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イセカイアンナイ

今回はグロありで書きました。


「ハァ、ハァ、クソッ!どうしてこんな事に!!」

男は逃げる自分を追いかける大きなクモ達から、ただ大きいだけではなかった追いかけてくるクモ達のお尻は人の顔なっているのだから、普通のサイズのクモでさえ男は気持ち悪いと思っているのに、今追いかけてくるクモ達は中型犬位のサイズがあるのだから正直気持ち悪くて泣き出したい。


「タスケテ~」

「タスケテクレ~」

その追いかけてくるクモのお尻の顔からは苦しそうに助けを求めて来る声が聞こえる。

もう嫌だ!こんな目に会うためにココに来たんじゃない、男は今まで生きた自分37年の人生を思い返す。


容姿には恵まれずブサメンの低身長で学力は下の中そして運動音痴。

中学時代に好きになった女の子は自分をイジメていた嫌いな男に取られて、好意を向けていたその好きな女の子には「見て来るんじゃねキモい!!」等と言われて、すっかり自分に自信を失くして陰キャラになり中学時代は半引きこもり状態で過ごし、高校も友達も出来ずいつの間にか中退していた。

引きこもり生活をしていたが、両親に仕事をしろと言われ最初は拒んだが仕事をしないなら家を追い出すと言われシブシブ就活を始めた。


だけど中卒でろくに資格も持っていないから就職は出来ずフリーターとしてやってく日々だった。

本当に自分の人生思い返すだけでろくな事が無い、親しい友人もいない当然今まで彼女だって出来た事もない。

もう人生に絶望しかない、だけどバイト先コンビニで休憩中に年下の先輩バイト達が面白い話をしていた。

『イセカイアンナイ』そう言われているサイトがあるらしく、何でも登録してしばらくすると抽選で当たった人は異世界に案内して貰えるらしい。


半信半疑ではあったがあの時は何か魔が差して自分はサイトに登録してしまった。

そして数日後そのサイトから『あなたをイセカイにアンナイします』とメッセージが届いた。

手の込んだイタズラするよな、何て口に出して言ったが内心では自分の異世界無双がココから始まるのだと心が踊った。

メールには乗り物では来ないようにと書かれていたので電車で指定された場所に向かった。


そして人通りのない古びた廃墟の病院に入り奥に行くと、そこには和服で黒髪のオカッパの中学生になったばかり位の少女がいた。

とても可憐な少女で男はこの少女が異世界に案内してくれる人物だと気づき近付いた。

だがそんな考えは間違いだと直ぐ気づく、何故ならその後ろの影から「タスケテクレ~」と言いながら大きなクモが現れたのだから、あれに捕まったら危ないと悟り少女から逃げて今にいたる。


メタボ腹で日頃の運動不足で走るのがしんどい、だがココで立ち止まったらあのクモ達に殺される、その予感が限界以上に男の体を動かし今までにない早さで走らせた。

「ごっへ!!」

足が引っ掛かり盛大に転けてしまう、早く立って逃げないと男は立とうとするが立てない、引っ掻けて痛む足の方を見ると足が失くなっていた。

「うわぁぁぁ!!」


失くなってしまった足は引っ掻けてしまた場所にあった。

そしてクモ達が追い付き男を囲む、男は這いつくばってでも逃げようとするがクモ達がのし掛かる。

「タスケテ~」

「タスケテクレ~」


1匹のクモが男の首に噛みついた。

「ギャァァァ!!」

クモは男に噛みつき麻痺性のある毒を流し込み、男は体が痺れ動けなくなり糞尿を垂れ流した、そしてクモ達は糸を出して男をグルグルに巻き拘束しだ。


「ご苦労」

クモ達の親玉であろ少女はクモ達に労いの言葉をかけ、男が失くした足をクモから受け取った。


「お前はこの世界でもう自由に活動出来るんだなサクラ」

「おお!ラクシャルか!久しいな」

サクラと呼ばれた少女の正体はラクシャルと同じく魔王の幹部の1人である。

「まぁだいぶ前に」

元々サクラも日本のマナに当てられ弱っていたのだが、1人の少年を集団リンチしているヤツらを見つけた。

少年は今にも死にそうな程の重症だったのでサクラはその少年を食べた。


するとどうだろマナに当てられ苦しかったのがウソだったかのように楽になっり動けるようになった。

少女が人間を食べてしまったと言う事実にリンチしていた少年達は恐怖しその場から逃げたのだが、サクラに殺され美味しく食べられた。

そしてこのマナが濃くて多い日本で平然と生きている人間を食べたことによりサクラは前にいた世界よりも強大な力を手に入れた。


「この世界は最高じゃ!ウチはこのまま今の生活を続ける事にした、だからウチは幹部を辞める」

こっちの世界に自分を知る人間はいない、食べた人間からこっちの知識を得てイセカイアンナイと言うサイトを作り人をココに呼ぶ、これだけで安全に食事が出来る日本人は異世界に行きたがるヤツが多いから簡単に来てくれる。


「辞めるなら勝手に辞めろ、自由意識で我々魔王についているんだから」

「そうだな、でもたまには遊びに来い、もてなすぞ」

そう言ってサクラは男の足をラクシャルに差し出す。

「いらん」

人を食べる訳でもないラクシャルは差し出された足を突き返した。


「そうか」

突き返されでしまった足をサクラは食べ始めた。

「それにしても、上手く騙したもんだこんな物使って」

ラクシャルはイセカイアンナイのサイトを開きサクラの策に感心する。

「ウソはついていない、ちゃんとサイトの通り案内している()()()にな」

サクラは骨だけになった足をクモ達に投げてから、お腹を擦りながら答えた。


「確かにそうだな、俺はもう行くこの顔にキズを付ける事になった男を殺すために色々回って策を練る為に」

「そうか、ではまたな」

そう言ってラクシャルは消え、サクラはクモ達と捕まえた男と共に廃墟の奥に消えた。

グロありとしましたがちゃんとグロかったか心配です。

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