よくも俺達には黙っていたな!!
「やった!ストライク!」
ストライクを出してガッツポーズをする莉子、席に戻りハイタッチをする。
「ナイス!」
「イェーイ!」
莉子は大和とハイタッチして今度はアンリとセレーナに両手を出した。
「イェーイ!」
「…イェーイ」
「うん」
セレーナは莉子の右手アンリは左手に緊張しながら2人はハイタッチした。
(まさか一緒のチームになるなんて)
(わたし本当に今あの椿リコと遊んで話してるんだ)
2人は椿リコのファン、特にアンリはガチなファンだから嬉しくて仕方ない状況であり、そしてその椿リコと幼なじみとだった事を教えてくれなかった稔に怒りを覚えていた。
「やっぱり2人とも芸能人のお前に緊張してるな」
「そうね」
莉子も大和も2人が椿リコのファンだと言う事は稔から聞いている、とは言え今日初めて会った人しかも外国人、2人は莉子のファンと言う事しか知らずどう接すれば良いのか分からない、共通の知り合いである稔は「俺はそんな事やった事ねぇ!!」と言って千樹と話をしていた。
なんやかんやでこの2人は人見知りが激しい方だ、だから初対面なんだからこっちに気を使ってくれと莉子と大和は稔を睨んだ。
「あの莉子さん1つ伺ってもよろしいでしょうか?」
セレーナが恐る恐る質問して来た。
「何ですか?あとそんな敬語使わなくても良いですよ私の方が年下ですから、稔と話す感じで良いですよ」
「ああ!俺もそんな感じで!」
2人はここがある程度距離を縮める時だと思いフランクに接するように言った。
「そうですか?ならこれからはそうさせて貰います」
元々丁寧に話すセレーナ、なるべく稔と話す感じで話をする事にした。
「え~と今日の同窓会は大和が彼女が居たことを話さなかったから開催されましたよね」
「そうですね」
莉子は頷く、同窓会のお知らせが来て開催理由を聞いた時に莉子は稔の事をアホだなと一瞬思った事は内緒だ。
「その大和の彼女って莉子なのですか?」
「「え?」」
セレーナに言われ莉子と大和は目が点になりお互いを見て2人は同時にに笑った。
「違う違う、俺の彼女だった相手は莉子じゃない」
「その子も小学生からの友達で今は美術系の高校行ってる」
莉子も大和の彼女が誰かしているので2人にどうゆう人かある程度話してあげた。
「そうだった!!大和テメぇよくも俺達には黙っていたな!!」
莉子と大和の話している所を聞いてこの同窓会が何故開催されたのかを稔と千樹は思い出しやって来た。
そして稔は大和にヘットロックをし千樹は大和の足にローキックを連打して食らわした。
「悪かった!悪かったって!」
稔と千樹の2人に責められ大和は彼女が居たのに黙っていた事を謝る。
「本当に相変わらずだね」
3人のやり取りを見ていたら広司達3人もやって来た。
「でもこれこそ同窓会って気もする」
「そうだね」
稔と千樹が大和をしめてる所を見て懐かしむ3人だった。
するとアンリが莉子の事をジーッと見つめて来ている事に莉子は気づいた。
「どうしたの?アンリさん」
「あっ!いえただテレビのバラエティーだとあまり話さないのに今はよく話すなと、後わたしの事はアンリでさんはいらないです」
「そうなの、だったらこれからはアンリって呼ぶね」
莉子にこれからはアンリと呼んでもらえるようになりアンリは嬉しそうな顔になった。
「確かにバラエティー莉子って全然話さないよな」
大和への制裁が済んだようで稔が会話に参加した。
「そうは言うけどバラエティーの撮影って凄く難しいんだからね!」
それはよく聞く、芸人もディレクターとかに「内輪ノリで良いですよ!」って言われて内輪ノリで収録したら芸人同士ではウケていたけどお客さんはシラケていたとか聞くもんな、やっぱり色んな人をバラエティー番組で笑わす事が出来る芸人さんって凄いなと思った。
「まぁ莉子ちゃんは番宣で出ているんだから仕方ないよ」
「そうね無理に笑いとか取りに行く必要無いでしょ」
絵里と夏蓮がフォローして来る、その事に関しては俺も同意見だ、番宣で出ている役者とかに色々求めるのは良くない事だ。
「それでも色々やれる女優の方が良いでしょ!」
千樹がなんか熱く語って来た。
「確かにそうだよね、ただ番宣で出てる感ある芸能人なんて好感度が上がらないだろうし」
広司の言う事も最もだな、収録中特に喋らないのに事務所の車で送迎して貰ってるヤツとかよりも俺はバラエティーで頑張って爪痕残そうとする芸能人はスベっていても好感度が持てる。
「私も何かバラエティーで披露出来る芸を身に付けた方が良いね、どんな芸を覚えたらいいかな?」
「顔芸だな!」
顔芸出来る女優は大物になる!って話を聞いた事がある、バラエティーの場とかで顔芸出来たら演技の幅も広がり大胆になるからだと聞く。
「事務所と相談する」
自分で言っておいてなんだけどその方が良い、顔芸はやっぱりイメージ壊しかねないからな。
それにしても「事務所と相談する」か、そんな言葉を使うなんて莉子もう芸能人なんだなと稔は感心した。
「話し合いも良いがそろそろボーリング再開しないか、喋ってばかりでじゃ店の人の迷惑だろうし」
ボロ雑巾のようになった大和が起き上がりみんなにボーリングをしようと言って来たのでみんな元の席に戻り再開した。
「大和忘れるな!まだ執行猶予中だと言う事を!」
「ここまでしたんだからもう許して上げたら」
大和に執行猶予と言った千樹にユーリが呆れた顔で嗜める。
だがユーリ、彼女が居たのに親友の俺達に言わなかった罪は果てしなく重い!そう簡単に許してはいけない。
そんな事を考えて俺は投球した。




