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ラノベのすすめ

ユーリと連絡をしたら用事は済んでいたようで、こっちもこれと言って用事は無いので合流して帰る事にした。

「今度絡んで来たらアイツら殴る位したら良いんじゃない、わたしも絡んで来たヤツ魔法でぶっ飛ばしてたし」

ぶっ飛ばすって、大分過激な事をやっていたんだなコイツは。

アンリに少し引いたが俺が暴力行為に何故出ないのかを伝える。


「アイツら殴ったりしたら停学、下手したら退学になるかも知れないだろ」

その上アイツらみたいなのは、加害者のクセに被害者面するから面倒だ、そしてヤツら常に集団で居るから口裏を合わせ、きっと無い事を言ってこっちを悪者するだろう。

本当にアイツらは殴る価値が無い、それで停学とか退学なったりしたら割に合わなさすぎだ。

「まぁ正当防衛を確実に訴える事が出来る場面が来たら殴る、その時は今日買ったスマホで撮影して高木君は正当防衛でした!っと言ってくれ」


アイツらみたいな性格だと、ちょっと悪ふざけしただけじゃん、ちょっと殴っただけじゃんなどと、()()()()と言えば許されて、罪や犯罪にならないと思ってる節がある。

1年生の時に羽部達に似たヤツらがいたが、そいつらは万引きで退学になった、きっとちょっとやっただけだし少し怒られるだけだと思ったのだろ、それで結果は退学、そいつらの親達がお願いしますお願いしますと頭を下げていたのを思い出す、でもそいつらは退学になった。

()()()()なんて理由にならない、犯罪は犯罪そんな事も分からず、きっと羽部達は()()()()した悪ふざけをまたするだろ、なので2人にお願いして俺達はユーリとの合流場所に向かった。


「ところでアンリは何の本を買ったのですか?」

「これ」

そう言ってアンリが見せたのは『中年ニートの俺は転生してニートチートで異世界無双する』と言うタイトルのラノベだった。

異世界来たのにまた別の異世界に行きたいのかなアンリは?

「稔が借りて来た中にあったのが今日発売だったから、続き気になって買っちゃた」

マンガ貸してって言ったのにラノベ入れたのか広司は、アイツはラノベ好きだからな、俺と絵里にも勧めて来るが俺達は興味が無いからいつも断っていたからな、一緒にラノベで話せる相手欲しがっていたからな、今度アンリを紹介してあげよ………これも広司の()()()()()()()()スキルの力なのか?無意識にそうしてあげようと思ってしまった。


「読み終わったら稔にも貸してあげるよ」

「いや、遠慮する」

アンリがラノベを勧めて来る時の広司のような顔をして来たので、思わず速攻で拒否してしまった。

「何で断るの?!面白いのに」

「面白いならアニメやコミカライズされるからそれを見る」

「原作に原作の面白さあるよ」

「ありがとうな、でも気持ちだけ貰っておくよ」


勧めかたも広司のようだな、こうグイグイ来ると何だか俺は読む気が無くなる。

「せっかく文字が読めるんだから本は読んだほうが良いよ、この国には学問のすすめってのあるでしょ」


天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず、って言った福沢諭吉先生だな、生まれた時は誰もが平等、でもそこから先は学問を修める事で知識を得た者が人の上に立ち導いたり指導する、知識が無い者は知識の有る者の下で働く……大体こんな感じの解釈で良かったのかな?

あの学校のヤツらは恐らくほとんどが自分は将来社長になりお金持ちになっているビジョンが頭の中に有るのだろ。

本当にどこからそんな根拠の無い自信が出て来るのだろ。


そもそもアンリ、ラノベではそこまで大した知識は得られないだろう、でもアンリ達は異世界から来たから、異世界物のラノベは良いのかな?こっちでの技術を

自分達の世界でどうしたら良いかを書いてるようなもんだしな、やっぱり異世界名物マヨネーズを作ってドヤ顔を、アンリ達は帰ったらするのかな?想像したらちょっと面白くなった。


「今日買ったのだって異世界物だよ興味が湧くでしょ?」

「もう俺は異世界に興味が無い」

一度死んで女神に会って異世界だチートだと思ってテンションが上がったが現実は違った、毎日何万の命が生まれ死んでいるのに自分だけ特別扱いする理由は無いと言われ異世界には行けなかった、なので俺はもう異世界に行く事に興味は無くなったので今の現実をしっかり生きる事に決めた。


「あれ?あそこにいるのはユーリじゃないでしか?」

確かにユーリがいた、待ち合わせ場所はショッピングモールに最初に入った出入口にしたのに、何故かいる。

「ユーリ何見てるの?」

「キャ!!」

可愛い悲鳴でユーリが驚いた。

「なんかゴメンな驚かせて、これ上げるから許して」

そう言って俺はユーリにタイ焼きを渡した、俺達だけソフトクリームやクレープとかを食べているのは不公平だからユーリの分も買っておいた。


「ありがとう」

「それで何見てたの?」

ユーリがさっきまで見ていた場所を見ると、そこには可愛らしいワンピースを着たマネキンがあった。

「な、何でもないから!早く帰ろう!」

ユーリに背中を押されその場を後にした。

あのワンピース、ユーリが着たら似合いそうだったな、そう言えば何でユーリは学ラン着て男子で学校入ったのだろ、帰ったらそれも聞こう。


「ところでユーリは何を買いに行ったの?」

アンリがユーリに聞いた。

「色々買ったけど、今はこれが欲しくて」

そう言って取り出したのは、自撮り棒だった。

「何でそれ?」

疑問に思って素で返してしまった。


「せっかく学校に行ってスマホ買ったから記念写真撮りたくて」

「そんな物買わなくても俺が撮ってやったのに」

「みんなで一緒に撮りたいの!」

よっぽど一緒に撮りたいらしくユーリが強く出る、まぁ良いかな一緒に写るのも

「私は良いですよ撮りましょうせっかくですし!」

「わたし良いよ」

「あたしも」

アンリのカバンからミルフィが顔を出して答える、見つからないように気をつけろよ。

「そうだな、せっかくだし撮るか」


撮るのにちょうど良い場所に移動して、俺達は撮影した。

「良い写真だね」

「そうですね」

「これがこっちの青春なんだね」

みんな楽しそうに撮った写真を見る。

「じゃそろそろ帰るか!」

青春の思い出を新しく作って俺達は帰宅した。

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