好き!ううん大好き!!
学校に向かう途中いつも通り、広司に好意を向けてる3人と合流する。
「五十嵐先輩おはようございます!っと……おはようございます」
「広司、英里おはようっと……おはよう」
「五十嵐君おはよう!……おはようございます」
やっぱり3人とも昨日の昼休みの事で気まずそうなので、この3人も話題をふってフォローする、そして段々とユーリ達と会話が弾み仲良くなる。
別にお互いキライあってた訳じゃないから、やっぱりすんなり上手く行くな。
「みのるって本当に損ばかりだね」
「何で?」
ミルフィに聞いたらあっち見てみろと言いたげな顔でアゴでユーリ達をさして来た。
見てみるとそこには、広司を中心にみんな楽しそうにしている、そしてその楽しそうな光景をいつものよに後ろから見ている俺が居る。
これだとまるで広司に新しい女の子達が出来たみたいだ、これがギャルゲー主人公のアビリティの力なのか!
「思ったんだけど、どうしてみのるはあの中に入らないの?」
「入ってみるんだが、直ぐ外れてしまう」
結局あの場所は女子達が広司を手に入れるために自然と出来た場所、そしてそこにユーリ達が追加されたようだ、なんだろうこの心を埋め尽くす孤独感とドス黒い感情はきっと嫉妬なんだろ、色んな美少女達に好意を向けられているのにさらに増えた事への。
俺はこれからも広司にこんな嫉妬する日々をおくるのかな?そう考えたら何だか目頭が熱くなった。
「どうしたの稔?そんな所で立ち止まって」
「そうですよ、あまり遅いと遅刻しますよ」
どうやら俺が遅いから心配になってこっちに来たみたいだ。
「え?!」
「きゃ!」
「ちょ!どうしたの稔?!」
気づいたら俺は3人を抱き締めていた。
この3人は俺の事を心配してくれている、そう思ったら嬉しくなって道の往来にも関わらず抱き締めた。
基本的に女の子に相手されない日々、俺の身近な女達は広司を優先で俺にはツバつければ治る的な感じの対応ばかりなのにこの3人は俺を心配してくれる。
「好き!ううん大好き!!」
「稔!嬉しいのですがここだと恥ずかしいですよ」
「そもそも何で稔泣いてるの?」
「ちょっと稔苦しい!」
(日本人はシャイって言われてるのに、そのみのるがここまでするなんて、よっぽどあの光景にストレス貯めていたんだね)
女の子達は広司に好意があるのだから女子達の稔に対しての塩対応も仕方ないそう考えながら毎日を過ごしていたが、それでも傷ついていない訳ではなかった。
自分も居るのに自分抜きで楽しそうにしてる光景は見ていて悲しくて寂しい気持ちになったが、自分は相手にされてない以上とやかく言っても意味がないそう自分に言い聞かせ我慢していたが、3人に優しくされて稔の中に溜め込んだものが溢れだしたため今こうして稔は3人を抱き締めている。
「稔何してるの?」
「五十嵐君関わっちゃダメ!」
「そうですよ、行きましょう!」
稔の突然の行動を広司が聞こうとしたら会長と最上が止める、稔達の抱き合ってる姿で周りに人が集まり初めたので、関わりたくないので広司を連れて学校に向かう。
「稔君遅刻しまいようにね!」
「英里も行こ!」
人が集まってきて恥ずかしくなったようで夏蓮も英里を連れて学校に行く。
そして稔も冷静になり3人を解放して学校に向かった。
学校に到着してみんな各学年の下駄箱に行った。
「うわぁ!」
ユーリが下駄箱を開けると驚いた。
「どうした?うわぁ!マジか!」
ユーリの下駄箱の中にはいっぱいのラブレターがありそれを見て正直俺はユーリ対しての嫌がらせのように思えた。
「すごいね、ここまで貰うのも」
「多分あのドラマの影響かな」
「「「あ~」」」
3人ともドラマのプリンスホームステイを思い浮かべ納得したようだ。
「ユーリの事をお忍びで日本の学校に通ってる王子って思ってるだろ、そうだユーリせっかくだから乗馬習って白馬に乗ってやったら!」
乗馬教室なら探せばあるだろうし、俺も白馬に乗った王子様を生で見てみたい!ユーリ女だけどな。
「イヤ習わなくてもボク乗馬くらい出来るよ」
そう言えば王子じゃなくても貴族だもんな乗馬くらい貴族のたしなみで乗れるよな。
「それでユーリ君は誰かとお付き合いするの?」
英里がユーリに聞く、まぁ付き合う事は無いだろユーリ女だし、待てよ!実はそう言う趣味があって男装してるのか!
「稔変な想像しないで」
ユーリに指摘される、やっぱりコイツは女だな勘がするどい。
「付き合う気は無いよ、だけどどう断ろ」
ユーリが良い断る方法が浮かばないようなので案を出す
「だったら自分には幼い頃お互いの両親の前て手を繋いで、ボクたちは大人になったら結婚します!って言うほどの相手が居るから無理です!って」
「それ虎徹とアゲハのことだよね!」
広司がツッコミを入れる、虎徹とアゲハとは幼稚園と中学が同じだったヤツらだ、俺がユーリに提案で言ったのはそいつらの事だ。
「大人になったら結婚か、その2人は今どうしてるの?」
「今はお互い別々の学校行ってそこで恋人作っているよ」
ユーリが聞いて来たので英里が答える。
「大人になったら結婚するんじゃなかったの?!」
見ていて気持ちいいツッコミをユーリがしてくれた。
「さぁ?大人になったらだから今は別の人と付き合っているんじゃないの?」
すっとぼけた顔で俺はユーリに答えた。
「まぁなんにせよ、付き合う気が無いならハッキリ無いって言った方が良いんじゃない?」
夏蓮の言う通りかもな変な期待持たせるのも可哀想だもんな、バッサリ切ってやるのも優しさだ。
「そうだね!ハッキリお付き合いは出来ませんって答えるよ!」
ユーリから迷いが消えた顔になった。
そんなやり取りが終わり俺達5人は教室に向かった。




