微々たる人数じゃねぇか!
「ミルフィちゃ~ん何で怒られるか分かるよね?」
リビングにて今にも怒りが爆発しそうな稔、そしてミルフィが正座して気まずそうな顔をしていた。
「稔どうしたの?帰って来るなりミルフィを問い詰めて」
用事があって帰りが遅かったユーリ達が帰って来て稔が何故ミルフィを怒っているのかを聞いた。
「ミルフィのヤツが課金プレイに手を出してやがった!」
少し前にうちの両親から電話が来た、最初は何か荷物でも送って欲しくて連絡したと思ったのだが物凄く怒鳴って来るから何事かと思った、落ち着かせてから聞いてみたら貸してたクレジットカードが高額請求だったと言う事、しかも請求内容がゲームの課金だと言う事だ。
俺もソシャゲはしているが無課金プレイだ、そしてソシャゲしていてうちの両親のクレジットカードの置場所を知っているヤツは俺意外はミルフィしかいない。
「とりあえずカード貸してた両親には俺が欲しいキャラ出たから使ったって事で誤魔化したけど、そのおかげで来月の仕送り無しなったよ、まったくとんでもない金額使いやがって!」
テレビとかで子供が親のスマホ使ってソシャゲして課金して多額の請求が来たって事があるって知っていたけど、自分には関係無いだって家には子供はいないんだからと思っていたがまさかこの妖精がやると思わなかった。
おかげで来月は俺の貯金を切り崩して生活だ。
「ミルフィ、勝手に人のお金を使ったのですか?」
「稔が怒る訳だ」
「いや~どうしても欲しいキャラが出ちゃって、てへぺろ!」
「てへぺろ!じゃねぇよ!!」
稔はミルフィのてへぺろにイラッとし、指でミルフィの頬っぺたをグリグリした。
「ごめんなふぁい、ごめんなふぁい」
ミルフィは稔の指を退けて横たわった。
「分かったよ、この件は身体で返すよ」
そう言ってミルフィはスカート少しつまみ上げて稔に見せて来た。
「そうかありがとよ!さっそくネットオークションに五千円で出品するよ!」
稔はミルフィを鷲掴みにして、スマホで写真を撮った。
「イヤ!そう言う返しかたじゃなくて!てかあたしってそんなに安いの?!」
稔の目を見てミルフィはコイツは本気で出品する気だと悟り稔の手の中で暴れた、だがサイズ差が有りすぎて逃げる事は出来なかった。
「稔、許さなくて良いからオークションに出品するのは辞めて」
「モヤシ生活で私達ガマンしますからミルフィを離してあげて下さい」
仕送りは無いけど貯金はあるのでモヤシ生活はする事はない。
「人身売買はこの世界だと犯罪でしょ、……まぁこっちの世界に妖精がいないからミルフィに人権が適応されるかどうか分からないけど」
こうして考えたり喋ったりして行動してるから人権は与えられるだろ、でも妖精がこの世界にいない以上さらって解剖されたりするヤツが現れるかもな。
元々オークションに出品するつもりは稔は無かったなのでミルフィを手放す。
ミルフィに貸してたタブレットを稔は取り上げ。
「とりあえずコレは没収」
するとミルフィは泣き出しそうな顔をして稔の胸に飛び込んだ。
「みのる本当にごめんなさい!それだけは辞めて!!」
必死になってミルフィは懇願して来た、何だか可哀想になって来たので稔も課金しないなら渡しても良いかなと思い始めた。
「もう一度だけ課金させて!ラストステップまで行ったの!次は出るはずだから、ねっ!お願い先っちょ!先っちょだけだから!!」
「何が先っちょだ!お前ちっとも反省してないだろ!!」
あぶなかった渡していたらまた課金してやがった、これからは反省してるかどうかはホットプレートを温めてからその上で土下座させてから判断しよう。
ミルフィを胸元から引き離しタブレットから距離をおく。
「あたしだってただガチャを回してただけじゃないよ、録画して投稿してるの、そして有名チューバーになるの!」
そう言ってミルフィは稔の持っているタブレットを奪い取った。
「あっ!」
「ほら見てこれがあたしが投稿してるヤツ!」
ミルフィが見せて来るのでみんな見て見る。
ユーザー名:大空大吉
チャンネル登録者人数:8人
「微々たる人数じゃねぇか!」
再びミルフィの頬っぺたを稔は指でグリグリする。
そして投稿してる動画も再生数は100有るか無いか、なりかたは分からないけどこの人数や再生数ではチューバーにはなれないのは俺にも分かる。
指を退けてミルフィは語る。
「先行投資だと思って!ガチャ動画は再生数稼げるの!あたしが有名チューバーになったら広告料で色んな物買ってあげるから!」
「なにお前は!俺がミュージシャンになったら楽させてやるからって言う働かないヒモ男みたいな事言ってるんだよ!」
だんだんコイツの将来が不安になって来た。
「でも本当にお願い!なかなか倒せないボスが居てそしてちょうど性能的に欲しいキャラが出てるの!」
ミルフィがプレイしてるソシャゲは俺もプレイしているヤツだった、キャラ一覧を見てミルフィが倒せないと言ってるボスを確認したら今の手持ちで倒せそうだ、俺が欲しかったキャラが何体もいる本当に金の無駄遣いしやがって!
「まぁ稔、ミルフィがこれ以上お金を使わないようにボクらからも言うから」
「………」
「どうしたの?」
そう言えばユーリ達って所持金どのくらい有るんだ?
結構色々と金使ってないか?
「なぁ3人とも今手持ちいくらくらい有るんだ?」
「何でそんな事聞くの?」
「いいからちょっと確認して見て」
そして3人は財布の中を確認した。
「「「!!」」」
どうやら予想道理そうとう金を使ってしまってたようだ。
そりゃそうだよな収入源は無いのに使うばかりなんだから。
「それでどうするんだ?」
「い、異世界らしくギルドに登録してクエストをこなして収入を……」
「有る分けねぇだろ、ギルドなんてこの世界に」
アンリのボケにマジツッコミを入れる稔だった。
「………」
そして稔は引き出しから履歴書を取り出しテーブルの上に置いた。
「ちょうど良かった、俺バイトを変えたから履歴書が余っていて」
稔は最近コンビニからガソリンスタンドのバイトに変えていた、コンビニにでバイトしてる時に同じバイトと仲間に、危険物乙四を持っていると高校生でも時給が上がる事を教えてもらいガソリンスタンドに変えた。
資格を持っているとはいえ未成年、責任が有るだろうから資格を持っていても意味が無いと思っていたが高校生でも時給を上げてくれるなんて、ちゃんと調べておけば良かった。
「あとコレ」
稔はカバンからコンビニバイトの休憩中に見ていたバイトのフリーペーパーもテーブルに置いた。
「俺に出きるのはここまでだ」
そう言って稔は自分の部屋に向かった。
そしてユーリ達はフリーペーパーを手に取りバイト探しを始めた。
部屋に戻った稔はミルフィがガチャを回さないように、倒せなかったと言ってるボス倒しに励み無事倒す事ができた。




