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俺は……

魔王の幹部に命を狙われる事になり稔は帰るなり身辺整理を始める事にした。

「ちょっと出掛けるね」

「今から?」

リビングからユーリとミルフィが顔を出して尋ねてくる。

「出掛けると言っても広司と英里の家に行って借りてた物返すだけだけど」

そう言って稔は手に持ってる紙袋を2人に見せた。


「ボクらのために借りてたマンガ、だったらボクも一緒に行くよ」

いくら家が近いとは言え大量のマンガ結構重たいから一緒に来てくれるのは嬉しいが。

「いや、いいよユーリまで来たらダラダラ会話したりして長引きそうだから」

ユーリまで来たら広司と英里と一緒になって借りてたマンガの内容で話をして長引きそうだ。

ある程度身辺整理がついたら今日はもう寝たい、魔王の幹部に命を狙われると言う現実から夢の世界に逃避行したい。


「そう?じゃ気をつけてね」

「あぁ、近いし直ぐ帰るけど気をつける」

そう言って稔は疲れきった顔をして2人の家に向かった。

「みのるだいぶ疲れた顔してたね」

「仕方ないよ、元々戦うつもり無かったの幹部に目を付けられたからね」

ユーリは今稔に対して申し訳ない気持ちでいっぱいだった、稔がラクシャルが弱っている事を教えてくれて、どのくらい強いかを聞いてミルフィとの融合を解除して戦う意志が無い()()をして隙を作ってくれたと思っていたのに本当に戦う気なんて無かった。


「そうだよね命を狙われるなんて、幼稚園の頃から好きだった幼なじみの女の子が小5の時に初体験を済ましていた事実を知ってしまったくらい、辛くショック事だよね」

「…生々しくショックで嫌な出来事だね」

ミルフィの例えばなしにユーリはゲンナリした。

「ちなみに相手はその男の子をイジメてた男」

「どう慰めればいいのか分からないよ、今のように」

そんなアホな会話をして2人はまたリビングに戻った。




ピンポーン!



『はい!あれ?稔待ってて今開けるから』

結構遅い時間帯にアポ無し訪問して来たのに何の疑問も持たずに入れてくれる。

そしていつもより早く玄関が空いて何故か英里が出迎えてくれた。

「稔君も来たの?」

も?って事は他にも誰か来てるのか、そしてそのまま家に上がりリビングに行くとそこには、夏蓮・皇会長・最上の3人がいた。

「稔こんばんは」

「高木君こんばんは」

「高木先輩こんばんは」

挨拶はしてくるが、3人の目はなんで来た?とっとと帰れ!と語っていた。


「稔どうしたの急に?」

「借りてたマンガ返しに」

そう言って稔は広司にマンガの入った紙袋を渡した。

「そう言えば貸してたね」

「こっちは英里の」

この場で返そうかと思ったが、それなりに重たいので英里のも持って来たアピールだけした。

「ありがとう帰る時に持って帰るね」

重たいから家まで運ぶと言ったら、このくらいの重さなら大丈夫と言われた、確かに重たいけど家は隣だし大丈夫と思いそうする事にした。


「ところで何でこんなに集まってるの?」

素朴な疑問を広司に聞いてみた。

「五十嵐君なんだか上の空だったから心配で来てみたら、こんなに集まっちゃって」

広司に聞いたのに何故か会長が答える、まぁ別にいいんだけどね。

「今は事件もありますので先輩が心配で心配で」

広司を心配するのはいいが、もう遅い時間だから自分の心配をしろ。

「それでいつの間にかこんなに集まってた」

「だから折角だからみんなで食事してさっきまでゲームしてた時に稔君が来たの」


なるほどな、つまりコイツらは俺が指を切り落とされたり死にかけてたり命を狙われる事になってしまった時に楽しく食事したりゲームしたりしてた訳か、なんなんだこの理不尽な事は。

「先輩!次これやりません?」

そう言って最上が取り出したのは、ブロック1つ1つに指令が書かれて男女でやるにはもってこいのゲーム、ラブジェンガを取り出した。

「実は僕ジェンガやった事無かったから1度やってみたかったんだ、稔もやろ!」

広司が誘って来るが、女子達がもう帰れ!って目をしていたので。


「イヤ、ユーリ達にマンガ返したら帰るって言ったからもう」

「そう?じゃまた明日」

「あぁ、そっちも明日学校あるんだからほどほどにな」

そう言って稔は玄関に向かう。

「先輩、私からで」

コイツら本当に大丈夫か?明日も学校だぞ、このままだと徹夜しそうだ。


リビングから出ようとしたらクッションで休んでいる子犬のロナが目に入り声をかけた。

「ロナどうだ元気か?」

「ヴルルル!!」

ロナを撫でてあげようとしたら、さわんじゃね!!と威嚇して来た。

ケガしたお前の面倒、俺だって見てあげただろ!何で懐いてくれないんだよ!

そしてロナは俺から離れ座ってる広司の膝に乗った。

俺はロナを撫でてあげようとした手を引っ込めて帰宅する事にした。


玄関を出て稔は思う、何なんだろうなこの差は前々から広司の周りには美少女が集まりワイワイやってて羨ましかった。

だけどユーリ達のような美女達が家に居候して楽しい日々になった、だけど俺は思う。

死んで復活して特殊な能力が手に入りミルフィと融合する事で魔法が使えるようになったけど、さっきの光景を見ていたらあっちの方がいい、痛い思いなどせず命を狙われる事も無くただ女の子達と楽しくする毎日、そんなギャルゲーの主人公に


「俺はなりたい」

空を見上げながら少し涙を稔は流してから家に帰宅した。

とりあえず1章はこれで終わりです。

これからもノリと行き当たりばったりで投稿していきますw

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