ボーリング場到着
ボーリング場に到着して俺達はグーチョキパーで3グループに別れた。
グー:大和·莉子·アンリ·セレーナ
チョキ:稔·ユーリ·千樹
パー:広司·英里·夏蓮
こんな感じのグループになった。
「なんか酷くないこのグループ分け」
ユーリが投球中に千樹が不満全開で言って来る。
「なにが?」
「男子女子は半々なのにウチのグループ1人もいない!」
言われて見たらそうだな、正確にはユーリも女性なのだか男性として紹介している以上このグループには女の子はいない。
「見てみろよアレとアレ」
そう言われた方を見ると英里が投球してその見事な胸を揺らしていた。
そして別のレーンを見るとセレーナがボールを持って胸に構えるとボールが3つになっていた。
周りの男性の視線はこの2人に行っている、そのせいで彼女であろう女の人に男性達は睨まれたりしている。
夏蓮がこっちにやって来て千樹のお尻を蹴った。
「ギャアァァ!!」
そのまま千樹は倒れた。
「英里をイヤらしい目で見るな」
そう言い残し夏蓮は戻っていった。
どうしてだろう、夏蓮は中学違うのに千樹とのこのやり取り見ていて何故か懐かしい気持ちになってしまう。
きっと夏蓮の事を仲間だと思っている証拠なのだろ。
「なぁ稔やっぱり俺達って女運が無いんだろうな」
千樹はヨロヨロと立ち上がった。
「だから俺達はオッパイボール持って顔に当てて擬似パフパフをする日々を送るしかないんだろうな」
「俺はそんな事やった事ねぇよ!!」
なに言い出すんだこの疫病神。
「バレンタインデーの時、チョコが貰えないから大量に貰ってるヤツに、そんなに貰ってホワイトデーは大変だな!とか惨めな強がりを言うのも止めたいのにな」
「だから俺はそんな事言った事ねぇ!!」
バレンタインの日は母親と妹以外なら莉子から色々なチョコを袋に入れてラッピングした物を貰っていたし、絵里からは広司にあげるために作ったチョコの中から形の悪いヤツを袋詰めして俺にくれていた。
昔の絵里はお菓子作りが下手で失敗した物を俺に送っていたな、そう思うと今は形が悪いだけのヤツを俺に渡せるようになったのは絵里の努力の成果なのかもしれない。
「本当に惨めな強がりだね」
投げ終わりユーリが戻って来て稔と千樹のバレンタインのやり取りを聞いてユーリは心底可哀想な人を見る目で2人を見た。
止めて!俺はそんな事言った事は無いからなそんな哀れんだ目で見ないで!せっかくスペア取れたユーリとハイタッチしようと思っていたのにこれじゃ出来ないだろ!
あれこれ言うのも面倒くさくなったし、俺の投球の番になったのでもう投げに行った。
「そう言えばどうしてバレンタインの時にチョコを渡すんだろ?」
ユーリがバレンタインでチョコを渡す事に疑問に思っている。
「それはだねアメリカのシカゴでギャング達が大勢殺された事件が昔あったからだよ」
「いや!そう言う事が聞きたいんじゃなくて!てかそれ関係無いでしょ!」
ユーリが知りたいのはどうして渡すのがチョコなのか、別に花とかでも何でもいいはずなのに何故チョコを送るのかそれが知りたいのだが、それが分からず千樹は話を続けた。
「関係あるよ!痛みのない教訓は人は直ぐ忘れてしまう、だから自分の好きな女の子が他の男にチョコ渡す所を見て多くの男達が傷つき苦しむ日、そうする事によってあの虐殺の日を忘れないようにしているんだ!」
まったく意味がわからない、俺には千樹の言ってる事がまったく理解できない。
「なるほどそうやって擬似的に多くの男の人を傷つけてその事件を忘れないようにしてるんだね」
理解出来たのかよユーリ!男は理解出来なかったよ。
実際チョコ渡すのって理にかなっている行為だと聞いた事がある。
恋のホルモンであるフェネチルアミンを大量に摂取すると高揚感が高まり恋をした感覚になる惚れ薬となのだと聞いた。
チョコなんかにはには多く含まれていてその中でもビターチョコには特に多く入っているらしい。
なので俺は絵里·夏蓮·会長の3人にそれとなくフェネチルアミンの事やビターチョコには多く入っている事を伝えた。
だから今年のバレンタインデーで広司はかなり濃いめのビターチョコを貰って苦い想いをしながら食べる事になり、ビターばかりで辛かったようなので俺にも食べてくれと言って来たが、せっかくの好意を込めた送り物なので俺は断り広司1人に全部食べさせた。
でも実際フェネチルアミンを大量に取っても恋した感覚にはならないらしい。
それが本当なのか確かめる為にも3人教えて送らせたのに広司には彼女は出来なかった、なので広司はただ苦いチョコを食べて大変な目にあった日になってしまった。
「よし!ストライク!」
投球して俺は見事にストライクになった。
そしてて戻って千樹とハイタッチをして次にユーリとハイタッチをするのだが、さっきのバレンタインの話を聞いたせいでメッチャ哀れみの目をして出迎えてくれた。
せっかくのストライクなんだから歓迎して欲しかった稔であった。




