78話『飲兵衛』
大変長らくお待たせしました。
結局、あのまま朝まで飲み明かしてしまった。
現在時刻は午前8時。エルはつい先程朝食だけ食べた後、そのままテーブルに突っ伏して寝落ちしたのでそのままベットに運んでおいた。
俺が今何をしてるのかと言うと、エルが飲んだ分の酒の補充をしている。
「まさかあんなに飲むとは...」
結局エルが飲んだ酒は現在所持している酒を全種類1樽分を飲んだ。
中には大した量を作ってない物もあったのだが、容赦なく飲み干された。樽を丸ごと飲んだ。というか樽で飲んだ。
という訳で、現在は致命的な酒不足だ。
まぁ、材料さえあればすぐに作れるから良いんだが
配合とか色々試しながらやっていたから大変なんだよな...
とは言え、作らないと今度は在庫を空にされかねないのでやるしかないだろう。
「まぁ、これが幸せの代価ってもんなら安上がりだけどな。」
いや、エルの新たな一面を見られたので寧ろプラスかも知れないな...
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それから10時くらいまで酒造りをしたあとにすっかり後回しにしてしまっていた試食をすることにした。
「うーむ。どれもこれもまぁまぁだな」
美味いっちゃあ、美味いんだろうけど。でもそれだけだ。
何かが足りない。
「食材の問題...いや、違うな。何だ?工夫?技量?」
あ、わかった。
「料理は愛情だったな」
という閃きという名の思考放棄をした。
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「.....ダメだ」
何度やっても結果が変わらない。
調理方法は手順、組み合わせを変えても納得の行く物が作れない。こんな事は初めてだ。
「....ふぅ。少し息抜きでもしてくるか」
魔物でも狩りに行くか。
丁度試したい事もあるしな。
という訳で早速身支度を済ませて家から出た。
今日は返り血対策として撥水付与をしたレインコートもどきを着た。フードは大きめにして襟も大きめにした。そしてそこの間はチャックで閉めれるようにしてある。我ながら画期的だと思っている。
一応視界の範囲は透明色にしてあるのだが返り血で視界は悪くなるだろう。
しかし、顔が汚れるよりマシだ。
寧ろ視界が悪い方が訓練にもなるだろうと思う。
街を出る前に入念にストレッチを行い、街の外に出た。
「まずは接近戦からだな。」
と言いつつも辺りを見渡ているのだが
「...魔物が全く居ない?」
普段であれば街から出て15分もしない内に襲い掛かって来るのだが。
流石に狩りすぎて魔物が狩り尽くされてきてるのか?
いや、この2年でアレだけ狩り尽くせば数が減るのは仕方ないか。何せ街が呑まれそうなほどの数を狩ったし。
まぁ、そのお陰でうちの倉庫には腐るほど魔物の素材が入っている。実際は腐らないのは置いておこう。
一応、自動的に仕分けはされているが、解体は自動で出来る施設が無いので人力でやるしかなく、まだ殆ど出来ていないのが現状だ。
まぁ、解体スキルをボックスに付与すれば出来るのかもしれないのだが、何だか質や量が悪くなりそうだと思ったので止めた。それに入れ物に手を入れた瞬間その手ごと解体されます。なんて事になったら怖いしな。
とか何とか考えながら森を探索していた。
安定の不安定投稿




