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モテなきゃ意味がない!

12月入って忙しく書く時間が掛かってしまいますw

ルジェリスから貰ったブラッティドレスを莉子は空間収納したところで稔が話し掛けて来た。

「確かに今この世界で最強なのは莉子なのかもな」

「聴こえてたの?!」


同じ部屋に居たとはいえ聴こえるようなボリュームでもなかった、でも聴こえていたのだら自分が稔の事が好きだって事を聞いた事になる、なので莉子は覚悟を決め伝える事にした。

「そうなの私、稔の事がす…」

「まぁ莉子がミルフィと融合したら最強って所だけ聴こえた、でも所々は聴けなかった」


「えっそうなの?」

自分が稔の事を好きだと言う事はバレてなくて莉子は一安心した。

「背水の影響で五感がまだ鋭くなり過ぎて落ち着かないんだ、昨日も空飛んで入っちゃったし」


鹿児島の桜島まで行くためマッハを出したら空気抵抗で首の骨が折れて虫の息になりその影響で背水の陣になり飛行速度は加速した。

そして加速したために折れた首が今度は千切れそうになったが自動回復で文字通り首の皮一枚繋がった状態で千切れないようにして背水状態をキープし、空気抵抗で身体はズタズタに自動回復でそのケガを治しを繰り返し桜島まで着いたのだった。


「東京から鹿児島まで飛行機で1時間半はかかってたのに5分で着いたと言うからヤッパリあの時の状態になったのね」

「ああ、だから融合したら感覚共有しちゃうからミルフィは今グッタリしてるんだ」

背水状態中は痛みは無いしとてもハイな状態、だけど背水が解けてしばらく経つと精神的に来る。

きっとこれが鬱病ってヤツなのかもしれない、だから今はミルフィはゆっくり休んで貰おう。


「そしてまたこうして死に掛けて復活したからパワーアップしたよ」

そしてとりあえずはこんな能力も手に入れた。


■『即死回避』サクラに首切断されたせいだろ。


■『毒耐性』サクラに毒流し込まれたせいだろ。


■『欠損部位再生』サクラに左手を喰われたせいだろ。


1度死んだり死にかけると奇跡の力を得るって聞く、体が死なないためにそんな機能が有るのだろ、だからもう俺は毒と出血で背水の陣に入るのは難しくなった。

そして安全と平和な日本に住んでいるのにこんな能力を色々手に入れたと思うと何だか涙が出て笑えて来る。


「瀕死から復活するとパワーアップって稔はもう戦闘民族になっちゃたの?てかそれ繰り返していれば稔すぐ最強になっちゃうじゃない!」

「いや最強なんて目指さないよ、この世界で最強のやる事なんてクイズ番組でおバカ回答したりバラエティーのトークで見当違いの事言って芸人に頭叩かれる以外に仕事無いだろ」


それに俺は最近気付いたんだ、どうして人は異世界に行きたいのか最強になりたいのかその理由を。

それはモテたいからだ!!

異世界行って無いけど融通効かないけどチート能力は手に入れた、だけど俺は広司の生活の方が羨ましい。


同じように両親は海外出張と言う名の育児放棄を受けているのに隣の家に住んでる幼なじみの女の子に面倒見て貰い。

部屋の窓を開けるとその幼なじみの部屋と向かい合っている欠陥住宅に住んでる。

そんでもって学校では色々な美少女に好意を向けられている!こっち何度死にかけた事か分からない。


俺は広司にIQや身体能力では前々から勝っていたしルックスでは自己批判で上だと思っている、なのにモテない!

こんな日々送って来たから俺は思う、異世界行ってチートで最強よりも日本で平凡男子なのにモテる!これが1番良いのだと。


「カメラの編集とかで笑いになっているけど、あの人達世界チャンピオンだからメチャクチャ殺気ある目で叩いた人見るからね!」

昨日も番宣のためにバラエティーに出て収録中そんな場面が合ったので教えてくれる莉子。

元々殺気とか莉子は感じ取れたりしなかったのだがサクラとの戦いでそう言う感覚が目覚めた。


異世界と言えば最強以外にも現代知識で大儲けってのも有るけど残念ながらここは現代だから意味がない。

背水状態の頭脳なら色々出来るだろ例えば再生医療を発展させるとか。

俺は能力で手足失くなっても直ぐ生えて来るけど本来はそんな事にはならない、亡くなった俺のじいちゃんは10歳なる前に右足失ったと聞いた。

だから再生医療を発展させたいと思うが、背水の陣に入るのは難しいし今の俺では直ぐに背水状態が解けてしまう、最低でも10秒は入ってないと無理だ。


そんな扱いの難しい能力を使いこなせずもどかしい気持ちになる稔だった。

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