99%のご都合展開
魔王の元幹部のサクラと出会い即逃げた稔達、追って来るクモ達を蹴散らし牽制しながら逃げている途中アンリが話し掛けて来た。
「この先曲がった先の下らへんにユーリ達いる!」
みんなを探すためサーチしながら逃げていたらユーリ達を探知したので稔達は急いでユーリ達の所に向かった。
穴が空いていた場所が有ったのでそこから飛び降りショートカットし少し進めとユーリ達3人がクモ達に囲まれていた。
「危ない!バリア!」
セレーナは3人にバリアを使い大量のクモ達から守った。
「フッ!」
「ハッ!」
稔は5本の指先からピンポン玉程の大きさのファイアボールを作りクモ達を焼き払いアンリは重力魔法でクモ達を潰した。
「ユーリ!莉子!大和!無事か!!」
「うん!大丈夫だよ!」
ユーリは涙をこらえ答えてくれた。
「大丈夫って血が出てるぞ!」
クモ達を牽制しながら血が滲んでいる事に驚きもっと早く駆け付けられなかった事を稔は悔やんだ。
「大丈夫です!傷は浅いですから直ぐ治せます!」
セレーナは急いでユーリの治療に入る、日本に来て医学や細胞等の知識を手に入れセレーナの治療レベルはかなり上がっていたのでユーリの回復は早く終わる。
「莉子もケガは無いか!」
「えっ?あぁ、うん大丈夫」
状況に付いていけず思考が停止していた莉子、稔に声をかけられ返事こそ返すが稔が突然金髪メッシュのオッドアイになっている事が今は気になった。
「大和!大丈夫か!って気絶してるのかこんな時に!」
稔は肩に担いでる気絶している千樹を自分の代わりに大和におぶってもらおうと思っていたのだが大和まで気絶していてイラついた。
今稔は風魔法で千樹を少し浮かせて担いでいる、そのため魔法の威力が落ちたり構成が遅くなっている、だから大和に代わりにおぶってもらいたかった。
そして何よりもシンプルに千樹が邪魔だった。
「大和はボクが担ぐから急いで外に出よう!」
治療が終わりユーリは自分が運ぶと提案した。
「そんなに急がなくても良いじゃない、もっとゆっくりすれば」
「もう来たか!」
声のした方を向くとそこにはやはりサクラがいた。
出来れば広司達3人を回収してから外に逃げたかったのだが仕方ない先に莉子·大和·千樹を外に逃がしてから広司達を助けに行こう。
「誰?その子?」
この廃墟の病院の場には不自然な和服の美少女。
だが美少女と思うより不気味だと思う方が勝った、何故なら自分達を襲って人らしき物を食べていたクモ達がなついているのだから。
「あぁウチ?初めましてイセカイアンナイのサイトの管理人と案内人をしているサクラじゃ」
サクラは莉子に軽くお辞儀をした。
「えぇ、こちらこそ」
サクラが挨拶してきたので莉子は反射的に挨拶し返した。
「え?案内人?じゃ本当に異世界に行けるの?」
だけどとてもそんな事出来るようには見えない、サクラと名乗った少女はどこか神秘的な美しさが有り異世界に連れて行っくれそうな雰囲気はある、だけどあのクモ達は何?あんな不気味なクモ連れて行っくれるとは思わない。
「莉子、イセカイって言っても胃袋の胃と書いて胃世界って読むオヤジギャグ、コイツらの胃の世界に案内されるつまり喰われるって事だからな!」
あの時にクモ達が食べていたのはやっぱり人間だと分かり莉子は震えた。
「そんなにウチを悪者みたいに言わないで、ウチは別に人間を皆殺しとかしたい訳じゃないんだから」
口を尖らせながらサクラは言ってくる。
「ウチらの主食は人何じゃから人が滅んだら困る、だからウチは人里を襲ったりしない安心せい」
優しい笑顔をしながら言ってくるサクラ、その表情にイラついた。
「たとえ街を襲わなくても人間食べるお前に良い印象はねぇよ!!」
稔はサクラに体する気持ちを思い切り叫んだ。
「確かにそっちからしたらそうなんじゃろ、だからウチはイセカイアンナイのサイト作ってここに誘き寄せする事にしたんじゃ」
サクラは淡々と話し始めた。
「人生に不満ばかりあって今の状況を変えようと努力しないで異世界行ってチートを求める、99%のご都合展開と1%の作者の欲望そんな物語を読んで異世界でならやっていけるとか思っているそんなアホしかウチは食べてない」
99%のご都合展開と1%の作者の欲望、確かに自分もそんな物語を見て異世界行きたいって思ったな段々恥ずかしくなって来た。
「たとえ山1つ吹っ飛ばせるチート手に入れても今を頑張れないヤツは異世界行ってもダメじゃろうし、このまま生きていてもニートとか社会不適合者にしかならないじゃろう、だったらウチらのご飯になった方がまだ世の中のためになるじゃろ」
そんな事を言ってサクラはクモ達から人の足を受け取り食べ始め、莉子はその姿を見て恐怖した。
「でも男の肉は上手いけど固い、それに比べて若い女の肉は柔らかくて上手い!そこで提案じゃそこの社会不適合者を担いでいるヤツ」
社会不適合者って千樹の事か?コイツはちゃんと学校行ってるからそこまで言われる覚えは無いだろうに。
「そこで気絶しているヤツも抱えて女達を置いて行ったらウチはお前達を見逃しても良いぞ!」
なんとサクラがユーリ達女子を見捨てたら助けてくれると提案して来た。




