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女神様と共に  作者: リーゼスリエ
聖なる水

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20/21

セドーラ


ここは聖なる泉。

 水が透き通っているので、かなりの治癒能力がある。

 そこに、ゴブリンが数匹いた。

だが、異常な光景がそこにあった。

ゴブリンが泉の前で拝んでいる姿があったのだ。


「セドーラ様、セドーラ様、今日も守ってくださりありがとうございます。」


「人間達が攻めて来ましたが、必ずこの泉は守ります。」


 泉の上に透き通った神々しい光の人影が出現した。

 この人影こそ、神官だったセドーラ。


「あなた達、また撃退してしまったのですね。しょうがないですね。」


 セドーラは困った顔をしながらも、微笑んだ。


「セドーラ様、この泉はセドーラ様の奇跡が生み出しました。セドーラ様の為にも、奪われてはいけないのです。」


「この泉はいいのです。困った人にあげる為に、作りましたから。」


「しかし、セドーラ様……」


「いいのです。ゴブリンさん。」


「分かりました。もう1つ懸念点が。」


「何ですか?懸念点と言うと、モンスターですか?」


「いえ、人間です。しかし、1人の人間に女神アイリスがついています。」


 セドーラが驚いた顔をした。


「アイリス様ですか。懐かしいですね。アイリス様のおかげで、聖なる泉も作れたし、ゴブリンを救うこともできました。」


 セドーラは考えた。

アイリス様がいるとなると、その人間にも特別な能力があると見て、間違いないですね。私にもこの治癒能力があったように。その人間がどのような人物か、興味が湧きましたね。


 セドーラはゴブリンに聞いた。


「ゴブリンさん、アイリス様がついている人間はどのような人物ですか?」


「男ですが、守られている感じが受けました。」


「なるほど、興味が湧きましたね。ここまで連れてきなさい。」


「待ってください。ここに連れてきたら、泉がなくなってしまいます。」


「大丈夫ですよ。おそらくその男は、聖なる泉はとらないでしょう。」


 ゴブリン達は渋々承知した。


「分かりました。連れてきます。」


 ゴブリンは健司達を探しに行った。


 女神アイリス様がついてなると、その男もなすべきことがあるんですね。さて、どんな人物か楽しみですね。


 セドーラはそう考えながら、姿を消した。


 ――――――――――――――――――――――――――


 一方、健司達は聖なる泉を探しに出発した。


ミルキがベルカに耳打ちした。


「気づいているか?ベルカ」


「ええ、3人ね。モンスターではなく、人間。」


「だとすると、あいつらか。」


「知っているの?」


「おそらく、ガードル達だ。」


「健司さんを襲った相手ね。逆恨み?」


「間違いないね。どうする?」


 アイリスは健司に助言した。


「大丈夫と言いなさい。」


 健司は首をかしげながら、ミルキ達に言った。


「大丈夫みたいですよ。」


「大丈夫なのかい?」


「ええ、アイリス様が言っています。」


「なら、そのままにしとくか。」


 健司達はついてくるものを無視して、進んだ。

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