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47話 『後悔』


こういった時には必ず悪い事が起こる。

そんな事はとっくの昔に学んでいたというのに、何故今回は大丈夫だと思ったのだろう。


────────────────────────


逃げたオーガキングを追った俺は、空を飛んで街を目指した。すると


「見つけた」


だが何か様子が変だ。目の焦点が合ってない、それに何かの返り血と思われる物が大量に付いている。そして、目が赤く光っているのだが…

ん?アイツの足元に他にも...何か...あ...る...。


「......は?」


奴は何かを食べている。そしてそれは人の形をしていて...


...は?...嘘だろ...何で...ここにお前が...


────────────────────────


私はセアル。旦那様に雇われた使用人の天使です。私の旦那様は本当に不思議な御方です。

何せ魔の森に街を作って住んでいるのだから。

それにその知識も不思議。

私の知らないレシピをいくつも持っています。

この世界のレシピの大半は知っていると自負していたのですが、まだまだ未熟だったのだと思いました。

そして、旦那様はとてもお優しい方です。

私が旦那様を利用して妹を治して貰おうとした時も怒らずに次はちゃんと言えと言われるだけでした。普通の召喚者ならばすぐにでも怒り、そして契約を破棄する程の案件です。

ただでさえ好条件な契約なのにその上にここまで寛容だとは...あの時の自分は何て愚かだったんでしょうか...本当に旦那様には頭が上がらないです。

おっと、失礼、自分語りが過ぎましたね。


そんな私のお仕事はいつも通り朝早くに起きて朝食を作り、そして洗濯物を片付け、昼食を作ります。午後からはベットメイキングをして終わりです。その後は友人のカオルさんとお茶会をしたり、子供達に勉強を教えたりしています。最近ではその中に妹達も混ざってますね。

嗚呼、毎日が幸せだと感じたのはいつ以来でしょうか。塔に居た頃には妹達の世話は楽しかったのですが、上位天使の方々から出される試練と言う名の魔物退治で毎日死にそうでしたし、それが嫌で召喚されてみたらそこでもめちゃくちゃな内容の契約に騙されて強い魔物の退治をさせられたり、召喚された瞬間に一目惚れされて結婚しろと迫られたりとか訳の分からない事ばかり合ってとても大変でした。

ですから、今は幸せです。

軽く家事をするだけのお仕事で可愛い妹達や街の人達と一緒に過ごせるのですから。

おっと、また自分語りをしてしまいました。

すみません。


それでは本題に戻りましょう。

今日もいつも通りに仕事をしていた私は奥様のエル様からある頼み事を受けました。

それは...

「今日は...その...我が昼飯を作るから主を呼んで来てくれぬか?」

と言う物でした。なので私は二つ返事で了承してから旦那様を探しました。ですが街の何処にも旦那様が居らず、丁度森から帰ってきたカオルさんにも聞いて見た所、森の奥から大きな音がしたから多分そこに居るのでは無いかと言われました。

正直魔物との戦闘は避けたかったのですが、こうなれば仕方ない。私は森に向かうことにしました。


────────────────────────


私は───、目が覚めると何故かここに居た。

またいつもの明晰夢だと思った私は、いつもの様に辺りを探索することにした。


この森はいつもの夢よりも不気味だ。

木がやたらと大きく、空を覆っているのでとても暗い。私の精神状態でも反映されているんだろうか?なんて事を思ったが、まぁ、そんなものは分からない。せめて夢でもいいから彼に逢いたい。

そんな現実逃避をしていた私は、急に寒気がして振り返ると、そこには…

「鬼?」

おとぎ話で見たような顔の化け物がこちらに向かって走ってきている。

「に、逃げなきゃ...!!」

私は堪らずに逃げ出した。

「はっ...はっ...!」

ダメだ!全然逃げられない。さっきよりも近づいてきてる!

もうダメだ!食べられる!と思った時

「ガァ!!!」

化け物の目に何処からか飛んできた光が刺さった。

「そこの貴女、大丈夫ですか!」

そして声のする方を見ると、そこに居たのは...

天使だった。何で鬼に天使?と場違いな事を思ったが、焦った私はとにかくその人に助けを求めた。

「たっ...助けて下さい!」

「はい!とにかく私の後ろに!」

「は、はい!」


────────────────────────

『セアル視点』


まずい...このオーガ、私よりも格上だ。

森に入ってすぐにこんな化け物クラスに出会すとは...これだから魔物退治は嫌です。

ただでさえ格上...それを少女を庇いながらとなると...悔しいですが無理ですね。

さて...どうしますか...

「...私が時間を稼ぎます。その間に此処から北にむかってとにかく走って下さい。」

少女は私が負けることを察したのか...

「あ、貴女はどうするんですか?」

「私は貴女が逃げてから逃げます。なので早く逃げて下さい!」

その一言を彼女は信じたのか

「わかりました。」

と言った。

「ガァァァァァ!!!」

もう目が再生したのですか...時間切れですね。

「さぁ!お行きなさい!」

さて、何とか時間を稼がないと行けませんね。

めちゃくちゃ忙しいヾ(・ω・`;))ノ三ヾ((;´・ω・)ノ

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