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まだ終わってない

サクラを倒し一安心する莉子。

そして莉子は稔の元に駆け寄り声をかけた。

「稔もう大丈夫だよ早く病院行こ!!」

サクラにヤられてボロボロになっている稔、毒が回っているし左手も無いこのままだと本当に死んでしまう、莉子は稔に肩を貸すためにしゃがんだ。


すると稔が何か言いたそうに口をパクパクしていたので莉子は耳を近付けて聞いてみた。

「…まだ…おわって…ない」

『まだ終わってない』そう聞こえた確かにまだクモ達が残っている、そう思った瞬間体が何かに縛られ身動きが取れなくなり稔を押し倒すように莉子は倒れてしまった。


「どうしたのですか!?キャ!!」

突然倒れた莉子を見て驚いたがセレーナも何かに縛られてしまいその場に倒れた。

「うわ!!」

「イッタ!!」

ユーリとアンリも何かに縛られ、その場に倒れてしまった。


「ふ~、こんなもんじゃな」

倒したと思っていたサクラが先ほどより大きくお尻の人の顔も増えて立ち上がった。

「どうして!!そうか脱皮!」

莉子はサクラの復活に驚いたが足元にある皮で脱皮したと分かった。

切断した足は半透明な状態で元通りになり、雷の槍で付けた傷はあとはあるが塞がっている。


「せっかく不意打ち出来たのに拘束するなんて間抜けね!!」

莉子は倒れながらも再び雷の槍を作りサクラに放った。

サクラはそれを生えたばかりの前足で撃ち破った。

「えっ!」

さっきは体にも刺さったのに、生えたばかりの足で防がれ莉子は驚く。

「ウチを誰だと思っておるんじゃ!!神の恩恵をも容易く受け入れられる器を持っているお前達日本人を何十人も喰ったじゃぞ、お前1人の力など取るに足らんもんじゃ!!」


ここがユーリ達のいた世界で莉子がミルフィと融合し戦ったらサクラにあっさりと呆気なく倒せただろ。

だがサクラは神からのチートスキルを受け取っても大丈夫な日本人達を食べ血肉変え、そして今脱皮しいままで食べて来た日本人達の力を自分の力にした。


脱皮前より数十倍も強くなりサクラのクモの糸で身動きが取れない状態、もう自分達はサクラに食べられるだけだとこの場にいる全員が理解し絶望した。

そしてサクラ落ちていた血桜を拾い稔と莉子に近付いた。

「さてちょうど良く男の前におる、お前を先に目の前で殺してみるか」


サクラは稔を絶望する姿を見て楽しむため、最初に稔に覆い被さっていた莉子を殺す事にした。

「脱皮する前とは言えウチの体を傷つけたんじゃ、なるべく苦しむように殺してやろ」

そう言ってサクラは血桜を莉子に向け顔を狙って刺そうとし莉子は目を瞑った。


だがその刃は莉子に当たらず顔の横を通り刀は床に刺さった。

「な、なんじゃ?手や足が痺れ力が入らない」

サクラはふらつき始めた、演技ではなく本当に調子が悪くなったようだ。


「ハァ…ハァ…ようやく()()()()()()()

サクラの様子を見て稔は安堵する。

稔が左手失ってまでサクラの口に入れたのは千樹から貰ったブラックコーヒー、クモはカフェインを取ると酔っぱらってしまう。

だけど缶コーヒー1本だけだからサクラのサイズだと効き目が出るのは時間が掛かったし効果も手足に力が入らなくて、ふらつく程度しか出なかった。


そして稔の心臓が強く鼓動を打つのを感じた。

(やっと来た!)

アレだけ呼吸するのが苦しかったのに呼吸が楽になったボヤけていた視界がクリアになり世界と一体化したような感覚、毒と出血によってようやく背水の陣に入れた。


覆い被さっている莉子をどかして立ち上がり床に刺さっているサクラの血桜を手に取った。

背水に入って感覚が研ぎ澄まされて、サクラの見えないクモの糸が見えるようになり莉子とセレーナを拘束してる糸を刀で切る、少し離れているユーリとアンリは剣圧飛ばして糸を切る。


「…ありがとう」

さっきまで瀕死の状態だったのに動き出して驚く莉子。

「フー、フー、アンリさっき言ったの準備して」

「分かった」

稔が左手失う前に言われた事を思い出し魔法の準備をした。

「ユーリ、クモ達お願い」

ユーリは頷きクモ達を切りに掛かった。


「稔なにする気!そんなボロボロな状態で!」

ミルフィと融合して稔以上の魔法使っても倒せなかったのに、融合もしてないのにサクラに向かう稔を止めようとする莉子だが稔は何も答えずサクラの元に向かう。


「お前!ウチに何かしたようじゃな!」

サクラは稔を睨み付け壁から見えない糸を出し奇襲を仕掛ける。

だが背水に入った稔にはもうサクラの見えないクモの糸はしっかり見えている、なので稔は襲いかかる糸を切り防ぐ。


「何故じゃ!」

もう死んでいてもおかしくないハズなのに立ち上がり見えないハズの糸を防ぎ自分に向かって来る稔にサクラは恐れ始めた。

「ならコレならどうじゃ!!」

サクラの頭上に光るバスケットボール程の球体が現れた。

「お前日本人達を食べて来たからなウチも軽く山2つ3つ消し飛ばす事が出来るようになったんじゃ!!コイツは最大まで圧縮したエネルギーこの辺り一帯は吹き飛ぶぞ!!」


そんな物を放ったらサクラも無事じゃ済まないだろと疑問に思ったが、背水状態の頭脳で出た答えだとどうやらサクラは大丈夫なようだ。

(まずい!リミットが近い!)

背水の陣で自動回復の能力が上がり食べられた左手が生え、そしてサクラの毒の抗体も作り上げあと数秒で背水が解ける、サクラに唯一勝てる手段を失ってしまう。


「死ね!!」

サクラが攻撃を放って来た。

なので俺は攻撃を撃ち破りサクラを倒せる程度の剣圧を飛ばした。

「バ、バカなウチが…これだけの力を手に入れたウチが負け…じゃと」


脱皮等の復活出来ないようにサクラ切り、毒も解毒され背水の陣が解けた今度こそ本当にサクラを倒した稔達だった。

ようやくサクラを倒せました!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 背水の陣チートスキルだけど条件が厳しすぎですね( ̄▽ ̄;)次回も楽しみに待ってます( *´艸`)
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