セドーラ
ここは聖なる泉。
水が透き通っているので、かなりの治癒能力がある。
そこに、ゴブリンが数匹いた。
だが、異常な光景がそこにあった。
ゴブリンが泉の前で拝んでいる姿があったのだ。
「セドーラ様、セドーラ様、今日も守ってくださりありがとうございます。」
「人間達が攻めて来ましたが、必ずこの泉は守ります。」
泉の上に透き通った神々しい光の人影が出現した。
この人影こそ、神官だったセドーラ。
「あなた達、また撃退してしまったのですね。しょうがないですね。」
セドーラは困った顔をしながらも、微笑んだ。
「セドーラ様、この泉はセドーラ様の奇跡が生み出しました。セドーラ様の為にも、奪われてはいけないのです。」
「この泉はいいのです。困った人にあげる為に、作りましたから。」
「しかし、セドーラ様……」
「いいのです。ゴブリンさん。」
「分かりました。もう1つ懸念点が。」
「何ですか?懸念点と言うと、モンスターですか?」
「いえ、人間です。しかし、1人の人間に女神アイリスがついています。」
セドーラが驚いた顔をした。
「アイリス様ですか。懐かしいですね。アイリス様のおかげで、聖なる泉も作れたし、ゴブリンを救うこともできました。」
セドーラは考えた。
アイリス様がいるとなると、その人間にも特別な能力があると見て、間違いないですね。私にもこの治癒能力があったように。その人間がどのような人物か、興味が湧きましたね。
セドーラはゴブリンに聞いた。
「ゴブリンさん、アイリス様がついている人間はどのような人物ですか?」
「男ですが、守られている感じが受けました。」
「なるほど、興味が湧きましたね。ここまで連れてきなさい。」
「待ってください。ここに連れてきたら、泉がなくなってしまいます。」
「大丈夫ですよ。おそらくその男は、聖なる泉はとらないでしょう。」
ゴブリン達は渋々承知した。
「分かりました。連れてきます。」
ゴブリンは健司達を探しに行った。
女神アイリス様がついてなると、その男もなすべきことがあるんですね。さて、どんな人物か楽しみですね。
セドーラはそう考えながら、姿を消した。
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一方、健司達は聖なる泉を探しに出発した。
ミルキがベルカに耳打ちした。
「気づいているか?ベルカ」
「ええ、3人ね。モンスターではなく、人間。」
「だとすると、あいつらか。」
「知っているの?」
「おそらく、ガードル達だ。」
「健司さんを襲った相手ね。逆恨み?」
「間違いないね。どうする?」
アイリスは健司に助言した。
「大丈夫と言いなさい。」
健司は首をかしげながら、ミルキ達に言った。
「大丈夫みたいですよ。」
「大丈夫なのかい?」
「ええ、アイリス様が言っています。」
「なら、そのままにしとくか。」
健司達はついてくるものを無視して、進んだ。




