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やっぱり恥ずかしから

サクラを倒したが、まだ終わりではない。

「アンリ!今だ!」

俺はアンリに準備させていた魔法を使うよう指示した。


「ブラックホール!!(仮)」

サクラの頭上に大玉転がしで使う玉位の大きさの球体が現れた。

それと同時にサクラの体が弾け飛び、その弾け飛んだ物が球体に吸い付く。

球体に吸い付いたのはクモ達、サクラは死ぬと大量のコグモを撒き散らし自分の種を遺す。

首だけになった時にサクラがこのクモ達を撒き散らす事が分かった、絶対に1匹たりとも生かしちゃいけない。


「アンリ、そのまま全員潰して!」

アンリが重力魔法を研究してくれて助かった、このクモ達はまだ理性がないだろうから町に巣を作って多くの人が犠牲になり、いずれは成長してサクラ同等の力を手に入れていただろ。


「…ゴメン!初めて使う魔法だし稔が捕まっていた時に全力の魔法使ったから潰すまでは出来ない!」

苦しそうな顔しながら言って来るアンリ完全に読み間違えた、こっちも背水解けてるから剣圧飛ばせないし、これ以上近付いたら俺をクモ達と一緒になっちゃう、どうするか考えるアンリも限界が近いこのままではクモ達が逃げてしまう。そうこう考えてる内に後ろから声がした。


「やっぱり融合は解除しなくて正解だったみたいね!」

そう言うと莉子はマグマを作り上げクモ達に放った。

マグマはアンリのブラックホール(仮)の引力に引かれ球体をマグマが包み込みクモ達を焼き払う。


「キシャー!!」

クモ達はマグマに焼かれて断末魔を上げる。

そしてクモ達の断末魔が収まり、今度はサクラが連れていたクモ達が溶けていった。

「タスカッタ!」

「…アリガト」

溶けて行くクモのお尻の顔が感謝の言葉を言って来る、無理もないだろサクラに食べられた後はあのクモ達の体の一部にされて働き苦しみ続けたのだから、血桜に吸わせるためのストックして又は人の苦しむ姿が好きなサクラの観賞用として苦しめられた人達、中には向こうの世界から食べられクモの一部にされた人もいる、みんな無事成仏してほしい。


「もう無理!魔法使える気がしない、これが魔力切れってヤツなのかな?」

莉子がミルフィとの融合が解除され金髪オッドアイから元の黒髪黒目に戻り肩で息をしながら言う、雷や氷に比べて作り出したマグマの量が少なかったし、どうやら限界の状態から振り絞って魔法使ったのだろ。


「それにしても稔、サクラを倒す作戦って背水の事だったの?だから毒や左手無くしてわざと死にかけたの?」

剣をしまいやって来て聞いてくるユーリ。

「…ああ」

その問いにカッコつけて稔は答えた。


サクラを倒すには背水の陣に入るしかない事は首だけになった時に分かった。

だから作戦はサクラにカフェインを取らせて酔っ払い酔いつぶれたところを狙ってサクラから毒を採取しそれを飲んで背水の陣に入って倒す作戦だった。

しかし思いのほかカフェインの効き目が出るのが遅かったしふらつく程度しかなく毒も想像よりも弱くて苦しい時間が長引いた。

左手は失うつもりも無かったから背水の陣と自動回復の掛け合わせの力で元通りに戻って稔は一安心している。


「アレは嘘をついてる顔ね、本当は別の作戦だったけどたまたま背水ってのが使えたから使ったんでしょうね」

長年幼なじみをやっていた莉子には見抜かれてしまう。

「……」

「?稔どうしたの」

いつもなら何かしら言い返して来るのに無言のままの稔、そしてその直後バタン!と稔は気絶して倒れてしまった。


「無理もないか、背水の陣って死にかけた状態でしか入れないみたいだから」

倒れてしまった稔を見てユーリは心配そうに言った。

「稔大丈夫ですか?」

セレーナが倒れた稔を介抱しようと近付いたその時。


「イヤァァァ!!!稔!!」

莉子が突然大声を出し驚く4人、そして稔の元に駆け寄りセレーナとぶつかりセレーナは尻餅をついた。

「目を覚まして!稔!!」

莉子は稔を抱き締め大粒の涙を流しながら呼び掛ける。

その光景を見て4人は「もしかして」となった。


「あの莉子ってもしかして…」

アンリが莉子に聞こうと話し掛けた瞬間、莉子は4人を涙を流しながら睨み付けた。

「どうして稔がここまでならきゃいけないの!!元々はあなた達の問題でしょ!!」

自分達よりも傷付き死にかけた稔に罪悪感を抱き、そして莉子のあまりの迫力に4人は怯んでしまう。


「え~とやっぱり、みのる事がりこは好きなの?」

重い空気の中でミルフィが莉子に聞き出した。

「そうよ!!何か悪い!!」

稔を強く抱き締めながら莉子は言い切った。

「「「「エェェェ!!」」」」

突然の爆弾発言に4人メチャクチャ驚いた。


「いままでそんな素振り無かったよね」

久しぶりに再会なのに特に積極的でもなかったし、見せの家にセレーナやアンリみたいな女の子がホームステイしてるって聞いても嫉妬もしてなかった。

「それは稔に私の気持ち気付かれたらやっぱり恥ずかしいから」

恋する乙女の顔をしなから莉子はいった。


「とにかくこれ以上稔に関わらないで!自分達のお姫様は自分達で助けだしてよ!!」

莉子が稔が好きだった事や稔ばかりがボロボロになった事を言われてユーリ達は只黙っている事しか出来なかった。

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