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ゲーム

「おはようございます!ユーリ君」

「えぇ、おはよう」

「おはようございます!ロントドニア先輩!」

「うん、おはようございます」

教室に行く際に色んな女子に挨拶されるユーリ、その女子達は少女マンガの王子様キャラを見るモブキャラのような感じになっていた。


「やっぱりユーリ君って某国の王子様で今お忍びでこの学校来てるんだって!」

「それで自分の結婚相手を探すためでもあるって聞いた!」

どこの誰がそんな事を言ったのだろうかユーリは完全に王子様になっていた。

そして自分の嫁探しに来たならこの学校の生徒に可能性はないから諦めろ。

「でも可哀想だよねホームステイ先ってあの高木の家だって」

「本当だよね!今も一緒にいるし迷惑考えてくれないかな」

「今からでも私の家に変えないかな、私の家ならいつでもオッケーなのに」


勝手な事ばかり言う女子達、少しムカついたので稔は行動にでる。

「ユーリ!」

「うゎ!」

稔は勢いよくユーリと肩を組むとやっぱり女の子、ろくに鍛えて無い広司より鍛えているはずなのに柔らかく何だか良い匂いがした。

「今日の朝食作ってくれてありがと!だからお昼のお弁当気合い入れたから期待してくれ!」

「そうなの?なら期待するよ!」

嬉しそうにするユーリ、そして先ほどの女子達の方を稔は見てニヤリと笑顔を向けた、するとその稔の笑顔にムカついたか女子達はワナワナと怒りで震えた。


「……稔、性格悪すぎだよ」

夏蓮がげんなりした顔で言ってくるので答える。

「何が?ぼくチンはユーリに感謝を伝えて、ぼくチン嫌われて悲しいから好感度アップのために笑顔を向けただけだよ?」

すっとぼけた顔で夏蓮に答えてあげる。

「ハァーもういいよ」

稔に何を言っても無駄だと悟り夏蓮は諦めた。


教室に入り各自の席に着く、すると稔の席に女子がやって来た。

「高木君おはよう!」

「え?おはよう」

クラスの女子では無い人が挨拶をしてきた。

そして何故かニヤニヤしていた、これは何か企んでる顔だな周りに何かないかと見回すと、そこには同じようにニヤニヤしてだらしない顔した羽部達がいた。


「うん!それじゃね!」

そう言ってその女子はクラスから出て行った。

「稔、気をつけてあれは何か企んでる顔だった」

隣の席のユーリが忠告してくる、やっぱりバレバレだよな。

「わかってる、あんなバレバレな……」

待てよアイツらのやりそうな事は大体予想はついた、せっかくだからゲームでもするか。

「なぁユーリちょっと良い?」

「?」





「高木君そっちは移動教室?頑張って!」

「高木君は今からお昼?一緒に食べない?」


それからその女子は休み時間になるたび俺に話しかけてきた。

そして放課後になり帰るため靴に履き替え外に出てユーリと一緒にセレーナとアンリを待っていたら羽部達と朝から話しかけて来る女子がやって来た。

「俺達付き合う事にしたんだ!」 

唐突にカップル宣言をしてくる羽部

「ごめんね!だからアンタの気持ちには答えられないの!って私がアンタに気があったと思う?残念ちょっとからかっただけ!」

「……」

「だとよ!お前本当ニヤニヤとだらしない顔してたもんな」

「お前なんかに惚れる女なんているかよ!!」


どうやら羽部達は他のクラスの女子を稔に惚れさせて、惚れた女を奪って稔を笑い者にするために羽部は隣のクラスの女子をけしかけたようだ。

「ほらな引っ掛かっただろ俺の勝ち!ホテル代はお前もちな!」

「わかったわよ私の負け、いかにも女に慣れて無いって感じなヤツだもんね」

どうやら稔が惚れる惚れないで羽部とその女子はラブホテル代をどちらが払うかの賭けもしていたようだ。

「じゃな!もうお前に用はない!ハッハッハッ!!」

そう言って羽部達は高笑いしながら帰って行った。


「なっ!ユーリ今日中に言って来たろ俺の勝ちだ!」

「まさか本当に今日中とは、普通騙すなら最低でも3日はかけない?」

「アイツらがそんな辛抱強く待てるわけないだろ」

稔とユーリの会話を聞き羽部達が足を止め稔達に聞いて来る。

「はぁっ!!お前ら俺らの行動で賭けしてたのか?!」




時間が戻って朝の教室


「なぁユーリちょっと良いか?」

「?」

「アイツらさっきの女子けしかけて俺をあの女子に惚れさせようとしている」

「何でそんな事を?」

「アイツらの事だ、人が惚れた女を奪って笑い者する多分そんなとこだろ、だからちょっとしたゲームしない?」

「ゲーム?」

羽部達のやる事でどんなゲームをやるのか分からなくて首をかしげるユーリ


「俺を笑うために自分達が付き合った事を言って来るはずだから、それを何日くらいで言って来るかを当てるゲーム」

「確かにそんな事をしそうだけどでもな」

ユーリはあまり乗り気になれないようだ、なのでワンプッシュする。

「なんだ怖じけずいたのか?」

「そんなはけないだろ!」

俺の挑発に乗りむきになる、チョロいヤツだ。


「無理はしなくて良いぞ、罰ゲームもあるから」

「稔こそ!挑んで後悔しないでよね!じゃボクは3日!」

「なるほど、なら俺は今日中だ!」

「え?今日中って早くない?」

驚くユーリ、普通に考えて人を騙すならそれなりの時間が必要なのだが、羽部達は真性のバカなので今も稔は自分達がけしかけた女子に惚れてると勘違いしている。


「良いじゃないか、とりあえず罰ゲームは負けた方は勝った方の言うこと聞く、でも倫理観に反する事や犯罪になる事はダメこれで良い?」

「分かった良いよ!」

こうして俺とユーリは賭け(ゲーム)を初めていた。

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