84話『人任せ』
拠点まで彼女を連れて来たのは良いのだが、これからどうしたものか……
まずは自宅に帰ってセアルに合わせよう。
俺では天使の事情も分からないし、この世界の一般常識も人並み以下だ。教育するにしても何にしても俺では荷が重い。
と言う訳でセアルに任せよう。
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拠点に帰り、彼女の魔力を門に認証させて通し、自宅に到着した。
それから自宅で洗濯物を畳んでいたセアルに合流して2人の顔合わせを兼ねて事情を説明した。
「はい。大体の事情は分かりました。お任せ下さい」
事情を話すとセアルは直ぐにOKしてくれた。
そう言えば天使って塔以外でも生まれるのか気になったので聞いてみたら。
「ふふふ、そんな訳ないじゃ無いですか。彼女は例外ですよ。」
と少し呆れた雰囲気を出していたが笑って答えた。
それから彼女はコホンと一息をつき
「それで、貴女の名前は何ですか?」
「それは……ええと……」
と言って彼女はもじもじしてこちらを見る。
えっ?これはもしかして名付けとかしないといけないのだろうか?困るぞ。俺にセンスは無いんだ。
セアルはその様子を見て察したのか。
俺にこう告げた。
「旦那様。この子に名前を付けてあげて下さい。」
名付けイベントとかゲームかよ…
はいはい分かった。分かったよ。
あー、えーと。金色の髪と瞳。ゴールデン?いや、女の名前にしてはゴツい。
天使……光属性?ライト?んー。違う。
「ルナ……ルナだ。」
「はい、分かりました。とても素敵な名前ですね。」
「ルナ……うん!私!ルナ!」
キラキラとした笑顔が眩しい。
何故だか少しだけ心に罪悪感がある。
セアルが彼女にこの街の事情を話すと言うので彼女にルナを任せ、俺はもう一度あの現場に戻る事にした。
別にあの笑顔から逃げたわけじゃない。
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現場は相変わらずと言っていい程変わり映えのしない灰の山だったが。これをこのままという訳にも行くまい。
まずは灰を通さないフィルターのようなものを自分の周りに創る。次に灰を亜空間に吸い込んで保管する。使い道は今の所不明だが、何かの役に立つかも知れない。
それから数十分程掛けて灰の除去を終わらせた。
するとその中に白く光る魔石があった。
「白い……魔石?」
魔石はどんな種類の魔物からでも黒い。違いは大きさや形と属性だけだ。ここまで白い物は一切見た事が無い。
「まぁ、いいか。」
今は分からずとも家で研究ゆっくりとすればいい。
そんな事もあったが、後片付けを終えて俺はすぐに家に帰った。
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自宅に帰るとエルが起きており何やらセアルと話している。
「この子は私が責任をもって育てて…」
「いや、我が育てる…」
「でも基本的な常識の教育が…」
「身を守る為には魔法の知識も大切じゃろ?」
どうやらルナの教育について話してるらしい。
俺が口を出すとややこしくなりそうだったのでそっとその場を後にした。
部屋に戻り、今日も今日とて酒造り。
良い子はマネしないでね?
いや、この世界じゃ関係ないか。
あらかた終えてあとは待つだけになった後、暇潰しがてらにツマミも作る。
今日は醤油味の唐揚げ、鳥串、フライドポテト等を大量に作って亜空間に収納した。
これで当分ツマミには困らないだろう。多分。
その後、エルとセアルにルナの教育に関して聞かれたが、専門外なので完全に2人に任せた。
ストック切れ(´・ω・`)
また不定期になりますが、次はもうちょい早く出します。多分。きっと。
モチベーション次第…かなぁ……
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