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77話 『パーリーピーポー?』


とりあえず一度酒場に戻ってピーチリキュールとオレンジジュースを持ってきた。そう、察しのいい人にはお分かりだろうが、ファジーネーブルを作ることにした。


まぁ、酒の味が好きってタイプのエルには合わないかも知れないが、ジュース感覚で飲める物だし悪酔いもしないだろう。


とは言え、一種類では飽きるだろう。

一応、俺も飲むので梅酒ソーダ、コークハイ、こっちの果物を漬け込んだサングリアと普通の果物を漬け込んだサングリア、3種類程のワイン、焼酎、甘口の日本酒と辛口の日本酒なども用意した。


流石にこれだけあれば足りるだろう。


ちなみに俺はコークハイ、と言うかウィスキーが好きだ。

今ならストレートで飲んでも急性アルコール中毒の心配も無いし、そもそも酒に対する耐性も上がっているので二日酔いは有り得ないだろう。


恐らくは状態異常無効スキルが影響していると思うのだが、状態異常の定義が分からないので詳しくは分からない。

と言うか飲めるなら何だっていいんだ。

まぁ、無駄に高いステータスのせいで酔うという物は感じたことは無いので少し残念だが、酒は飲んでも飲まれるなと言う事だし、むしろ良い事なのだろう。


さて、そうこう考えている間に準備が整った。

早速、持っていくとしよう。


────────────────────────────

今日の晩飯はピザ、ポテト、サラダ、フライドチキンとまぁ、随分とジャンキーなメニューだ。

ピザは数種類あって各品3枚はある。足りなかったら追加で作れるそうだ。


うーん、本格的な酒との相性はあんまり良くないな。

今日はコークハイとファジーネーブルが何かが良さそうだ。


まぁ、これを食べた後で軽くつまみを作って飲み直すか。


さて、エルがソワソワし始めたし、出しますか。


「ほら、やる」


と言って亜空間から取り出す。

セアルに聞いた所、飲んでみたいと言ったのでエルと同じ物を出した。


「ん?これはオレンジジュースじゃろ?」


「いや、一応酒だ。飲めばわかるさ」


「確かに少しだけお酒の香りがしますね」


と言って2人は酒に口を付ける。


さてと、俺も飲むか...と思ったら自分の分を出すのを忘れていた。気を取り直して亜空間からコークハイを取り出して飲んだ。


うむ、安定の味だ。

その内コーラ自体を作ってみるのも悪くないかもな。

ネットに情報が載ってるしな。


ふと、2人の方が気になって見てみたら


「もぐもぐ。ゴックン」


「..........」


何か無言で食べながら飲んでるんだが...

アレ?セアルがいつもの食前の祈りみたいなのしてないような?


ま、まぁ、いいか。俺が見てなかっただけだろう。

きっとそうだ。


というか、あのペースで飲まれたら注いだ分が無くなる。


「おかわりなのじゃ」


「すいません、私もお願いします。」


思ったそばからかよ。


「はいはい。とりあえず容器に入れて多めに出しとくから次からは自分で注いでくれ。」


と言って蛇口付きの給水器を出した。

大体内容量は50リットルくらいの業務用のサーバーだ。

イメージとしてはハンバーガー屋何かにある飲み物を出すための機械だ。まぁこちらはアレよりもめちゃくちゃデカいサイズなのだが。

それに冷蔵庫の様な四角柱のボックス型だ。まぁ、スペースを使うのと一種類しか入らないのが難点だ。

だが冷蔵冷凍の機能。

濃度が一定になるように自動で調整する機能。

材料をただ入れるだけでジュースやシャーベットを作れる機能が付いている。もちろん酒もだ。

しかも余計な繊維だったりゴミだったりを取り除く機能も付いている。

我ながら結構な自信作だ。


と感心していると2人から視線を感じる。

ああ、このタイプの蛇口は使った事が無かったな。

2人に使い方を説明してから俺も飯を食べることにした。


さて、手を合わせて...


「いただ...」


「ん?なんじゃそれは?」


「...いや、何でもないさ。

それよりもさっさと食わないと無くなるぞ?」


「ん?そうじゃな!」


セアルの作った料理はどれもとても美味くて、酒との相性も良かったので用意した分を全て飲み尽くしてしまった。

そして、流石は竜と言うべきなのか全ての酒を飲みきっても酔う気配すら見せ無かった。

これなら強い酒でも問題ないだろう。

まぁ、飲ませたくは無いが...


所でセアルの方はと言えば


「すぅ...すぅ...」


と空のコップを持って座ったまま寝落ちした。

まぁ、セアルもセアルで相当飲んだしな。

というかセアルは酒が入ると睡魔が来るタイプなのか。

まぁ、酒乱よりは全然マシだな。


─────────────────────────────


その後、寝落ちしたセアルを部屋に運んでベットの上に乗せた。いやらしい事は一切ない。いや、セアルに魅力が無いわけでは無いのだけれども。って何言ってんだ俺は。


そして、後片付けも全て終わらせてエルが寝たのを確認した後、スキルをフル活用して抜け出し、地下室でつまみを作っているのをエルに嗅ぎつけられてエルの分のつまみと酒を用意することになった。全く...鼻が良すぎだろう。



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