自信を持って!
夕食を食べ終わり、食後のデザートに少しお高いアイスを食べてる時、ミルフィが話し掛けてきた。
「みのる!あたしも制服着てみたい、エロゲーのヒロインみたいな幼なじみに言って作ってもらって!」
失礼な言い方だな、アイツにそんな事を言ったら泣くんじゃないか?
「お前は学校行かないから意味ないだろ!」
確かにアイツ裁縫は得意だけど、そもそも英里にどう言えば良いんだよ、絶対何言ってのコイツって顔されちゃうだろ!
「イヤだイヤだ!あたしも着たい!!」
テーブルの上で行儀悪くジタバタうるさくするミルフィ、体が小さいからその姿は死にかけている虫のようだった。
「あーもう!鬱陶しい!俺が作ってやるから静かにしろ!」
いらない古着が色々と有るからそれで作ろ。
「本当!やったー!このお礼はベットで返すよ!」
嬉しそうに頬ずりをしてくるミルフィ、だから家は布団しか無いよ。
「稔って裁縫も出来るんだね」
「まぁな両親は海外出張でいないし、広司みたいに色々と世話焼きな幼なじみもいないから、自分でやっていかないとダメだったからな」
その事を言ったらユーリ達が可哀想な人を見る目になった。
「何でそんな目で俺を見るんだよ!幼なじみが世話焼いてくれるなんて、本来そうそう無いからな!」
両親が仕事でいないからって幼なじみが世話してくれるなんて、リアルじゃそんなに無い事だ。
広司が本当に恵まれ過ぎなだけだ、アイツはもう少し英里に感謝した方がいい。
「あ!制服で思い出した、ユーリ何で学ランの方着てるの?」
転入生として紹介された時も気になったが、何かデリケートな事が有るかと思って学校で聞かず家に帰ったら聞こうと思っていたので聞いた。
「それは、………から」
小声で話して聞こえなかった。
「なんて?ハッキリ喋って」
「う~ん!可愛くてボクには似合わないから!!」
似合わないからってだから学ラン?
「そんな事無いだろユーリだって似合うって!」
セーラー服のユーリを想像する、ちっとも似合わないって事は無いむしろ良く似合いそうだ。
「そうなんですよ、私達も似合うと言ったのにボクは男性として学校に入るって聞かなくて」
セレーナ達を見ると大分説得したんだけど、聞いてくれなかったのが分かる。
「今まで姫騎士として生きて来てオシャレはあまりせず、姫からもこっちの服が似合うと男性の服ばかり着せられて、良く似合うと言われ続けられたし」
そう言ってユーリは落ち込んでしまった。
「そもそも姫助けるために日本にいるんだから、女性ばかりだと舐められるからボクが男装してた方が良いの!」
そして無理矢理ユーリは自分の男装に意味があると言い出した。
なるほど、姫様に男装が似合うと言われ続けたせいで女性らしい格好は自分には似合わないって思っているのか、だけどオシャレには興味が有るとゆう状態だな、でなきゃショッピングモールであのワンピース見つめたりしないだろ。
ユーリは女として自信が無いみたいだがそんな事ないと思う、あの地震があった日にたまたま裸を見た時のユーリの体は鍛えているから、ほどよく引き締まってクビレる所はクビレていたし、胸はセレーナや英里には負けるが十分大きいと言えるサイズだった。
「稔その手の動きは何?」
ユーリが冷たい目をしながら聞いて来た。
「あっ!そうだ学校行って見てどうだった?!」
追及される前に俺は話題を変える。
「みのる分かりやすく話題変えて来た」
「そうですね」
焦ったせいかバレてしまった、でもこのまま黙っていたら弄られるので話をふる。
「アンリ!学校どうだった?!」
「…まぁ今度弄ればいいか、向上心が無い人が多くてガッカリだったのと、屋上に入れなかった事が残念だった」
俺を弄る事をせず、学校の事を話してくれた。
向上心が無いのはあの学校だから仕方がない、屋上に行けなかった事が残念だったか、俺も学校の屋上ってマンガやアニメの影響で憧れ有ったからその気持ちは分かる。
「それとユーリ関係で変な事聞かれた」
「変な事?」
まぁあの学校のヤツらなら聞いて来るか。
「何かユーリは某国の王子様でわたしとセレーナは従者何でしょ!って」
「それ私も聞かれました」
「ボクも何度か聞かれた否定したら、お忍びだから言えないよね!って言って勝手に納得して勝手に何処かに行った」
ユーリは王族じゃなくて貴族だもんな、ユーリを王子様と間違える多分アレの影響だな!
「それは、これのせいだな」
そう言って俺はテレビをつけレコーダーに録画してあるドラマを再生した。
「プリンスホームステイ?」
ユーリ達に見せたのは、今期の春ドラマの1つで少女マンガ原作のドラマ、プリンスホームステイだ。
ストーリーはどこにでも居そうな女子高生の家に某国の王子様とその従者がホームステイすると言う感じのお話しだ。
「なるほど、このドラマの影響でボクの事を王子と思ったと」
ドラマを見せてどうやら、みんな何でそんな事を聞かれたのかを納得したようだ、そもそもマジ物の王子様だったらうちの学校には来ないだろ。
「大体他国の王子が一般家庭にホームステイするなんてリアリティ無さすぎる話しで良くユーリが王子だと思え……」
言っていて、ん?ってなったので周りを見た。
姫騎士
魔法使い
聖女
妖精
「…他国の王子が家に来るなんてリアリティ有るな、アイツらがユーリを王子間違えるのも仕方ないか」
「そうですね、異世界の人間が来るよりもこのドラマの方が現実的ですね」
リアリティの無いドラマと思ってごめんなさいドラマスタッフさん達!
心の中で謝罪して俺達はドラマを見る事にした。
「この主役の女優は演技力あるね」
「本当、王子や従者の人達は何かセリフ覚えて言ってるだけ感なのに」
みんなが絶賛している女優の名は椿リコ、モデルもこなしている、黒髪ロングで少しタレ目で左目下にホクロがある。
「なるほどなるほどそう言う事か」
ミルフィが何かに分かったらしい。
「みのる、この女優と結婚したいんだね!」
「…は?」
突然意味不明な事を言われ素で返してしまった。
「だって前に、IT社長に俺はなる!!!って言ってたし」
そんな麦わら帽子被った海賊船長みたいに言った覚えはない。
「録画に残しているのほとんど椿リコが出ているし!」
「えっ!稔はこの女優が好き何ですか?!」
みんな興味津々にこっちを見て来る。
「別にそんな理由でIT社長目指している訳じゃない」
IT社長は目指しているのは別の理由だ。
「そんな隠さなくても!調べて見たらこの女優みのると同い年だし夢見ちゃうんでしょ!」
そう言ってタブレットを見せて来るミルフィ
「まぁ、望みが無くても妄想の中ではなにしてもいいんだしね」
「そうだね、現実では無理でも夢の中では恋人どうしても妻でもいいんだしね」
コイツら本当に失礼だな!
違うって言ってるのに、こうなったら何を言っても無駄だろ、なので俺はリビングから離れた。
「ちょっとトレーニングに行ってくる」
「あら、ちょっとからかい過ぎましたね」
「稔、プロテインもボク買っておいたからそれ使って良いよ」
プロテインて、女として自信無くしかけているならアクセサリーとか買おうよ、まぁスタイルキープのためと買った、今はそう思っておこう。
こうしてユーリ達が学校に来た1日が終わった。




