり!」
ドリンクバーに行ってる間に小春が席に居たので広司は挨拶をした。
「えぇ久しぶり卒業以来ね」
「てか何で小春居るの?」
「居たら悪いの?」
自分達が居ない間に現れた事に疑問に思い聞いたら小春は冷たく稔に言い放った。
「別に悪くないけど、てか前々から思っていたんだけど小春さぁ俺に対しての当たり強くない?」
「そんな事ないわ」
そうわ言ってるが小春は稔の事が嫌いだから強く当たってしまう、別に稔に何かされた訳ではない只の嫉妬である。
中学時代では学力は小春の方が上だった、今でも総合的には小春の方が上なのだがあくまでも総合的なだけ、稔は中学レベルの英語ですら壊滅的そのため英語で総合点数が低くなっているだけで他の教科は小春を上回っている、だから小春は稔を嫌っている醜い嫉妬だと分かっているが中学まで野球に没頭してたヤツにあっさり抜かれたと思うとプライドが何か許せなくさせる。
立っているのも何なので2人も席に着き5人でまた話し始めた。
「でも確かに遠藤さんは何しにファミレスに来たの?」
「同じ高校で友達と同じ塾行くから待ち合わせかねてのエネルギー補給」
そう言うとタイミング良く店員がミックスグリルとパフェを持って来た。
「小春食べるね」
小春はスレンダーな方良くこんなに食べれると千樹は感心した。
「グリルはボクの方、ボクもこの後バイトだからエネルギー補給」
ユーリはミックスグリルを自分の前に置き2人は美味しそうに食べ始めた。
「そう言えば僕らが居ない間なに話してたの?」
「3人で異世界チート話ししてた」
異世界人であるユーリと異世界とか興味無さそうな小春とそんな話ししてたのか、ちょっと混ざりたかったな。
「異世界物と言えば最近は不遇職とか凄いよね、いや!それを不遇にするには無理があるでしょ!みたいなのが合って」
「だよな!そのウチ勇者や英雄が不遇職とかのヤツ出て来そうだよな」
それは逆に見てみたい、勇者や英雄と言う職に就いた主人公が無能とか不遇職とか言われる。
それでどう面白い物語を作れるのか気になる、などとバカ話をしていると回りの迷惑などお構い無しと言わんばかりの大声を出しながら女子達が近ずいて来た。
「あ~!!やっぱりユーリ君だ!!」
クラスメートでスクールカースト上位グループの奥山達だった。
「奇遇だね!一緒のお店居たなんて!」
「私達これからカラオケ行くの!一緒に行こう!」
「ゴメンこれからボクバイトあるか」
「バイトなんて1·2回サボっても問題ないよ!行こ!」
申し訳なさそうに断るユーリに対していい加減な事を言う女子達、本当にコイツら社会出て大丈夫なのか心配になる。
「はい!じゃあコレよろしく!」
そう言って奥山が俺の前に紙切れを置く良く見るとそれは伝票だった。
「何これ?」
「何って私達が食べた分のヤツ払っておいてね」
何言ってるんだコイツは?
「自分達で払え!」
とりあえず突き返す本当に何言ってるこの女。
「払えってなに!こう言う場合男が払うもんでしょ!」
本当の本当に何言ってるんだこのアバズレ!
