2人目の幹部
「稔の顔って詐欺だよね」
「なに失礼な事言い出すんだ」
アンリの失礼な事を言ってきて稔はムッとした顔をした。
「だってこの状況」
辺りを見回すと3人の男が稔の足元に倒れていた。
何故こんな事になったかと言うと、アンリといろんな場所に行きデートを楽しんでいたら、裏路地で男3人が1人を囲っていて恐らくオタク狩りなんだろ、するとそのうちの1人が稔達に気づいてやって来た。
最初は稔も胸倉掴んで脅迫でもするかと思っていたのだが、いきなり髪を掴み引っ張って脅迫して来た、それに対して稔はキレ掴んで来たヤツを殴り飛ばしそれを見て残りの2人が稔に殴りかかろうとしたが返り討ちにして今こうなった。
「先に仕掛けたのはコイツらだ」
胸倉掴んで来たくらいじゃ俺も「まあまあ」と言って落ち着くよう言っただろ、だけど髪の毛引っ張るのは悪質な暴行だから容赦する事はない。
「稔って人の良さそうな顔してるし、殴っても殴り返してこなさそ雰囲気もあるから仕方ないね」
「俺ってそんな顔してるの?」
だからと言って人を殴ろうとするのはどうかと思う、それにどうして殴られたのに殴り返さないとか思うのだろバカだなコイツら。
「あっ!」
アンリが稔の後ろを見て声を上げた、稔はアンリの目線で相手を割出て自分の後ろを振り返る事なく蹴りを入れる。
「グエ!!」
さっき倒したヤツの1人が起き上がり背後から稔を襲おとしたが返り討ちにあい吹き飛んだ。
「ク、クソ!覚えとけよ!!」
そんな捨て台詞を言って3人は蜘蛛の子を散らすよう逃げて行った。
「ああ、お前らの無様な姿は忘れないよ」
稔もクールに捨て台詞を言う。
「カッコ付けてないでその人起こして上げたら」
「それもそうだな」
アンリに言われ、稔は座り込んでいた女性に手を差し伸べた。
「……ありがとう」
恐る恐る俺の手をとって立ち上がった、無理もないかなこの人海外の人みたいだし、日本人にオタク狩りにあったばかりだから俺の事も警戒しちゃうよな、出来れば今回の事で日本を嫌いにならないと良いのたが。
「はい、メガネ」
アンリが女性が落としていたメガネを渡して上げて、そしてその女性の顔を見たとたんアンリはその人から離れた。
「何であんたがここに居るの!?」
ものすごく警戒するアンリ、心配になり稔はアンリに聞いてみた。
「どうしたアンリこの人になんかされた?」
「されまくったわよ!だってコイツあのラクシャルと同じ魔王の幹部なんだから!」
マジか!このピンク髪を2つ三つ編みしてダサいジャージ姿の女が幹部?正直信じられない。
「そいつはサキュバスで、多くの男性を操り戦わせ一国を滅ぼした事もある!そして戦い終わったら操った男性達同士で殺し合いをさせて楽しんだ女だよ!」
コッワ!!この女そんな事してたのか!じゃさっき男達に絡まれていたのはあの男達を操ってここに誘き寄せるための罠か!
まずいぞ!今ミルフィがいないから俺は融合して戦えないしアンリだってまだろくに魔法が使えないはず万事休すか!
「あっちの世界だとそんな事したけど、怖がらないでこっちの世界だとそんな事出来ないから」
本当にやっていたのかこの女コッワ!!
「とりあえず移動しない?そこで話をしよ」
そう言って幹部の女は背を向け行ってしまった。
罠かもしれないが、ついて行かないと後々面倒な事になるかも知れないので俺とアンリはついていった。
「さっきはお礼好きなの買って」
自動販売機にお金を入れて奢ってくれようとする、自動販売機だし毒物は入れられないだろうから俺はコーラアンリはブラックコーヒーを買った。
「うっ!苦い」
アンリはコーヒーを飲んで苦虫を噛み潰したような顔になった。
「そりゃブラックだから苦いだろ」
「なんかブラックってカッコ良かったから買ったけど飲めた物じゃないね、稔飲んで」
アンリが飲みかけのコーヒーを渡そうとする。
「自分で飲め!喉の奥に一騎に流し込めば大丈夫だ」
一応敵とは言え奢って貰った物、しっかりいただくのが礼儀アンリはブラックを苦しそうな顔をしながら飲み干した。
公園に着き近くのベンチに女幹部は座った。
「とりあえずお互い自己紹介しましょう、アタシはルジェリス」
名を名乗って来たので稔名乗る事にした。
「俺は稔」
「1度会った事はあるけどまた名乗るよ」
「貴女は知ってるあの戦いでだいぶ苦戦させられたからアンリ・リーベリックでしょ」
どうやらこの2人には何か因縁が有るらしい、その成果なんだかピリピリしてる。
「ところでルジェリスは何でここに居たの?」
一触即発しそうなのでとりあえず気になってた事を聞いて一色をそらした。
「プライベートで遊びに来ただけ、だから戦う気はないってかもうアタシは戦えないって言った方が正しいかな」
戦えなくなったどういうことだ?
「貴女もそうでしょ日本のマナに当てられてマトモに能力が発揮できないそうでしょ」
アンリを見てルジェリスが言って来た、確かにあのラクシャルも日本のマナに当てられて弱っていたなだとしたらこのルジェリスも弱っていても仕方ないか。
「正直マナに当てられ弱った事は良い、慣れてくればそれなりに能力は戻るだろうから」
ルジェリスが段々と沈んできた。
「ムカつくのは日本の男よ!アタシが誘ったら大きい胸は嫌だ!ババァに用はないだ!何なのこの世界の男達は!アタシの女としてもサキュバスしてのプライドはズタズタよ!!」
どうやらこのルジェリスと言うサキュバスはロリコン男子を誘ってだいぶイヤかなり傷ついたようだ。
ジャージ姿でも分かる胸の大きさ、おそらくセレーナに負けずとも勝るとも言えないサイズだしルックスもかなりの美人だなのにそんな事が有ったのか可哀想に。




