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お年頃だもんね

ユーリ視点で開始します。

俺達3人は投球が早く直ぐ回るので他の2グループよりもゲームが終わった。

なので他が終わるまで席を離れて各自休憩する事にした。

稔はトイレ、ユーリは自動販売機、千樹は投球中に親指の爪が割れ無理して投げ続けたら割れた部分だけ爪が剥がれたのでフロントに爪切りと救急箱を貸して貰えないか聞きに行った。


「ふぅ~」

自動販売機でスポーツドリンクを買って喉を潤すユーリ、最初ボーリングなんてピンを倒すだけなのに何が面白いのだろと考えていたのだが、いざプレイしてみると思い通りピンが倒せなかったりガーターになったりとイライラもしたがストライクを取った時は爽快だった、気づけばかなり夢中になり大量の汗をかいてしまい、そして今飲んでいるスポーツドリンクは格別の味になっていた。


ユーリがドリンクを味わって飲んでいると莉子がやって来て自動販売機でエナジードリンクを購入して2人は目が合った。

「「…どうも」」

莉子は人見知りをして、ユーリはテレビや雑誌でよく見かける芸能人の莉子に緊張して2人は上手く話が出来なかった。


「やっぱり芸能人と話すって緊張するよな」

2人が何を話せば良いか分からず沈黙して困っている時、手当てが済んだ千樹がやって来た、手当てした親指からは血が滲み出て痛々しかった。


「大丈夫?結構剥がれていたけど」

「少し痛むが大丈夫」

ケガした指をユーリ見せピコピコと動かす。

「まぁ家庭の授業でしたケガよりは軽少だよね」

「まったくだ、あの時はピーラーで爪だけじゃなくて一緒に肉までヤってしまったからな」

「ピーラー?!あのピーラーで!」

ピーラーと言えば子供がケガせず皮剥きするための道具、ユーリも使った時はこれなら子供とかもケガせず料理の手伝いが出来ると思っていたが、まさかピーラーでケガする人がいるなんて千樹は本当に不幸な人なんだと思った。


「あの時はこのくらいイッタよ」

「うわっ」

千樹にピーラーでケガした親指を見せてもらったユーリ、その親指にはよく見たら分かる程度に傷痕が合った。


「それはそうと目の前に芸能人が居ると緊張するよな、俺も初めてクラスで会った時にモデルやってるって聞いて緊張したよ」

「確かにね、ボクもいつもテレビで見てる人と話すって緊張するよ」

「そんなに緊張する?いや~私もようやく芸能人オーラが出て来たって事かな?」

イケメン王子様系なユーリが自分に緊張しているようなので、莉子はわざとらしく照れた。


「ところで莉子、そんな物飲んでいるの?」

エナジードリンクを飲んでる莉子を見て千樹心配そうに聞いて来た。

「今日は朝が早かったし撮影も走るシーン合ったしで、結構しんどい」

そう言って莉子飲み終わったドリンクをゴミ箱に捨てたらもう1本エナジードリンクを買ってバックに入れた。


「コーヒーのカフェインならともかく、エナジー飲むくらいなら無理せず帰って休んだら?」

「イヤ!私も今日の同窓会楽しみにしてたから最後までいる!」

頑固として帰ろうとしない莉子、どうやら本当に同窓会が楽しみにしていたみたいだ。


「仕方ない、これからは莉子の現場には俺も付いて行こう」

千樹が何故か莉子の仕事に付いて来ようとする。

「そうすれば俺が莉子の体調管理が出来る、そこまでエナジー飲むほど頑張る事も無くなるはずだ!」

なるほど千樹も千樹で莉子を気遣っての提案を出したのか、でもその提案はとてもキモいよ千樹。


「そう言って私を気遣ってふりして、現場付いて行ったら自分もスカウトされて芸能界デビュー出来るとか考えたんでしょ」

莉子に指摘され千樹わざとらしくギクリとした。

「良いだろ俺だって、友達の付き添いで出たミスコン優勝しちゃったとかやりたいお年頃なんだから、付いて行ったらスカウトされるかもって夢見ちゃうよ!」

千樹はおどけて言った。


「確かにそうゆうお年頃だもんね、でも私の現場付いて行ってまで体調管理するってのはキモいよ」

やっぱり莉子も付いて来たり体調管理するとか言って来るのはキモいと思ってたみたいだ。


「あはっはっ!!」

突如ユーリが笑いだし莉子と千樹はユーリを見た。

「どうしたの急に?」

「酷くねぇ?人がキモいって言われた事笑うなんて」

「ゴメンそこに笑った訳じゃないよ、この光景見てたら楽しくなって来て笑っただけ」


ユーリが笑いだした理由に2人なんとなく納得した。

「稔って学校だとつまらない顔してるから今日の同窓会楽しみにしてたのも納得したよ、本当にみんな楽しいね!」

「あ~そっちの学校も酷いもんね」

千樹の通っている学校も稔達が通っている学校に勝るとも劣らない評判の悪い学校なので納得する。


「でも英里達も居るんだから、つまらない事は無いでしょ?」

物心付く前から一緒の幼なじみ2人が居るし夏蓮とか新しい友達も居るから楽しそうだと思う莉子だった。

「ううん、基本的に広司達って稔とは別行動する事が多いから」

「あ~」

そう言えば広司って何故かモテてる、英里と夏蓮も今は仲良くしているが水面下では広司を求めてバチバチしているのは2人も知っている。

しかも生徒会長やってる先輩や今年入った後輩もそれに参加しているのも知っている。


だから稔がつまらなそうにしているのも無理がないと2人は納得した。

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