「食事をしたら男が払う常識でしょ!そんな事も分からないの?」
さも当然の如くのように言って来た。
「そんなんだからモテないのよ!」
「だから私達が男としての価値上げてやってるんだから感謝して払いなさいよ」
これがいわゆる男を財布とかATMとしか見てない女なのだろマジでコイツらクズだな、流石にイラついたので文句を言おうとしたら小春が先に奥山達に反論した。
「そんな常識はない!自分で食べた分は自分で払いなさい!」
そう言われて奥山達は見事にキレた。
「はあぁ!アンタには関係ないでしょ!」
「有名学校通っているからって見下してんじゃないわよ!!勉強しか出来ないブスが!!」
回りなど迷惑など考え無しに大声を出して小春を罵倒する奥山達、本当に一緒に居て恥ずかしい。
「ブスとはなんだブスとは小春はアレだぞ!メガネ外したら美少女とか出来るんだからな!」
そう言うと千樹は小春のメガネを取り上げた。
「ちょっ!!」
そして素顔になった小春が出来上がったのだが。
「ぷっ!あはは!やっぱメガネ外したらイケメンとか美少女ってリアルじゃ難しいな」
メガネが無いから無意識に小春は眉間にシワを寄せ睨むような表情となった、美人系統の顔立ちなので迫力が凄い、奥山達も少しビビっている。
「しょせんフィクションって事よ、そもそもイケメンや美少女はメガネ掛けても掛けなくても変わらないでしょ、てかメガネ返して!」
千樹にメガネ返してと言うが広司の方に手を出す、どうやらほとんど見えてないらしい。
メガネを取り返し小春掛け直した。
「ヤッパリ小春もメガネ掛けても掛けてなくてもコイツらよりも美人だぞ」
思わず本音が出てしまいそれを聞き奥山達はキレてしまった。
「ふざけた事言ってじゃないわよ!!」
「奥山は読モやってんだからね!!」
そう言うと女子の1人がカバンから莉子が表紙を飾っているファッション雑誌を取り出しページを開き見せて来て指を差すそこには奥山が写っていた。
「どう!奥山って雑誌に載るくらい凄いんだから!」
「ちょっと止めてよ!」
止めるよう言っているが雑誌に載った事を言われて奥山はまんざらでもなかった。
そして雑誌を見た千樹が余計な一言を言った。
「写真ちっさ!良くコレで自慢出来るな」
「なんですって!!」
「小さいって何よ!雑誌に載るなんて凄い事なのよ!!」
これは奥山達で言ってる事の方が正しい。
本来雑誌載るなんてそう簡単にある事ではないのだが、莉子のように芸能人として成功したり大和達のような活躍して特集されてる人達が回りに多く居たため雑誌の片隅に載るのはショボく感じてしまう。
そしてこの会話を聞いていた回りの席のお客さんがクスクス笑い始めた。
「まぁ確かにあの子読モって感じの見てくれだよな、モデルになれないみてくれ」
「だよな、あのメガネの子の方が美人だしヤッパ読モは金あんまし貰えないんだろうなだからああやって奢らせようとしてるんだろうな」
奥山が読モだと知り回りのお客さん数人が声を殺して笑い出し、奥山はプルプル震えながら伝票を握りしめ。
「もういい!」
そう言って奥山は行ってしまった。
「ちょ待ってよ!」
残りの女子達も奥山を追いかけ行ってしまう、伝票持って行ったしおそらくちゃんと会計に行ったのだろ。
そう言えばさっきみんなで不遇職の話ししてたけどリアルで不遇職って読者モデルなのかも知れない、モデルなれない一般人そんなイメージが読モはある、でも読モだってそう簡単になれるものではない、だけどバラエティーで弄られるから今回みたいに一般のお客さんにもバカにされたりするのだろ。
きっと奥山みたいのが読モの評価を下げているのだろ本当に迷惑なヤツだ。
「あ!小春ちゃんお待たせ!」
小春の名前を呼ぶ女性の声が聞こえたのでそっちを振り向くとそこには奥山なんて目じゃない美少女がいた。
「遅かったわね七瀬」
「ゴメンね委員会長引いちゃって、って男の人ばかり!何で逆ハーしての?!」
確かにそんな状況だよな。
「初めまして小春の逆ハーメンバーの河野千樹です」
逆ハーメンバーって、とりあえず千樹が自己紹介したので俺もする事した。
「高木稔です自分はメンバーではないです」
「ユーリ·ロントドニアです右に同じです」
「これはどうもご丁寧に七瀬このみです!」
七瀬さんは丁寧に挨拶をして来た、本当に奥山達も見習って欲しいもんだ。
「初めまして僕は五十嵐広司です」
「あ~!!」
七瀬さんは広司を見るなり目を大きく見開き大声を出した一体どうしたのだろ。
そして七瀬さんは広司の手を取り席から立ち上がらせ出口まで走って行った。
「え!何?!」
「ちょっと七瀬どうしたの?!」
「ゴメン小春ちゃん!私この人に用があるから先に塾行ってて!」
そう言って2人はお店を後にした。
別に読者モデルをバカにしてる訳ではありません。
ご了承下さい。




