肝試し開始
「おや?人が来たみたいだね」
廃墟された病院の奥でエサとなる人間が来るまで寝ていたサクラが病院の外に人間が来た事を感じて目が覚める。
「あれ?10人は来てる?アンナイでは1人で誰にも言わずにって送っているハズなのに、まぁ良いか来たのはだいぶ若い子達みたいだし全員ちゃんと胃世界に案内してあげよ」
そう言ってサクラは舌舐めずりをして新たにかかった人間を待つことにした。
「やっぱり雰囲気あるね、今にも何か出てきそ!」
千樹が怖がらせたいのか大袈裟な言い方をしてくるがちっとも怖く感じない。
肝試しをするのは良いが流石に10人一緒に行動すると雰囲気が出ないのでまたグーチョキパーで3グループに別れた。
グー:広司·英里·夏蓮
チョキ:稔·アンリ·セレーナ·千樹
パー:ユーリ·莉子·大和
そして3グループ別々のルートで肝試しをしている。
パーグループは医療現場·チョキグループは病棟·グーグループは地下。
病院の地下と言えば死体を色々する場所が多い、なので夏蓮の顔は真っ青になった。
かわいそうではあったが付いて来た以上はしっかり行ってもらう。
ちゃんと行っている証拠として各自適当に写真を撮って戻って来たら見せ会う事にしている、まぁ誰もここの下見していないから写真見ても何処まで行ったか分からないので意味有るのかなと思ったが言ったら細かいルール作らなきゃいけないので言わずにスタートした。
「はぁ、わたしまた莉子と同じグループが良かったな」
隣で不満を漏らすアンリ、本当に莉子の事が好きなんだな。
「でも勝負である以上負けられない!わたしは倒すつもりで行よ!」
そう言ってアンリはスマホを構え俺達が見える見える距離ほど離れた、でも肝試しで勝敗ってどうやって決めるんだろ?まぁ良いかこう言うのは楽しんだもん勝ちだろ。
「私も写真撮って来ますね」
セレーナもスマホを持って俺達から離れた。
「そう言や千樹、今度は女の子と同じグループになったな」
ボーリング場では女の子とグループ組めなくて文句言ってたし今回は万々歳だろ。
「うん、女の子が一緒なのは嬉しい、でもこれだけの異国の美少女達だとそれはそれで緊張して何を話せば良いのか分からない」
ヘタレだな、まぁその気持ちは分かる俺もこの2人には緊張した。
これだけの美少女しかもセレーナは英里よりも巨乳だった、英里より大きい人は見かけたりするけど大抵はボン!ボン!ボン!だからセレーナを見た時はこれが日本人では越えられない壁かとか思った。
「あれはエロい事考えてるね」
声をする方を見るとそこにはリュックに入っているハズのミルフィがいた。
「え!誰!?」
ミルフィの声のした方を見る千樹、ミルフィは素早く千樹の背後に周り千樹の視界に入らないようにした。
「今そこの2人じゃない別の女の人の声しなかった?」
千樹がキョロキョロして声のヌシを探す、ミルフィは見つからないように千樹の背後をキープする。
「いや?しなかったよ」
「わたしも聞いてない」
「えぇ私も聞いてません」
俺達はすっとぼけ誤魔化す、千樹は少し納得出来ていない様子だが先を進んみその後ろをミルフィは付いて行く。
今までリュックの中に居てストレスが溜まっていたのだろ千樹の背後を付いて行ってバレないようにするゲームを楽しんだ。
他に人は居ないし薄暗いからそう簡単にはバレないだろうと考えて稔達はミルフィのゲームに口出しはしなかった。
「う~んなんだろ?」
奥に行くにつれアンリが段々とソワソワし始めた。
「どうした?怖くなったのか?」
「怖いって訳じゃなくて、う~ん何て言えば良いんだろ」
アンリは自分の感じてる感覚をどう伝えれば良いか言葉に詰まる。
「危険な感じがするんですよね」
セレーナがアンリの気持ちを代弁して来た。
セレーナもさっきからキョロキョロと周りを気にして落ち着かない状態だったからもしかしたら本当にこの辺は危険が有るのかもしれない。
「じゃあ戻るか、不幸を運ぶ千樹も居るし本当に危ないのかもしれないし」
廃墟されてからかなり年月が経ってる何処か崩れる場所が有るのかもしれない、だから2人はそれを察知して落ち着かないのかもしれない女の勘は素直にしたがった方が良いから戻ろう。
「そうだね、奥に用意してあるお札か何かを取って戻って来るみたいなルールじゃないし引き返そう、でもせっかくだから最後にあの先の所まで撮って来る」
そう言って千樹は先を行きミルフィはそのまま千樹の背後に張り付き付いて行った。
「2人とも本当に大丈夫か?」
何だかさっきよりも落ち着きがなくやたらとソワソワしている。
「大丈夫ですけど何か本当に変なんですよ」
「分かる何かあの時に似てる、ルジェリスと戦う事になって向かっていた時に」
それじゃこの先にルジェリスが居るのか?でもルジェリスは最近キャバクラで働いて夜が遅いから今頃寝てるハズだとしたら。
「もしかしてラクシャルか他の幹部がここに居るのか?」
だとしたら2人が落ち着かないのも分かる。
「それは無いと思う、さっきからサーチして建物の中調べているけどわたし達以外いなくて」
「えぇだから落ち着かなくて」
なるほど不安が有るから調べたのに何も無いそれで落ち着かないのか。
「じゃあもしかしたらソイツがサーチを掻い潜る能力を使っているとか」
それなら納得出来る。
「それは無いよ」
アンリがあっさり否定する。
「サーチ掻い潜る能力とかは有るけどここは日本、マナが多く濃い場所だから掻い潜る能力なんてちょっと難しい術使えない」
アンリが溜め息混じりで教えてくれた。
そうか、なら2人の気のせいなのかな?
「稔!!助けて!!」
千樹の後ろを付いて行ったミルフィが大声で助けてを求めて来た。
「どうした!!今行く!!」
こんな大声出したら千樹に見つかるだろうに大声出すなんて、ミルフィに相当危険な事が起きたのだとサトリ稔達は急いで向かった。




