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サクラ

ミルフィの悲愴感こもった助けてが聞こえ稔達は急いで向かった。

「どうした!!って」

角を曲がり見てみるとそのには首をつってもがき苦しむ千樹がいた。


「ミルフィ!!」

直ぐさま稔はミルフィと融合して風の刃を飛ばし千樹を吊るしている糸を切断した。

「千樹!大丈夫か!」

助け出したが返事をしない千樹、それを見たセレーナは素早く駆けつけ千樹を代わりに見た。

「大丈夫です息はしてます!気絶してるだけです」


セレーナの一言に安心する、それにしてもどうしてこうなった?さっきまで千樹が自殺する素振りなんて無かったのに、だとしたら千樹の不幸が発動したところか、配線が首に絡まってなんやかんやで首吊り状態になっちゃったそんな事だろ、そう結論付けて千樹の首に絡まってる物を取ろうとする。


「あれ?糸は」

千樹の首の物を触ったら粘着力があり手が離れなくなった。

「と、取れない!」

取れなくなり稔が困っているとアンリが千樹の首に絡まってるそれを見て驚いた顔になった。


「え!まさかその糸、稔ちょっとそれに火を当ててみて!」

アンリに言われ掴んでない方の手の指先から火をバーナーのように出して千樹が火傷しないように慎重に焼く、するとすんなりと糸は焼き切れた。

「やっぱり!でもなんで?サーチはしたのに引っ掛からなかったのに」

アンリがぶつくさ言っているが稔は手のベト付きの方が気になり魔法でお湯を作り手のベト付きを取った。


「クチャクチャ、罠が壊されたから来て見たらそう言う事」

声のする方を向くとそこには、この廃墟の病院にはあまりにも不自然で和服を着た見た感じ中学生になったばかりの感じの黒髪オカッパの少女が何か食べながらいた。

「罠がって事はアンタが首吊りの仕掛けを?」

千樹が死にかけた罠を作ったと聞き稔の声にはかなりの怒りが籠った。


「怒らんでくれイセカイに案内するため仕方なくやっているんだから」

目の前に居る少女は溜め息混じりで理由を答えた。

「異世界に案内って、じゃあキミがあのサイトの管理人!」

「まぁそうなる」

少女は答えてくれた。


「では自己紹介をしよう、ウチがイセカイアンナイのサイトの管理人で案内人のサクラと言う」

そう言ってサクラと名乗る少女は挨拶をした。

まさか本当に異世界に行けるなんて、あんなインチキ臭いサイトだから誰かがイタズラで作った物だと思っていたのに。


「何が案内人よ!アンタにそんな事出来るハズないでしょ!!」

突然アンリがサクラに向かって怒鳴り付けた。

「アイツの事知ってるの」

険しい顔をして言うアンリとても中の良い関係には見えないと言う事は。


「幹部の1人、ジョロウグモのサクラだよ!」

ジョロウグモ!何で異世界から日本妖怪が幹部してんの?アンリ達の世界にも日本みたいな国があってそこから幹部になったのか?それとも日本から異世界転移して幹部になったのか?稔は疑問が浮かぶ一方だった。


「正確にはウチは元幹部、今はこうしてイセカイアンナイしてる」

幹部を辞めたと聞き稔は少し警戒を解いた、幹部を辞めたのならば別に戦う事ないだろ。

それにしてもどうやってコイツは異世界に案内してるんだろ?

「そう()()()にね」

そう言ってサクラはまた手に持ってる物を美味しそうに食べながらお腹を撫でた。

薄暗くて良く見えなかったがサクラが手に持って食べてる物は人の手、それに気づいた瞬間に背筋が凍りついた。



「都会に行けば何かが変わる、そんな感じな考えでこっちの人間は異世界行きたがる人が多いから大勢の人がサイトに登録してくれて食事には困らん最高じゃ!」

コイツは完全に人間を食料としか見ていない、そう分かり稔は警戒心をMAXに上げた。

「そう睨まんでくれ、ウチが今まで食べて来たのはお前さんのようにスペシャルに生まれてなくて、今の人生に不満しかなく誰からも必要とされてないヤツらじゃ」


俺がスペシャル?なに言ってだコイツは?それだったら俺は雑用ばかりせず試合で活躍してたよ。

「まぁ今日は別じゃが」

サクラが小声で喋った瞬間に稔は危機感を感じて右横に飛び、その瞬間稔の左腕が地面に落ちた。

「うぁぁぁ!!」

「「稔!!」」

左腕が切断され血が吹き出しパニックを稔は起こし2人は落ち着くように稔を押さえ切断された左腕を拾って切断部分に付ける。


「人の口に戸は立てられないと言うし、お前達も食料になってもらうかなりの人間が来たからご馳走じゃな♪」

嬉しそうにするサクラ、そして稔達の周りにお尻の部分が人の顔になってるクモ達が囲んだ。

「タスケテ~」

「タスケテクレ~」

人の顔になっている部分が苦しそうに助けを求めて来る。

普通のクより大きいから正直気持ち悪い泣てしまいそうだ。


「潰れろ!!」

アンリが日本に来て重力の存在を知り研究して使えるようになった重力魔法を使って集まって来たクモ達数匹を潰す。

「ハッ!」

稔は土埃を起こして目眩ましをした。

左腕が完全に接合された事を確認して、稔は気絶してる千樹を米俵担ぎして3人はアンリがクモ達を潰して出来た場所を通り抜け逃げたした。


「食事前の運動には良いな」

埃がはれサクラとクモ達は稔達を追いかけた、でも速度は出さず付かず離れずの距離を取って、完全に稔達を舐めて追いかけっこを楽しんでいる。



ここは元幹部のサクラのテリトリー、どんな仕掛けが有るか分からないしサクラの口振りからしてこの廃墟に稔達4人だけじゃない事は知ってるみたいだ、急いでみんなを見つけ脱出する事にした。

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