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優しくしようとするな!!!

広司君目線から始まります。

「ただいま~って言っても誰も居ないんだけど」

僕の名前は五十嵐広司どこにでもいるごくごく普通の高校生だ、少し違う所があるとしたら両親が海外出張で居ない事ぐらい。

今日も1人分の食事を作って食べてゲームして勉強して終わるそんな1日だと思っていた。



トントントン!



なにやら台所から美味しそうな匂いとリズムかるな包丁の音が聞こえる、連絡は無かったけど両親が帰ってきたのかな?確認のため台所に行ってみた。

だがそこには母さんは居なく別の女性が立っていた、でもその後ろ姿には見覚えが有る長い銀髪を軽くウェーブした女の子間違いない最近会ったユーリの双子の妹のリコリスだ!そして何故か台所に立って料理をしていた、しかもただ料理をしてるだけじゃない、肩は出してお尻は丸出しの状態いわゆる裸エプロンだった。


「あ!お帰りなさい広司さん!」

そしてそのリコリスは広司を満面の笑みで出迎えてくれた。

「リコリスさん!どうしてここに?そして何でそんな格好を?」

当然疑問に思い広司は聞く、その問いにリコリスは答える。

「それは広司さんに会いたくて」

頬染めて答えるリコリスその姿に広司はときめく

「それにしてもその格好は?」

そしてリコリスは恥ずかしそうにもじもじとしながら答えた。


「男の人はこんな格好をすると喜んでくれると聞いたので」

それを聞いて広司はリコリスを強く抱きしめた。

「キャ!」

女の子が男の人に喜んでもらうためにこんな格好してまでするなんて、稔によく鈍いと言われるけど僕にだって今は分かる。

「広司さん苦しいですよ!」

「あっ!ごめん!」

リコリスが訴えかけて来るので広司は慌てて離した。


「すいません、……私こういう事するのは初めてなので」

上目遣いで訴えてるリコリス、もうここまで来たら女性に恥をかかせるわけにはいかない。

「大丈夫、優しくするよ」

自分も初めてなのに優しくするもなにもないけど、ここは男としてリードしなきゃいけない。

「大丈夫です、私の事自由にして下さい」

そう言ってリコリスは目を閉じた、そして広司はリコリスの両肩に手を置いたのだが緊張のあまり手に力が入ってしまった。

そしてゆっくり顔を近づけた、もう唇のシワがハッキリと分かる距離まで来て広司も目を閉じた、そしてあと数センチで2人の唇が触れ合う距離になった。




「優しくしようとするな!!!」




そう言って稔は広司の顔面を力の限り殴り吹き飛ばした。

「ハァ、ハァ、ハァ」

「稔大丈夫!!」

一部始終を見ていたユーリが心配して稔に近く。

「ハァハァあぁ、大丈夫だ」


放課後になり教室には誰も居なくなり帰ろうとした時、広司がまだ机で眠っていた事に気づいて起こして上げようとしたら、突然両肩を力強く掴まれ「優しくするよ」と言って唇を近づけて来た。

しかも股間にテントを立ててだ、稔は貞操の危機を感じてしまい身体のリミッターが外れてしまいそんな状態で広司を殴ってしまった。

もしかしたらピンチだったし背水スキル発動してたかもしれない。


「ユーリちょっと手伝ってくれ」

「分かった」

殴り飛ばして倒れてしまった広司を担ごうとするユーリ。

「じゃあ先に中庭の桜の樹がある場所に行ってくれ、俺はスコップ2つ借りて来るから」

「そうだね、きっと来年の春には綺麗な桜が咲くねって!何で埋めようとするの保健室でしょ!」

ユーリなかなかノリツッコミ上手くなったものだ。


「う、うんあれ?教室?確か僕家に帰ったはずじゃ?」

目が覚めて辺りを目渡す広司、自力で立てるのでどうやら無事のようだ。

「ユーリ、稔もあれ?リコリスさんはどこ?」

「リコリス?」

って誰だ?と一瞬なったが思い出したユーリに罰ゲームとして男装を辞めさせ令嬢風の格好させた時に広司達と会ってユーリが正体バレたくなさそうにしていたから咄嗟にリコリスって名前を言っていた。


「なんか顔が痛いんだけど?」

そう言って広司は稔に殴られた場所を撫でた。

それを見て稔は

「机で長く寝てたからだ、仮眠程度ならいいけど長く寝てたら何処かしら痛くなるだろ」

その言い訳を聞いてユーリは「え!」って顔をした、それもそのはず稔はまったくウソを付いてる顔をしていなかったからだ、まるで呼吸するかの如くウソを付く稔にユーリは少し恐怖を覚えた。

「あぁ、それで起こしてくれたのか、ありがと」

広司は自分を殴ったのは稔とは知らず感謝する。


「ところで夢の中にリコリス出て来たんだろ、どんな夢?」

1度しか会っていないのに夢の中に出て来るなんて、少し気になり稔は広司に聞いた。

夢の内容は家に帰って来たらリコリスが裸エプロンで料理をし帰りを待っていて、リコリスは自分を差し出すと言うなんとも童貞の妄想する都合のいい夢だった。


「ねぇ稔裸エプロンて何?」

ユーリが稔に聞いて来る、てか裸エプロンって単語で分からないかな?

「OKプルプル裸エプロンで検索」

稔はスマホで検索して画像を出してユーリに渡す。

「!!!」

ユーリは顔を真っ赤にしてスマホの画面を食い入るように見た。


「初めてリコリスさんに会って以来なんだか変なんだ、食欲が沸かなくなったり、リコリスさんの事を考えるとドキドキが止まらなかったり、また会いたいって考えたりするんだ」

もしかして広司って今恋してる?しかも初恋?

そう言えば広司と恋ばなってしたこと無いなもしかしたら本当に広司にとって初恋なのかもしれない。


「広司それは恋だな」

「恋!そうかコレが恋なのか」

恋と言って広司は驚きそして何だか納得してくれた。

まさか自分が物語とかである、人に「それは恋だよ」ってセリフを言う事になるなんて思わなかったな。


「とりあえず今日は帰れ、ユーリも自分の妹を妄想とは言え裸エプロンにされてたんだ、イラついてる」

ユーリの方を見るとユーリは顔を赤くしてジト目で睨んでいた。

「あ~僕、これから部活あるから行くね!」

そう言って広司はそそくさと教室を出ていった。


それにしても広司がまさかあの4人の中ではなくユーリに恋するなんて世の中どうなるか分からない物だ。

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