罰ゲーム
「う~本当にこれ着るの?」
「罰ゲームだからな」
次の日の放課後、俺とユーリは罰ゲームでショッピングモールにいる。
ちなみにセレーナは会長と買い物、アンリは最上と遊びに行って、ミルフィは自分もスマホ欲しいと駄々をこねたので俺のタブレット上げたら音ゲーにハマり、今は家でイベントの周回を走っている。
そして俺が罰ゲームとしてあたえたのは、この前来た時見ていたワンピースを着て男装やめてデートする事。
着たのはいいがユーリがとても恥ずかしそうだ、でも罰ゲームだからちょうど良いか、髪もほどいていて普段の三つ編みの影響か軽いウェーブ状態になりサラシも取っているのでユーリの胸かなり主張していた。
「なんだかみんなジロジロ見てない?」
確かにこれだけ綺麗な海外の美女が居れば見向きもするだろ、俺もユーリと知り合いじゃなければきっと2度見していただろ。
「そんなに気になるならこの帽子も被っとけ」
ツバが広くていかにもお嬢様な帽子をユーリに被せた。
やっぱり貴族の令嬢だから様になっている。
「それじゃ会計済まして行くか」
「あっ!待って!」
服と帽子の代金を払いお店を後にする。
そして俺達は適当な映画を見てその後はゲームセンターに行って色んなゲームで遊んだ。
「フー、楽しすぎて疲れたよ」
帽子を取ってリラックスするユーリ、ひととおり楽しんだので帰る前に喫茶店で休憩する事にした。
「でもデートに誘っておいてコメディ映画っておかしくない?」
楽しそうな表情で文句を言って来るユーリだった。
「純愛映画とかは途中で寝てしまう」
「稔だもんね、じゃあ仕方ないね」
そう簡単に納得されるのも腹が立つが今は俺も楽しので起こらない。
「稔、そろそろ話してくれる?」
「話すって何を?」
「罰ゲームがデートって、いかにも女性慣れしてなくてデートなんてした事無さそうな稔ならデートって言わず遊びに行こって誘うでしょ、なら何か聞きたい事があると思って」
流石ユーリ、少し2人で話がしたかったのだ。
でも女性慣れしてないだのデートした事無いとか言わなくて良くない?!実際事実だけど
「そうだな、聞きたい事は色々あるけど」
「答えられる範囲内なら」
そう答えてくれるのでとりあえず聞く。
「日本来て10日以上たつけど、お姫様の手掛かりとかの進行状態は?」
「全然まったく手掛かり無し」
そう言ってユーリは首を横に振る。
心配だよな大事な自分の仕える主人だし、でも殺害ではなくて誘拐何か利用価値あるから殺さず拐った。
一体何の目的かは分からないけど無事な事は確かだろ。
「そうか、じゃあ日本には慣れてきた?」
「みんな慣れてきたとおもうよ、初めて日本に来た時は予想を越える事ばかりで驚きの連続だったけど、今は驚き疲れて新しい事を知ってもへ~そうなんだってなるよ」
ケラケラ笑いながら答えるユーリ、聞いてる感じ本当に日本も慣れて来たようだ。
話している内にお互いに頼んでいたケーキが来たので食べ始めた。
「やっぱり日本の料理やスイーツは美味しい!うちの国とは比べ物にならないよ」
幸せそうな顔で食べて感想を言うユーリだった。
「旨そうに食べるね、学校はどう?そっちじゃまだ太陽の方が動いているって思ってるみたいだし大変だろ」
「そうだね大変、でもボクらの世界だと解明されてない謎になってる物が解明されてたりするから知る事は楽しよ!」
知らなかった事を知って喜べる、何時からだろうなそんな事で喜べなくなったのは、ユーリ達の世界だと識字率は大体3割程度って聞いたし、やっぱり日本に居て勉強出来るのは恵まれている事それを感謝しないとな。
「それでね、アンリは今ボクらの世界にあったら役立つ物を調べてる、電車も調べて国で走らせる事出来たら良いよね!」
どうやらアンリは異世界ラノベの主人公みたいに現代技術のパクりの研究をしているらしい、電車はユーリ達の世界を聞いた感じだとまだ無理だろうからアンリに蒸気機関車の設計図をコピーして渡してあげよ。
「セレーナは料理の研究、うちの国も残念な事に餓死者が出る時は出るから」
どうして料理の研究を料理下手なセレーナに任せた?
それにしても餓死者が出るのか、俺は今食べてるケーキを一口一口味わって食べる事にした。
「あとこの世界の色んな国を調べたけど、ボクは日本が1番怖い国だと思った」
「地震とかの災害多いもんな」
ふとお風呂場で怯えていたユーリを思い出す。
「何を思い出してるの?まぁ災害もあるけど70年以上前に戦争して国土の半分は焼かれて多額の借金まで背負って100年は世界とかかわる事はない!って言われるくらいの敗北をしたのに2.30年で国を立て直したのだから」
100年!!日本ってそこまでの敗北をしていたのか!全然知らなかった。
確かにそんな敗北から今の日本があるんだよな怖く感じるよ、みんなで行った東京だって大空襲があって焼け野原になったのに今はあれだけの高層ビルがいくつも建ってる日本の底力を感じる。
「あと日本は軍事力に制限が有るのが怖い」
確かに日本は平和主義を掲げているが、そんな事は他の国には関係無い、もし攻めて来た時に守れるかどうか分からないもんな。
「制限が有るから日本の技術力で作った兵器がどれ程の力があるか分からないから」
そっち!そう言えばネットか何かで日本が軍を持って制限無くなったら、今ある兵器をローコストでコンパクトなヤツを作り、さらに現在ある兵器よりも強力な兵器を作りそうだとネットか何かで言われてる事を知ったな。
そしてケーキも食べ終わり良い時間になったので帰る事にした。
「それじゃ帰るか」
「待って稔!クリーム付いてる」
そう言ってユーリは稔の口元に付いてたクリームを指ですくい自分で食べた。
「あ!」
ユーリは自分のやった事に気づき恥ずかしそうにして耳まで真っ赤にした。
そんな反応するなよこっちまで恥ずかしくなるだろ。
こんなとこ知り合いに見られなければ良いのだけど、そう思っている時ほど知り合いにあってしまう。
「あれ?稔じゃない?」
声のする方を見ると、そこには広司と英里と夏蓮がいた。




